タイの新鋭監督は語る。「浅野忠信はまともなヤツだった…」
2004年7月27日 12:00

新作映画「地球で最後のふたり」のPRのために来日したタイ映画界の新鋭、ペンエーグ・ラッタナルアーン監督に話を聞いた。最新作「地球で最後のふたり」の舞台はタイ。バンコクに住む潔癖症で自殺願望のある日本人ケンジは、ある日交通事故で妹を失ったタイ人のメイと出会う……。主演浅野忠信、撮影クリストファー・ドイルという異色の組み合わせが話題だが、ケンジというキャラクターは浅野ありきで作り上げたという。「浅野は、僕がもっていたイメージとは全く違う人物だったよ。てっきり『殺し屋1』で演じていたマゾのやくざみたいな狂ってるヤツだと思ってたんだ。でも、実際の彼は、飲まない、吸わない、夜遊びしない、そして家族思い。ほんとうに驚いた。非常にまともな人だったんだ」
ウォン・カーウァイ作品で知られる撮影のクリストファー・ドイルは、仕事中ずっと酔っぱらっていることでも有名。「飲んでようと、飲んでなかろうと、仕事さえしてくれれば僕はかまわない。実は、飲んでない日に撮ったものはあんまり良くないんだよ(笑)。きっと酒と女が彼を仕事に向かわせるんだ。彼は、女性を最高に美しく見せる照明やアングルを知り尽くしている。女性だけじゃない、浅野だってすごく女性的に撮られてるよね」
「6IXTYNIN9」「わすれな歌」などラッタナルアーン監督の過去作と比べると、本作はかなりテイストの違う作品に仕上がっている。「実は、今までの自分の作品には満足してないんだ。分かりやす過ぎるというか、ベタベタな感じがして。そんなときにこの企画をもらって、浅野とクリスと仕事することになった。彼らの持ち味を活かしながら、僕自身が新しい分野にチャレンジする良い機会だと思ったんだよ」。7月31日より公開。
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