芦田愛菜、大森立嗣監督作「星の子」に主演! 芥川賞作家・今村夏子の著作を初映像化
2019年12月2日 08:00

[映画.com ニュース] 女優の芦田愛菜が、「さよなら渓谷」「日日是好日」の大森立嗣監督がメガホンをとる「星の子」で、約5年ぶりとなる実写映画主演を果たしていることがわかった。「むらさきのスカートの女」で令和初となる第161回芥川賞を受賞した作家・今村夏子氏の著作が、初めて映像化される。
原作は、第157回芥川賞候補となり、第39回野間文芸人賞を獲得した今村氏の同名小説。芦田は自身と同じ中学3年生で、少女から大人へと成長していくかけがえのない瞬間を生きる主人公・ちひろを演じる。大好きな両親から愛情たっぷりに育てられたちひろ。しかし、両親はちひろが生まれた時の病気を奇跡的に治した“あやしい宗教”を深く信じている。思春期を迎えたちひろは生まれて初めて、家族とともに過ごす自分の世界を疑い始めていく。
天才子役として名を馳せ、近年は「海獣の子供」「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」の声優を務め、天皇陛下の即位を祝う「国民祭典」で祝辞を披露するなど、幅広いフィールドで活躍する芦田。「円卓 こっこ、ひと夏のイマジン」以来の実写映画主演となる本作に関して「誰かを、何かを、たとえそれが自分の大切な人でも迷わず信じ続けることはとても難しい。そう感じました。私が演じさせて頂くちひろは、少しずつ自分の環境に違和感を感じつつも、悩みながら素直に物事をうけとめて真っ直ぐに生きている女の子だと思います。これからちひろをどんな風に演じていくか、そしてこの映画の中で“信じる”ということは何なのか? ちひろと共に探していきたいと思います」と語った。

大森監督は、「『星の子』という小説を読んで思ったのは、自分のことを置いといてでも人を思う気持ちです。敏感で多感な14歳の少女は風に揺れながら、飛んでいってしまいそうな小さな体で立っています。それでも自分のことのように人を思うのです。これなんだろう? と思ったら、優しさでした」と原作の印象を語る。そして、「この映画が清涼な一陣の風のように、皆様を優しさで包み込むようになればと思っています」と意気込んだ。
第24回三島由紀夫賞に輝いた「こちらあみ子」で鮮烈なデビューを飾り、「あひる」「父と私の桜尾通り商店街」などを手掛け次作が期待される気鋭の作家・今村氏は、「この小説を書いた後、私の信仰の有無について訊かれる機会が何度かありました。信仰に限ったことではありませんが、私は『信じる者』でも、『信じない者』でもありません。『信じたいのに、信じることができない者』であり、『信じていたことが、だんだん信じられなくなってくる者』です」と心情を吐露。「信じる、信じない、の狭間にあるこの物語を、映画という形で味わえること、とても楽しみにしています。私が掴み損ねたかもしれない、ちひろの心の深部に映像を通じて触れられるのではないかと今から期待しています」とコメントを寄せた。
「星の子」は、2019年12月から20年1月にかけて撮影予定。20年に全国で公開される。
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