アンセル・エルゴート、役作りの参考にしたのは母親!「ジョナサン」監督が明かす
2019年6月20日 18:00

[映画.com ニュース] 「ベイビー・ドライバー」のアンセル・エルゴートが主演を務める「ジョナサン ふたつの顔の男」が、6月21日に公開を迎える。メガホンをとったのは、本作で長編映画デビューを果たした新鋭ビル・オリバー監督。撮影を振り返り、斬新な設定を思いついたきっかけや撮影裏話を語った。
毎日のルーティーンを繰り返して生活する内向的な青年ジョナサンには、ジョンというもうひとつの人格があった。脳に埋め込んだタイマーで12時間ごとに人格が切り替わるように設定し、2つの人格をコントロールしてきたジョナサンだったが、ある女性との出会いによって平穏だった日常が狂い始める。
オリバー監督が本作の設定を思いついたのは、高校生時代のとある経験がきっかけだったという。「友人がロッカーの鍵を朝開けようと思ったら、数字が変わっていて開けられないと言ったことがあったんだ。そこで、その友人が『ひょっとしたら自分の体や意識が誰かに乗っ取られていて、夜中にその別の誰かが覚醒して行動を起こしているのかもしれない』と言っていたんだけど、昼と夜とで別の人間が入れ替わっているというのは面白いなと思った」。
友人の発言にヒントを得たオリバー監督は「ある種『ジキルとハイド』のようなストーリーでありながらも、人格ではなくて実際の人物がひとつの体の中に生きている、そしてそれだけ近しい関係性なのにお互い出会うことがない、といったストーリーを練り上げていったんだ」と明かす。

ジョナサン、ジョンの2役を演じきったエルゴートとは、現場でアイデアを出し合うこともあったといい、「素のアンセルに近いジョンを演じるのは問題なかったんだけど、ジョナサンを演じることに対しては葛藤があったんだ。その突破口として、アンセルは自分の母親をモデルにしたんだよ。ジョンとジョナサンの関係性の中で、ジョナサンが食事を作ったり洗濯をしたりするわけだけど、ある意味、ジョナサンは母親のような存在で、面倒をみる立場だからね」と裏話を披露する。
長編デビュー作ながら、エッジの利いた本作で早くもセンスを発揮したオリバー監督。自身の好きな映画は「サタジット・レイというインド人の監督の『オプー三部作』(『大地のうた』『大河のうた』『大樹のうた』)という青年を主人公にした3部作」だといい、「一人の青年の成長を追う物語なんだけど、何事もないような本当に普通の日常の中でそういったことが繊細に描かれている素晴らしい映画なんだ。僕もそういったタイプの映画を作りたい」と話していた。
「ジョナサン ふたつの顔の男」は6月21日から全国公開。
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