インド映画界のスーパースターにヒンズー過激派が猛反発 映画館が厳戒態勢に
2010年2月15日 12:00

[映画.com ニュース] インド映画界のスーパースター、シャー・ルク・カーンの発言を契機に、カーンが主演する新作「マイ・ネーム・イズ・カーン」が公開初日を迎えた2月12日、映画の都ムンバイ市内に厳戒態勢が敷かれる事態となった。
事の発端は、イスラム教徒であるカーンが、インドのクリケット・プレミアリーグが今年(イスラム系の)パキスタン人選手を1人も採用しなかったことを批判した発言にある。それに対してヒンズー至上主義政党「シブ・セナ」が猛反発。カーンが発言を撤回、謝罪しなければ映画の上映を妨害するとの声明を出した。
事態が収拾しないまま迎えた12日、英BBCニュースの報道によれば、ムンバイ市内の63の映画館には暴動鎮圧用装備に身を固めた2万1000人の警官が出動。2つの映画館が襲撃され、1800人以上のシブ・セナ支持者の身柄が拘束されたという。
だが、騒動で上映を見合わせる映画館がある一方で、カーンの支持者や大勢の映画ファンが劇場に直接足を運んだ結果、同日午後にはほとんどの映画館で予定通り上映が行われることになった。
「マイ・ネーム・イズ・カーン」は、9・11後のアメリカで暮らすアスペルガー症候群のイスラム教徒男性カーンの生き様を、ボリウッド映画らしいエモーションたっぷりに描いた感動ドラマ。同じく12日に公開されたアメリカではニューヨーク・タイムズ紙ほか主要紙による評価も高く、興行的にも初日1日でインドやアメリカ、英国、ニュージーランドなどを含めた全世界で530万ドル(約4億7670万円)を稼ぎ出すヒットとなっている。
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