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濱⼝⻯介監督最新作「急に具合が悪くなる」に⻑塚京三、黒崎煌代

2026年2月4日 12:00

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ドライブ・マイ・カー」でアカデミー賞国際長編映画賞を受賞した濱口⻯介監督の最新作「急に具合が悪くなる」に、⻑塚京三と黒崎煌代が出演することが分かった。

舞台はフランス、パリ郊外の介護施設「⾃由の庭」。施設⻑であるマリー=ルー・フォンテーヌは⼊居者を⼈間らしくケアすることを理想としつつ、⼈⼿不⾜やスタッフの無理解などに悩まされている。そんな中、マリー=ルーは森崎真理という⽇本⼈の演出家に出会う。がん闘病中の真理の描く演劇に勇気をもらったマリー=ルー。同じ名前の響きを持つ偶然に導かれて、⼆⼈の交流が始まる。しかし、あるとき真理は「急に具合が悪くなる」。真理の病の進⾏とともに⼆⼈の関係は劇的に深まり、互いの魂を通わせ合うようになる。

原作は、がんの転移を経験しながら⽣き抜く哲学者と、臨床現場の調査を積み重ねた⼈類学者が交わした20通の手紙のやり取りを描く、宮野真⽣⼦・磯野真穂の同名小説。「ドライブ・マイ・カー」「悪は存在しない」「偶然と想像」など、新作を発表するたびに国内外で圧倒的な評価を受ける濱⼝監督が、フランス、ドイツ、ベルギーとの国際共同制作で本作を手掛ける。

主⼈公マリー=ルーを演じるビルジニー・エフィラ、トップモデル“TAO”としても世界で活躍する岡本多緒に加え、追加キャストとして、「」での圧倒的な演技が評価されて東京国際映画祭主演男優賞受賞も記憶に新しい⻑塚京三、初主演作「⾒はらし世代」が⾼く評価された黒崎煌代の出演が決定。⻑塚は真理(岡本)が演出する舞台に出演する俳優・清宮吾朗を、黒崎は吾朗の孫である窪寺智樹を演じていく。

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本作の脚本について⻑塚は、「⾃由な想像⼒の奔流に圧倒され、しまいには感動した」とコメントし、フランス語のセリフについては「初⼼に還って勉強し直しました。真⾯⽬だけが取り柄の学⽣で、ガリ勉は得意でしたから」と茶⽬っ気を交えながらチャレンジの過程を語る。黒崎は脚本を読んで「現時点での⾃分史上最⾼で臨まなければ通⽤しない」と覚悟を持ち、「間違いなく⾯⽩い映画になっている」と⾃信をのぞかせる。濱⼝監督は現場での⻑塚について「謙虚で、熱⼼で、感動した」と感想を述べ、黒崎については「どの声も動きも、名前の通りにきらめいている」と感じたとのこと。「撮らせていただいてとても幸せでした。早く多くの⽅にご覧いただきたいと気がはやります」と、二人の出演が本作に大きな影響を与えたことを感じさせる。

急に具合が悪くなる」は2026年公開。⻑塚、黒崎、濱口監督のコメント全文は以下の通り。

■⻑塚京三
――本作の脚本を読んで。
あの原作がこのホン? あまりに自由な想像力の奔流に圧倒され、しまいには感動していました。吾朗役には、早くから私を想定して下さったようで、演技者としてこんな嬉しいことはありません、喜んでお受けしました。大量のフランス語パートが気懸りでしたが、日常のやり取りというより、もっぱら舞台上で俳優の口から発せられるセリフが主でしたので、初心に還って勉強し直しました。真面目だけが取り柄の学生で、ガリ勉は得意でしたから。孫ほどの齢の助監督さん相手に、とても楽しい稽古でした。
――濱口監督の演出について。
ユニークな演出法として、ことさらミステリアスに取り沙汰されることも多いようですが、僕は濱口監督の演出は、古典的なまでにオーソドックスだと思っています。「原点回帰」というか、テクストに還るという大原則ですね。答えは既にテクストの中にある。役者は書かれたそのままを伝えればいい。ひたすらシンプルに、清澄に。(私の場合は)「熾火に薪をくべるように」と、イメージはひと夫々でしょうが。
――撮影を終えて。
いろいろ楽しみが満載です。自分事で恐縮ですが、早く地のセリフと舞台上のセリフの機微を、聞き比べてみたい、とか。なんだか濱口組の「短期留学」から帰ったような気分です。
――本作の脚本を読んで。
圧倒されました。素晴らしすぎる脚本で、文字だけで既にとても心にくるものがありました。この脚本の世界に関わることができる幸せを感じると同時に、現時点での自分史上最高で臨まなければ通用しないことも読んだ瞬間に感じました。責任を持って智樹を演じるぞと改めて気合いを入れ直した瞬間でもありました。
――濱口監督の演出について。
魔法のような体験でした。リハーサルが特に印象に残っています。監督が緻密に設計したリハーサルの流れに身を委ねていると、気づけばゴールの目前に立っているような。一見すると断片的に思えるリハーサル同士も、最終的には結びついていく。そんな不思議な体験に何度も静かな驚きを覚えました。濱口監督のリハーサルには、演出の精密さだけでなく、私たち役者への信頼が織り込まれていました。リハーサルの内容は詳しくは言えませんが、言える事があるとするならば、濱口監督からすべてを指示されたわけではない。かといって、すべてを委ねられていたわけでもない。ただ、監督と結んだ約束のようなものがありました。私はその約束を守り続けることで、智樹を演じきる事ができました。
――撮影を終えて。
初めての海外スタッフとの海外での撮影で、フランスの映画撮影文化と、日本の映画撮影文化の違いに驚く事もありましたが、根幹にある良い作品を作るという最も大事な部分が共通している事がとても嬉しく、感動しながら撮影に臨みました。ビルジニー・エフィラさん、岡本多緒さん、長塚京三さんに支えられ、濱口竜介監督に引っ張ってもらいながら撮影に臨みました。この面々にお世話になって、駄目になる方が難しいです。正直言って、自信満々です。間違いなく面白い映画になっていると思います。公開をお楽しみに。
■濱⼝⻯介監督
長塚京三さんは いつかお仕事をしたいと願っていた方であり、その機会を得られて心より嬉しく思いました。これほどのキャリアがありながら、リハーサル時点から信じられないぐらい謙虚で、熱心で、感動してしまいました。
黒崎煌代さんとも一緒にたくさんリハーサルもしましたが、単純に人間として、とても好きになってしまいました。どの声も、動きも、名前の通りにきらめいているような、そんな印象を受けます。
お二人には祖父と孫を演じていただいたのですが、現場ではそれぞれの知性と誠実さがそのまま現れていて、どの瞬間も胸が震える思いで見ていました。撮らせていただいて、とても幸せでした。早く多くの方にご覧いただきたいと気がはやります。

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