コート・スティーリング

劇場公開日:2026年1月9日

解説・あらすじ

「ブラック・スワン」「ザ・ホエール」の鬼才ダーレン・アロノフスキーが、「エルヴィス」のオースティン・バトラーを主演に迎え、90年代ニューヨークを舞台に描くクライムアクション。

1998年、ニューヨーク。かつてメジャーリーグのドラフト候補になるほど野球で将来を嘱望されたハンクだが、運命のいたずらによって夢は潰え、今はバーテンダーとして働きながら恋人のイヴォンヌと穏やかな日々を送っていた。そんなある日、変わり者の隣人ラスから突然ネコの世話を頼まれる。親切心から引き受けたのもつかの間、街中のマフィアたちが次々と彼の家に殴り込んでくる。ハンクは、自分が裏社会の大金絡みの事件に巻き込まれたことを知るが、時すでに遅かった。警察に助けを求めながら逃げ回る日々を送る中で、ついにある悲劇が起こる。ついに堪忍袋の緒が切れたハンクは、自分を巻き込んだ隣人やマフィアたちへのリベンジを誓う。

「エルヴィス」でアカデミー主演男優賞にノミネートされたオースティン・バトラーが主人公ハンクを演じる。そのほか、ハンクを手助けする刑事役にレジーナ・キング、恋人イヴォンヌ役にゾーイ・クラビッツ、災いの発端となった隣人ラス役をマット・スミスが演じるなど、豪華キャストが集結した。タイトルの「コート・スティーリング(Caught Stealing)」は「盗塁失敗」を意味する野球用語で、広義では「チャンスをつかもうとして失敗すること」を指す。

2025年製作/107分/PG12/アメリカ
原題または英題:Caught Stealing
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
劇場公開日:2026年1月9日

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映画レビュー

4.0 アロノフスキーの変化球、判定はストライク

2026年1月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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コメントする 4件)
共感した! 30件)
ニコ

4.5 「ブラック・スワン」の監督による初のエンタメ作品。映像✖️脚本✖️演技がレベルの高い相乗効果をあげているアクション・クライムムービー。

2026年1月11日
スマートフォンから投稿

タイトルの「コート・スティーリング」とは、野球用語で「盗塁失敗」のことで、一般的には「チャンスを掴もうとして失敗する」ことを意味します。
本作は、この原題の小説の実写化で、野球が好きで野球での成功を夢見ていた主人公ハンクが人生で上手くいかないことを表しています。
主人公が隣人のネコの世話を頼まれただけなのに、日常が一変していく様を描いていて、展開の読めない怒涛の「アクション・クライムムービー」。
本作で最も注目すべきは、アカデミー賞において「作品賞」「監督賞」「主演女優賞」「編集賞」「撮影賞」の5部門でノミネートされ、ナタリー・ポートマンが主演女優賞に輝き日本も含めて世界的に大ヒットした「ブラック・スワン」のダーレン・アロノフスキー監督作品であることでしょう。
しかも、これまでは一貫してダーク目であったり小難しい作品を作ってきていたのですが、初の「純粋に楽しめるエンタメ作品」となっています。
アクションシーンは、これまでの作風の延長線上で多少は過激なシーンもありますが、「エルヴィス」(2022年)でエルヴィス・プレスリーを演じアカデミー賞で「主演男優賞」にノミネートされた主演のオースティン・バトラーが全てのスタントを演じていて、「リアリティーのあるエンタメ作品」でもあります。
原作者自らが映画用に脚本を書いたことで映像、脚本、演技のどれもが上質なレベルで相乗効果をあげていて、見ておきたい1作に仕上がっています。
個人的にはラストのエンドロールの遊びは趣味趣向が合う人と合わない人が出るかと思いますが、「せっかくの楽しめる作品なんだから最後まで徹底的に」といった、監督のクリエイターとしての矜持のようなものを感じます。

