Netflixドラマ「クイーンズ・ギャンビット」の影響でチェスブーム到来か
2020年12月9日 11:00

Netflixドラマ「クイーンズ・ギャンビット」の影響で、アメリカでチェスがブームになりつつあると、米ニューヨーク・タイムズ紙が報じている。
同作は、冷戦時代を舞台に、孤児院で育った少女がチェスの魅力に目覚め、薬物&アルコール依存症と闘いつつ、成功の階段を駆け上がっていくさまを描いたドラマ。ウォルター・テビスによる同名小説をもとに、「アウト・オブ・サイト」「LOGAN ローガン」などで知られる脚本家スコット・フランクが、全エピソードの脚本と演出を手がけている。
Netflixで10月23日に世界配信された同作は、わずか28日間に6200万家庭で視聴されており、 1シーズンでストーリーが完結するリミテッドシリーズのドラマとして史上最高の視聴回数を記録。原作小説は37年ぶりに米ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーランキング入りを果たすなど、社会現象となっている。
米玩具メーカーのGoliath Gamesによると、同番組の配信開始からチェス盤の売り上げが170%アップ。米オンラインオークション大手のeBayでも、チェス盤の取引が215%アップしているという。
こうした現象を受けて、米玩具業界のアナリストであるジュリ・レネット氏は、「製造元も小売店もこれほどの売上増は見込んでいなかったでしょう」「もし、プレゼント用にチェス盤の購入を考えているなら、売り切れる前にご購入されることをおすすめします」とコメントしている。
また、国際チェス連盟によると、毎日オンラインでチェスをするプレイヤーは1100万人いたが、コロナ禍で1600万~1700万人に延びているという。現時点で「クイーンズ・ギャンビット」の影響は計測できていないが、チェス界での盛り上がりは2年に1度行われる世界選手権のときに匹敵しているという。
国際チェス連盟の広報であるデビッド・ラーダ氏は、「チェス業界も、このシリーズに夢中になっています」「なぜなら、チェスのさまざまな側面を豊かに描くことに成功しているからです。楽しくプレイできるほど簡単でありながら、挑戦すべき複雑さを備えています。オタク的でありながら、同時にクールでファッショナブルです。激しい競争でありながら、面白く、創造的で、魅力的なプレイヤーに満ちています」と語っている。
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