高良健吾&鈴木杏、廣木監督に感謝しきり
2011年6月4日 21:16

[映画.com ニュース] よう逝の作家・中上健次の遺作を映画化した「軽蔑」が6月4日、全国51スクリーンで封切られた。廣木隆一監督、主演の高良健吾、鈴木杏は東京・角川シネマ有楽町、同新宿で舞台挨拶。新宿では、高良の親友役で出演した小林ユウキチ、日向寺雅人、蕨野友也がサプライズ・ゲストとして参加した。
「特別な思いのある作品。皆さんに育ててもらえたら、とてもうれしい」と感無量の面持ちの高良。映画のキャッチコピー「世界は二人を、愛さなかった。」を引き合いに出し、「(主人公のカズと真知子の)2人を愛してほしい」とアピールした。
一方の鈴木も、「私にとって大きな、ずっと大切にし続ける映画。うれしいのと同時に寂しさもあるけれど、皆さんもカズと真知ちゃんをいっぱい大好きになってください」と笑顔。ポールダンスの特訓や大胆なラブシーンにも挑戦したが、「真知子の強さ、ひたむきさにあこがれ、ほれ込んでしまったので肌を見せることにあまり抵抗はなかった。廣木さんにも、いつの間にか勝手に着込んでいたヨロイをはがされ、今ではちょっと強くなったかなと思う」と頼もしい限りだ。
2人とも特別な役づくりはせず、撮影現場で廣木監督の演出に身を委ねて世界観を構築していったことを強調。高良が、「現場で自分の中から何かを生み出しながらやれたし、2人でしかできないことを感覚としてできた」と振り返れば、鈴木も「ひたむきな人で、大きなエネルギーに助けてもらった。一緒にできるだけですごくうれしかったのに、想像以上に素敵な人でした」と息の合ったところを見せた。
共演の3人が加わってからはほとんど同窓会のノリで、内輪話で盛り上がる光景に会場の空気も緩みがち。それでも最後は、廣木監督が「こんなアホな感じで撮影しましたが、とてもいい映画になった。原作にはいろいろな視点があるが、どうしようもない男とそれに付いていく女でも深くつながり合った2人は、一概には軽蔑できないという思いで撮った。何回も見れば、いろいろなことが分かります」ときっちり締めた。
配給の角川映画によれば、30~60代と幅広い層の観客が詰め掛けているという。「廣木監督や中上健次のクリエーターから入る男性の1人客、ラブストーリーから来る女性、そして高良ファンと、男女比も50対50と理想的」と息の長い興行に期待を寄せていた。
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