カムイのうた

劇場公開日:2024年1月26日

カムイのうた

解説・あらすじ

アイヌ民族が口頭伝承してきた叙事詩ユーカラを「アイヌ神謡集」として日本語訳した実在の人物・知里幸恵の人生を描いたドラマ。

大正6年、学業優秀な北里テルはアイヌとして初めて女子職業学校に入学するが、理不尽な差別といじめに遭う。ある日、アイヌ語研究の第一人者である東京の兼田教授が、テルの叔母イヌイェマツのもとへアイヌの叙事詩ユーカラを聞きに来る。テルは教授の強い勧めでユーカラを文字にして残すことに着手し、その日本語訳の素晴らしさから、東京で本格的に活動することに。同じアイヌの青年・一三四(ひさし)や叔母に見送られ、東京へと旅立つテルだったが……。

「あつい胸さわぎ」の吉田美月喜が主演を務め、テルに思いを寄せる一三四を「ソロモンの偽証」の望月歩、叔母イヌイェマツを島田歌穂、兼田教授を加藤雅也が演じる。監督・脚本は「ぼくらの七日間戦争」の菅原浩志。

2023年製作/126分/PG12/日本
配給:トリプルアップ
劇場公開日:2024年1月26日

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映画レビュー

2.5 映画は映画だ

2026年1月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

単純

知的

20世紀初めにアイヌの神謡(カムイユカラ)集『アイヌ神謡集』を編纂・翻訳し、19歳の若さで亡くなった知里幸恵というアイヌ女性をモデルにした映画。「モデルにした」というのは登場人物の名前が全て史実とは変えられているから。主人公は北里テル、幸恵の伯母の金成マツは叔母のイヌイェマツ、金田一京助は兼田教授といった具合。朝ドラ方式ですね。日本の映画やテレビドラマは現代の実在人物が登場する作品だとこのパターンが多い。ストーリー展開の必要性などで事実と話を変えても関係者から抗議されたりしないようにするためなのかも。米国なんかは実在人物の伝記映画でも平気でフィクションぶち込んじゃうんだけど。

映画は主人公が女子職業学校に入学するあたりから、『アイヌ神謡集』翻訳直後に死去するまでを描いている。オーソドックスな伝記映画という感じで、出来は悪くはないが良くもない。つまらなくはないけれど面白いとも言えない平均的レベル、平たく言えばきわめて平凡な映画というのが正直なところだ。テーマや題材は重要だとは思うんだけどね。劇映画である以上、広い意味での娯楽性は必要で、やっぱり映画として面白くないとなあ。主人公役が吉田美月喜という若手女優、叔母役が島田歌穂、兼田教授役が加藤雅也、その妻役が清水美砂という配役で、役者さんたちはなかなか良く、それで映画が少々底上げされてる部分もある。90年代に好きだった清水さんを久々に見れたのはうれしい。今でもあの頃とあんま変わんないなあ。お美しい。

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バラージ

未評価 北海道旧土人保護法

2024年8月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 明治時代、金田一京助氏の指導を得て、アイヌ民族に古くから伝わるユーカラ(神謡)の大和言葉への翻訳に力を尽くしながら、19歳で夭折した知里幸恵さんの物語です。

 「おそらくは・・」と、文部省推薦みたいな清く正しいお話を予想していたのですが、とんでもありませんでした。彼女が翻訳に打ち込んだのには、当時のアイヌ民族への圧政・文化搾取が時代背景にあった事をしっかり描いた作品でした。

 「これは彼女の事を知らなくては」と、知里さんの訳した「アイヌ神謡集」と日記・書簡集「銀のしずく 思いのまま」を読んだ。日本語として豊かな文章であるだけでなく、その真摯な取り組みに背筋が伸びる思いがした。また、映画の最後にも紹介される生前の彼女の写真を見ると、本当に可愛らしいお嬢さんなんですよね。生死は人知の及ばぬ事とは言え、切ないなぁ。

 また、アイヌ民族の大和同化への法的根拠となる「北海道旧土人保護法」という差別感丸出しの法は1997年まで残っていたというのですから、アイヌの人々が如何に忍従を強いられていたのかが分かります。それは、沖縄と本土の関係のカーボンコピーにも見えるのでした。

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La Strada

4.5 アイヌの誇り

2024年7月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

どうしても観たい映画だったので
公開しているインディーズ館へ行ってきました。

私は十代の頃からアイヌの文化·歴史に興味があり
当然ながらアイヌ神謡集も持っていまして、
この映画はアイヌの事、知里幸惠さんの事について描かれる作品だったから観たかったのです。

主人公の北里テル(知里幸惠)役の吉田美月喜さんをはじめ、キャストの皆さんの演技も素晴らしく
島田歌穂さんの歌もとても魅力的です。

鑑賞して良かった。
心に残る映画でした。

この映画は、もっとたくさんの劇場で上映され、たくさんの人に鑑賞してほしい作品です。

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ぴぃや

5.0 無知から生まれた偏見

2024年5月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

合ってるかな?セリフの中で印象的だった。
アイヌ文化についてテレビ番組が放送倫理問題されたり、政治家が馬鹿にした書き込みをしたなどで一時期炎上したりしてたが、よくわからないままだった。
漫画では「ゴールデンカムイ」が大人気で映画化になったのを見たが、偏見や差別はなかったと思う。
平等を掲げている日本にもこんな黒歴史があったということを、わかりやすく伝えてくれた作品。
エンディングの「カムイのうた」は悲しくてきれいな歌だった。

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Olivia