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細野真宏

3.5 実写版GTAかな

2026年1月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

いい感じに派手
テンポ良く進むストーリー
そして一人ぼっちの大団円
楽しい作品でした。

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共感した! 0件)
みのまる

3.5 ちょっとクセのあるクライムコメディ

2026年1月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

興奮

カワイイ

 映画冒頭でアマチュア野球のホームスチールのシーンが出てくる。見事にサヨナラ勝ちを収めるのだが、主人公ハンクの人生はそう簡単にハッピーエンドを迎えない。そこに現実と理想のギャップを見てしまう。現実はそんなに簡単に上手くいかない…というシニカルなメッセージが感じられた。

 ハンクはメジャーから声がかかるほどの将来有望な野球選手だった。しかし、自動車事故を起こして、その夢は途絶えてしまう。現在は場末の酒場でバーテンダーをしながら酒漬けの日々を送っている。一応看護師をしている恋人がいるが、母親共々サンフランシスコ・ジャイアンツの大ファンで生粋のマザコンでもある。そんな人生どんづまりな彼が隣人のトラブルに巻き込まれて散々な目に遭う…というのが本作の大筋である。
 いわゆる巻き込まれ型サスペンスだが、そこかしこに意地の悪いブラックな笑いが仕込まれていて中々面白く観ることが出来た。

 そして、一見するとスラップスティックなドタバタ騒動に見える本作だが、何だかんだ言って最後には教訓めいたメッセージで締めくくられる。ハンスは全ての原因が無責任な自分自身にあった…ということを自覚するに至るのだ。要は、苦い過去から目を背けていては前に進めない…ということなのだろう。

 製作、監督は鬼才ダーレン・アロノフスキー。本作には同名の原作小説(未読)があり、脚本も原作者自身が務めている。

 アロノフスキーと言えば、「ザ・ホエール」や「マザー!」、「ブラック・スワン」といったダークで悪夢的な作品が思い浮かぶが、本作はこれらとは一線を画した明快なエンタメ作品となっている。彼本来のエッジの利いた演出や幻惑的な映像も見当たらず、正直過去作を観ている者からすると生温く感じてしまった。
 ただ、監督の中ではたまにはこういう通俗的なエンタメも撮りたいという欲求があったのかもしれない。実際、クライムサスペンス映画としては及第点の出来で、アロノフスキーの職業作家振りも中々板についているという感じがした。

 ハンクを取り巻くサブキャラも物語を賑々しく盛り上げている。大金を巡って対立するロシアン・マフィアとユダヤ人のマフィア、事件の元凶となる隣人のラス、健気な恋人イヴォンヌ、そして大金の隠し場所の鍵(?)を握る飼い猫にいたるまで夫々に無駄のない立ち回りで物語を軽快に転がしている。

 幾つか意表を突く展開も用意されており、特にイヴォンヌの退場については驚かさた。通常、この手の作品では主人公の傍に寄り添うヒロインは最後まで残すものだが、本作はそれを逆手に取っている。

 一方、ローマン刑事の見顕しやクライマックスの展開はもう一捻り欲しい所である。容易に想像がついてしまった。
 また、白昼堂々の銃撃戦や終盤の空港のシーン等、突っ込み所も幾つか目についた。

 さて、時代背景が1998年ということで、当時のニューヨークの風景が懐かしく再現されているのも今作のもう一つの見所であろう。当時のニューヨークと言えば、ジュリアーニ市長による浄化政策で雑多で猥雑な街並みがすっかり小奇麗になっていた頃である。特に、チャイナタウンを舞台にした追跡劇はロケーションが上手く活かされていると思った。

 また、劇中にはサンフランシスコ・ジャイアンツの試合が度々流れてくる。折しもシーズン終盤、チームがポストシーズンに進出できるかどうかという時期で、ハンスと母親は常に勝敗を気にしていた。最後の方に、かのバリー・ボンズの姿がテレビに流れて少し懐かしくなった。

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ありの

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