ベネチアで「ニンフォマニアック Vol.2」ディレクターズカット版が初上映 席を立つ観客も
2014年9月3日 16:50

[映画.com ニュース] 第71回ベネチア国際映画祭も折り返しに入り、話題作やさまざまなイベントが開催されている。
コンペティションでは、以前から注目度の高かったファティ・アキンの138分の大作「The Cut」が披露された。1915、16年のトルコにおけるアルメニア人虐殺の歴史を題材に、混乱のなかで娘たちと生き別れになった父親の娘探しの旅路を描く。トルコからキューバ、果てはアメリカに行き着く見応えのある物語だが、後半やや冗長に感じられるのが難点か。一方、意外な府兵はフランスの若手監督ダビッド・オエロファンの「Loin des hommes」だ。アルベール・カミュの短編をもとにした本作は、50年代アルジェリア独立運動に伴う動乱のなか、殺人犯と、彼を連行するはめになった村の教師の砂漠の彷徨をスリリングに描く。
アキンの作品同様、こちらも政治的な史実をもとにしながら主題はあくまでヒューマンストーリー。西部劇を彷佛(ほうふつ)させるスケールのなかで、主演のビゴ・モーテンセンとフランスの若手レダ・カテブの男臭い顔合わせが映画をけん引する。
アウト・オブ・コンペティションではラース・フォン・トリアーの「ニンフォマニアック Vol.1」「ニンフォマニアック Vol.2」のディレクターズカット版が披露された。「ニンフォマニアック Vol.1」はすでに今年のベルリン国際映画祭で上映されたが、「ニンフォマニアック Vol.2」は今回が初。180分の長尺は性器のクローズアップや妊婦自らの堕胎シーンなど衝撃のカットがあり、上映中には退場する観客も少なくなかった。残念ながらトリアーはベネチアを訪れず、レッドカーペットはシャルロット・ゲンズブール、ユマ・サーマン、ステラン・スカルスガルドのみとなった。
現地時間の29日には、今年の栄誉金獅子賞に輝いたドキュメンタリーの重鎮、フレデリック・ワイズマンの授与式がおこなわれた。監督の盟友ミシェル・ピコリが壇上に上がり、「彼はスケールの大きな監督。以前から友人だが、出演を頼まれたことがないのが悔しい。でもいまでも君のことが大好きだよ」と語り、温かい拍手のなかトロフィーを授与した。
また9月2日には眼鏡メーカーPersolからその才能をたたえ「ヴィジョナリー・タレント」賞を授与されたフランシス・マクドーマンドの受賞式も開催された。マクドーマンドはパートナーのジョエル・コーエンを伴ってレッドカーペットに登場。授賞式の後には、彼女が主演したリサ・チョロデンコのテレビ映画シリーズ「Olive Kitteridge」が上映された。(佐藤久理子)
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