【独占インタビュー】タイカ・ワイティティ監督「ジョジョ・ラビット」は「ナチスと戦争の馬鹿馬鹿しさ」描く 実写版「AKIRA」にも言及
2020年1月18日 13:00

[映画.com ニュース] 第44回トロント国際映画祭で最高賞にあたる観客賞に輝いたタイカ・ワイティティ監督作「ジョジョ・ラビット」が公開中だ。映画.comのYouTubeチャンネル(https://youtu.be/OggIS31FNKU)では、ハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)会員の映画ライター小西未来氏による、ワイティティ監督のインタビュー映像を独占公開。第2次世界大戦中のドイツを舞台に、戦時下で生きる人々の喜びと人生の真実をユーモアを交えて描いた今作に込めた思いと、ワイティティ監督がメガホンをとる予定のハリウッド実写版「AKIRA」の進捗を明かした。
立派な兵士を夢見て青少年集団ヒトラーユーゲントに入団した10歳のジョジョ(ローマン・グリフィン・デイビス)は、上手くいかないことを空想上の友だちアドルフ(ワイティティ)に励まされながら乗り越える日々を送っていた。そんなある日、自宅の壁の裏で母親ロージー(スカーレット・ヨハンソン)が匿っていたユダヤ人の少女エルサ(トーマシン・マッケンジー)を見つけてしまう。“ユダヤ人は悪い”と教えられてきたが、愛情深いエルサは聡明で勇敢、そしてユーモアにあふれていた。それまで信じていた景色が揺らぎ、ジョジョの世界が大きく動き始める。
今作でワイティティ監督は、クリスティン・ルーネンズによる原作小説「Caging Skies」を大胆にアレンジ。原作には、物語のキーパーソンで、自身が演じる空想上の友だちアドルフ(・ヒトラー)は登場せず、ユーモアも少ないという。そのことについて、「常にユニークで異なったもの、同時に自分らしいと思えるものを求めている」と話し、これまで手掛けてきた作品には共通して、「ファニーでありながら、同時に人間のありようについて深いメッセージがある」と語っている。
また、史実であるホロコーストを題材にした作品にコメディを用いたことについて、「不安になったり恐れたりすることはなかった」と断言。「一部の人たちが不謹慎と考えるのは予測できた。その発想は理解できるけれど、彼らの考えには同意できない。僕らはホロコーストを軽視しているわけではない」「ナチスと戦争の馬鹿馬鹿しさをネタにしているんだ。この映画は愛と平和を訴えている」と真摯な面持ちを見せている。
また、ハリウッド実写版「AKIRA」に話が及ぶと、脚本の完成が遅れて企画が1~2年後ろ倒しになり、シリーズ第4弾となる「マイティ・ソー ラブ&サンダー(原題)」の製作と重なってしまったと説明。現状では降板しておらず、「マイティ・ソー ラブ&サンダー(原題)」の後に取り組む予定のようだ。
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