ジャック・レモンのような俳優を想定…「しあわせな選択」でパク・チャヌク監督が3度目タッグで引き出したイ・ビョンホンの新たな魅力
2026年2月8日 11:00

第50回トロント国際映画祭国際観客賞受賞、第83回ゴールデングローブ賞3部門ノミネートを果たした韓国の巨匠パク・チャヌク監督の最新作「しあわせな選択」。主人公のマンスを演じたイ・ビョンホンの劇中カット3点、パク・チャヌク監督と長編映画として25年ぶりのタッグについてのコメントを映画.comが入手した。
映画は、勤続25年の製紙会社が海外企業に買収されたことにより、突如として無職となっ主人公マンスが別の製紙会社に就職するためにあらゆる手段を使ってライバルたちを蹴散らしていく様をポップでコミカルに描く。これまで二枚目やシリアスな役柄のイメージが強かったイ・ビョンホンだが、本作では泣いたり笑ったり叫んだり、ころころと情緒が変わるマンスを演じ、縦横無尽の演技力を存分に発揮している。
パク・チャヌク作品は「JSA」、「美しい夜、残酷な朝」に続き3作目、長編映画としては25年ぶりのタッグについて「パク監督とは1作目の仕事依頼、25年もの間個人的な付き合いをしてきた仲です。昔からの仕事仲間であり、古い友人でもあります。今回久しぶりに仕事でご一緒しましたが、改めてパク監督に対する尊敬の念を抱きました」と敬意を表している。
(C)2025 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM ALL RIGHTS RESERVED.それまでは成功した人生を送っていたが、職を失ってからは自信を消失しつつも、家族のために死に物狂いでしあわせをつかみ取ろうと突飛な作戦を実行する男マンスを、繊細な表現力と意外なコメディセンスで目が離せない魅力的なキャラクターに昇華させた。その確かな演技力が世界で高く称賛され、韓国俳優としては初となるゴールデングローブ賞〈ミュージカル&コメディ映画部門〉の主演男優賞に見事ノミネートを果たした。マンスの役作りについては、「マンスは平凡な男性ですが、彼が直面する状況、そして彼が悩んだ末に下した決断は非常に極端なものです。果たして観客が彼の物語をリアルに感じてくれるか心配でした。どうすれば説得力を持って見せられるか、その点にこだわって演じようと努めていました」と、現実とかけ離れた状況に共感をもたせることに苦労したと明かしている。
(C)2025 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM ALL RIGHTS RESERVED.パク・チャヌク監督はイ・ビョンホンのキャスティングについて、「もともと本作はアメリカでの制作を目指していましたが残念ながら頓挫し、韓国で作るとなったときに主人公として一番に思い浮かんだのがイ・ビョンホンさんでした。約20年かけてこの作品を映画化しましたが、ずっと米俳優のジャック・レモンのような人を主演として想像していたんです。映画化に長い時間を費やしている間に、イ・ビョンホンさんはマンスの年齢に近づき、マンスと同じく二人の子どもの父親となりました。今映画化するには彼以外にぴったりな人はいないと思います」と彼の進化を称賛しつつ信頼を語っている。
3度目のタッグで、イ・ビョンホンの新たな一面を引き出したパク・チャヌク監督と、新たなジャンルに挑戦し名演を見せたイ・ビョンホン。韓国を代表する映画人たちの最高の相性を、ぜひ劇場で確認してほしい。
「しあわせな選択」は、3月6日に東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。
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