おくりびと

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劇場公開日:2008年9月13日

おくりびと

解説・あらすじ

遺体を棺に納める“納棺師”という職業を通して、様々な死と向き合い人生をみつめるヒューマンドラマ。監督は「壬生義士伝」の滝田洋二郎、音楽を久石譲が担当。ひょんなことから納棺師の見習いとなった元チェリストの大悟は、妻の美香には冠婚葬祭の仕事とごまかして働いていた。日々とまどいながらも様々な死と出会い成長していく大悟と、それを見守る美香を本木雅弘と広末涼子が好演。第81回アカデミー賞で、日本映画史上初の外国語映画賞を受賞した。

2008年製作/130分/日本
配給:松竹
劇場公開日:2008年9月13日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第32回 日本アカデミー賞(2009年)

受賞

作品賞  
監督賞 滝田洋二郎
脚本賞 小山薫堂
主演男優賞 本木雅弘
助演男優賞 山崎努
助演女優賞 余貴美子

ノミネート

主演女優賞 広末涼子
音楽賞 久石譲

第81回 アカデミー賞(2009年)

受賞

外国語映画賞  
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(C)2008映画「おくりびと」製作委員会

映画レビュー

3.5 おくりびと

2026年1月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

おくる人、おくられる人、生と死、夫婦愛、家族愛、隣人愛、人間の業、職業に対する偏見等、かなり重々しくなりがちな人生における様々なテーマも、適度なユーモアを交えながらの軽快な語り口によって、誰が観ても分かりやすい作品に仕上がっていた。
この映画では滝田演出がどうのこうのと言うよりも、先ずはシナリオの良さを実感した。
原作者に映画化を拒否されたことにより、まったく異なったオリジナルの作品として脚本を構築し直す必要があった訳であり、その為かなり考え、練りに練ってシナリオ作りに力を注ぎ込んだと言う印象を受けた。原作をそのまま使えなかったことにより、却って映画的なイマジネーションに満ちた作品に仕上がったのではないだろうか?
そう言った意味では原作本に徹底的に惚れ込んだ主演の本木雅弘の功績が大きかったのだろう。演技的にも非常に抑えたものであり、かなり好感が持てた。妻役の広末涼子もまずまずだったが、ちょっと顔で演技し過ぎる傾向があり、その辺りが少々気にはなった。山崎務はいつも通り。余貴美子、笹野高史は自然体でとても素晴らしい。
そして忘れてはいけないのは、本木の父親役である故峰岸徹。映画の最後になって漸く登場するも遺体の役であり、当然ながら不動の状態。忘れ去られていた主人公の幼少の頃の記憶が甦り、夜の河原でのフラッシュバックで、父親の顔にピントが合った際の峰岸のセリフ無しの笑顔のクローズアップは特に印象的だった。映画公開中に本当に亡くなった訳であり、やがて訪れるであろう自らの死を意識し、映画の世界の中で自分自身を生前葬として葬っている訳で、ある意味壮絶であり、この映画により深い感動を与えることになった。
こういうことを過去に自らの手で行った俳優は「ラスト・シューティスト」の名優ジョン・ウェインくらいしか思い出せない。
東京で挫折して故郷の山形に戻り、大自然の中で偶然にも生きる道を、天職を見つけ出す主人公とその妻。四季の移り変わりの中に人間の生死のみではなく、 動植物たちの様々な生と死をも見つめた視点が冴え渡る。これを可能にした流麗なカメラワークと巧みな編集、そこにオーバーラップしていく久石譲の非常に抑揚を抑えながらも反復される美しいメロディが、この作品に気品と風格を与えている。
映画は昔から時代を映し出す鏡であると言われている。世界的な未曾有の大不況。生きる希望を失いつつある人々。こういったやりきれない時代にあってこそ、映画はその力を存分に発揮し、苦しい現実生活とは裏腹に、真に人々が求める理想的な社会や生き方を模索し、それらを観客に示し得るのだろう。1930~1940年代におけるハリウッド、第二次世界大戦後の日本映画界等・・・生きていくこと自体が厳しかったそんな時代背景であったからこそ、次々と生み出された過去の偉大な映画群。何かそれらと似たような傾向を最近感じている。良い映画がたくさん作り出されること自体はとても有り難いが、早くこの良くない時代が終わり、より良い時代になって欲しいと祈るばかりの今日この頃である。

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ナオイリ

4.0 生きることの意味を考える。

2025年11月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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中野祐治

3.5 道徳心の源泉

2025年8月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

多分普通の日本人が見ても「普通」「納棺師という職業への理解が深まった」くらいなんじゃないか。
命の尊さという普遍的なテーマゆえに、すでにそれなりの道徳心を備えている日本人はそこまで衝撃を受けないと思う。
だが、道徳を説く作品は多くあれど、本作は道徳心のより根本、あるいは源泉のようなところにかなり近い部分に触れる映画だったと思う。

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nnr

3.5 まるで温活専門店で心をあっためてもらったみたい

2025年8月16日
iPhoneアプリから投稿

最初はちょっと重そうな映画かな?と思って観始めたけど、気づけば静かに心がほぐされていくような不思議な時間でした。死をテーマにしてるのに、暗い気持ちになるどころか、人とのつながりや仕事の誇りの大切さをじんわり教えてくれるんですよね。

観終わったあと、涙も出たけど嫌な重さは残らなくて、むしろ心がぽかぽか。まるで温活専門店で身体をあっためてもらった後みたいに、すーっと気持ちが軽くなりました。日本の風景や音楽もすごく綺麗で、しみじみ「いい映画観たなぁ」って思える一本でした。

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林文臣