コーエン兄弟、仏芸術文化勲章コマンドゥール受章
2013年10月19日 21:40

[映画.com ニュース]「ビッグ・リボウスキ」、「ノーカントリー」などで知られるコーエン兄弟が、10月16日(現地時間)、フランス政府から芸術文化勲章コマンドゥールを授与された。コマンドゥールは三種類ある文化勲章のなかでも最高の章であり、日本からは坂東玉三郎や北野武が授与されている。
文化省で行われた授与式では、文化大臣のオレリー・フィリペッティが、ふたりにメダルを授与した。大臣は彼らの映画術の独創性と忘れ難いディテールを讃え、「風景にこだわるアメリカ文学の遺産を受け継ぎながら、アメリカをまるでキャラクターのように描写する」と賞賛した。
また、このタイミングに合わせてパリのシネマテークでは、今月27日までコーエン兄弟のレトロスペクティブも開催されている。16日には、今年のカンヌ映画祭でグランプリを取ったコーエン兄弟の新作「インサイド・ルウェイン・デイヴィス(原題)」のプレミアも開催され、上映に先駆けて行われたティーチインには、監督ふたりとともにロンドン映画祭から駆けつけた主演のオスカー・アイザックも参加。アイザックは、「何度もコーエン兄弟のオーディションを受けている友人からいつも、「彼らのオーディションはすごくいい感じなんだ」と聞かされていたけれど、彼は一度も受かったことがない。僕も今回オーディションを受けてまったく同じ印象を持ったから、きっと落ちるなと思っていたけれど、受かってうれしかった」と裏話を披露。一方コーエン兄弟は、「この役はオスカー以外、考えられなかった。映画を見てもらえばそれがわかるはず」とアイザックを絶賛した。
フランスでは、コーエン兄弟は映画愛好家のみならず一般的にも人気が高い。新作はフランスのテレビ局カナルプリュスの制作であるため、これまで以上に興行成績が期待されている。いつもはポーカーフェイスの兄弟も、「フランスやヨーロッパで映画が評価されることは僕らにとってとても大切なことだし、これだけサポートされていることは本当にありがたく思っている。とくにシネマテークのような場所で特集を組んでもらえるなんて、とても光栄だ」と感激をあらわにしていた。
「インサイド・ルウェイン・デイヴィス(原題)」は、60年代初頭のニューヨークを舞台に、売れないフォーク歌手の日常をせつなく描き、アイザックの他キャリー・マリガン、ジャスティン・ティンバーレイク、ジョン・グッドマンらが共演。2014年に日本公開予定。(佐藤久理子)
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