試行錯誤を何度も重ねた――「テネット」主演俳優&スタッフが明かす“時間逆行”アクションの裏側
2020年9月24日 16:00

[映画.com ニュース] 「ダークナイト」シリーズ、「インセプション」のクリストファー・ノーラン監督の最新作「TENET テネット」(公開中)。SNSなどで話題になっている時間が逆行するアクションシーンの撮影について、スタッフとキャストが語った。
本作は、“時間の逆行”を駆使して、未来に起きる第3次世界大戦から人類を救うミッションを与えられた名もなき男(ジョン・デビッド・ワシントン)の奮闘を描く。日本ではオープニング興収1位を獲得し、公開5日間の累計興収が7億5000万円を突破した。
極力CGを使用せず、本物を撮影することにこだわるノーラン監督らしく、時間が逆行する世界も実際に撮影を行っている。本作での特殊なアクションは、ノーラン監督の「インターステラー」や、「ブラックパンサー」「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」などMCU作品でもスタントコーディネーターを務めたジョージ・コトルと、「ジョン・ウィック」でキアヌ・リーブスのスタントを務めたジャクソン・スピネルによって組み立てられた。
通常のアクションを逆再生した動きを実現するために、まずはスタントコーディネーター自らが動きをマスターする必要があったという。コトルは「試行錯誤を何度も重ねたよ。難しいプロセスだったけど、同時にとても面白かった。学ばなくてはいけないことは、ジョン・デビッド・ワシントンが一番多かったけど、もうこれ以上できないというところまで努力を重ねてくれた。献身的な彼の努力は本当にすばらしかった。スクリーン上にもそれが現れていると思う」と振り返る。
アメリカンフットボールのプロ選手だった経歴を持つワシントンは「画期的なスタント訓練だった」と明かし、「何も考えずに反応できるようになるまで、何度もトレーニングを重ねるんだ。自分の身体ならできるとわかっていたが、来る日も来る日も繰り返し練習する。スタントによる肉体的負荷と戦いに臨む精神的な部分において、今までの作品よりも自分の運動経験にずいぶん頼らなければならなかった」と、特殊な動きをマスターするのに時間を重ねたという。
ワシントンのたゆまぬ努力について、ノーラン監督は「これほどの情熱とスキルを兼ね備えた役者がいなければ、カメラで実写撮影するのは不可能だったかもしれない。この映画では本当にそう感じたよ」と感謝し、「ロバート・パティンソンもケネス・ブラナーも同様だ。作品が要求する精神に彼らが身を投じれば投じるほど、カメラを使った実写撮影が可能となり、この映画の質感や没入感を作り上げることができたんだ」と称賛している。
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