【悪夢と絶望の国】史上最低のテーマパーク、バンクシーのディズマランドに行ってみた
2015年9月14日 19:40

[映画.com ニュース] 誰もが知っている夢と魔法の国・ディズニーランドを徹底的に風刺した、史上最低のテーマパーク「ディズマランド(Dismaland)」が英国で期間限定オープン。これは、謎のストリートアーティストで、ドキュメンタリー映画「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」でも知られるバンクシーがプロデュースしたもの。果たしてこの、悪夢と絶望の国は、どんだけ不愉快なところなのか? わざわざ英国まで体験しに行ってきました。
■とにかく時間がかかる
Dismal=憂うつな、陰気なという意味の「ディズマランド」があるのは、ウェストン・スーパー=メアという小さな町のビーチ。ロンドン・パディントン駅から電車で北西方面へ2時間半、さらに徒歩で20分という気の遠くなるような場所です。オープン10分前の午前10時50分に到着するとすでに長蛇の列! 平日だったためか平均年齢は高めでしたが、未就学児がいる家族連れもチラホラいました。そして、オンラインで事前にチケットを購入していなかったため、午後の部まで待たなければならないことが発覚。結局4時間近く待たされた挙句、ようやく入場料3ポンド(約550円)を支払い、リストバンドをもらっていざ園内へ……。
Dismal=憂うつな、陰気なという意味の「ディズマランド」があるのは、ウェストン・スーパー=メアという小さな町のビーチ。ロンドン・パディントン駅から電車で北西方面へ2時間半、さらに徒歩で20分という気の遠くなるような場所です。オープン10分前の午前10時50分に到着するとすでに長蛇の列! 平日だったためか平均年齢は高めでしたが、未就学児がいる家族連れもチラホラいました。そして、オンラインで事前にチケットを購入していなかったため、午後の部まで待たなければならないことが発覚。結局4時間近く待たされた挙句、ようやく入場料3ポンド(約550円)を支払い、リストバンドをもらっていざ園内へ……。
■悪夢と絶望の国
段ボールで手作りされたセキュリティゲートを抜けると、目の前に広がるのは、まさに「悪夢と絶望の世界」。ビニールシートがヒラヒラしているオンボロのシンデレラ城に、ゆがんだリトルマーメイドの像、なぜか池には警察車両。観覧車はギシギシときしんでいるし、BGMを遮るマイクのハウリングが「キュイーーン」鳴り響いて耳障り。有料のゲームも、石油に浮かべられたアヒルのおもちゃを釣り上げるものや、難民がすし詰め状態になったボートを操縦するものなど、不謹慎きわまりない。ほかにも、死神がゴーカートを乗り回すショーや、おびただしい数の交通事故現場を再現したジオラマなど、とにかくブラックで毒気が充満しています。
段ボールで手作りされたセキュリティゲートを抜けると、目の前に広がるのは、まさに「悪夢と絶望の世界」。ビニールシートがヒラヒラしているオンボロのシンデレラ城に、ゆがんだリトルマーメイドの像、なぜか池には警察車両。観覧車はギシギシときしんでいるし、BGMを遮るマイクのハウリングが「キュイーーン」鳴り響いて耳障り。有料のゲームも、石油に浮かべられたアヒルのおもちゃを釣り上げるものや、難民がすし詰め状態になったボートを操縦するものなど、不謹慎きわまりない。ほかにも、死神がゴーカートを乗り回すショーや、おびただしい数の交通事故現場を再現したジオラマなど、とにかくブラックで毒気が充満しています。
■思い出の1枚のはずが……
転倒した馬に、カボチャ型の客車から体を投げ出したプリンセス、凄惨な事故現場でフラッシュをたきまくるパパラッチ集団。廃墟となったシンデレラ城の中では、まさに悪夢としか言いようのない光景が待ち受けています。さらに、ここではテーマパークの定番である記念写真も販売。パパラッチに混ざって悲劇のヒロインをあざ笑っている場面をプリントしてくれます。思い出の1枚のはずが、ものすごく悪趣味!
転倒した馬に、カボチャ型の客車から体を投げ出したプリンセス、凄惨な事故現場でフラッシュをたきまくるパパラッチ集団。廃墟となったシンデレラ城の中では、まさに悪夢としか言いようのない光景が待ち受けています。さらに、ここではテーマパークの定番である記念写真も販売。パパラッチに混ざって悲劇のヒロインをあざ笑っている場面をプリントしてくれます。思い出の1枚のはずが、ものすごく悪趣味!
■スタッフの対応にもうんざり!?
交通整理係のような蛍光ピンクのベストを着たスタッフたちは、おもてなしや接客スマイルとはまったく無縁。寝転がって休憩なんてかわいいもので、パンフレットを購入すればドンと叩きつけるように渡され、記念撮影をすればカメラの前を堂々と横切ってきます。といってもこんなのはまだ序の口で、なかには、来場客が見ていたマップを取り上げたり、階段に座っていた10代の少年のひざに腰かけたり、とんでもないイタズラを仕掛けてくる者も。こんな対応、普段だったらうんざりどころか激怒していまいそうですが、なぜか嬉しくなってしまうのがディズマランドの魔法なのかも!?
交通整理係のような蛍光ピンクのベストを着たスタッフたちは、おもてなしや接客スマイルとはまったく無縁。寝転がって休憩なんてかわいいもので、パンフレットを購入すればドンと叩きつけるように渡され、記念撮影をすればカメラの前を堂々と横切ってきます。といってもこんなのはまだ序の口で、なかには、来場客が見ていたマップを取り上げたり、階段に座っていた10代の少年のひざに腰かけたり、とんでもないイタズラを仕掛けてくる者も。こんな対応、普段だったらうんざりどころか激怒していまいそうですが、なぜか嬉しくなってしまうのがディズマランドの魔法なのかも!?
■ディズマランドが伝えるものとは
地元の若者たちから、ディズマランドが目的で米ロサンゼルスからやってきたという親子まで、世界中の老若男女が訪れているディズマランド。ディズニーランドを皮肉った点で注目を浴びていますが、戦争や事故などの目をそむけたくなるような現実とテーマパークという非日常的なふたつの世界を融合させたことで、社会の矛盾や残酷さを際立たせ、なんでもエンターテインメントとして受け入れてしまう現代人の愚かしさをも暴き出してしまう。そんな大胆不敵で、挑発的なエキシビションなのでした。9月27日までオープン。
地元の若者たちから、ディズマランドが目的で米ロサンゼルスからやってきたという親子まで、世界中の老若男女が訪れているディズマランド。ディズニーランドを皮肉った点で注目を浴びていますが、戦争や事故などの目をそむけたくなるような現実とテーマパークという非日常的なふたつの世界を融合させたことで、社会の矛盾や残酷さを際立たせ、なんでもエンターテインメントとして受け入れてしまう現代人の愚かしさをも暴き出してしまう。そんな大胆不敵で、挑発的なエキシビションなのでした。9月27日までオープン。
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