…だったのではないかと思いました。
評論子は。本作を観終わって。
本作の作品解説は、例えば「麻酔科医として患者を懸命に守り、また地域医療に奔走する夫を支える女性を通し、東日本大震災からの復興に向けひたむきに生きる人々を描いたヒューマンドラマ」(MovieWalkerのウェブサイト)といったところが通り相場のようですけれども。
有能な麻酔科医である前に、妻でもあらなければならないのではないかと苦悩する隆子の苦悩を真正面から受け止めることができるのは、おそらくは(お互いが医師として)いま目の前にいる患者を「救いたい」という想いを共有しているからなのだろうと受け止
めました。評論子は。
その地方に勤務する医師の著作を原作本としている故か、東北(仙台)が舞台で、そして、そこを舞台に据えている故に、本作も3.11を抜きにしては語ることができないのかも知れませんけれども。
しかし、本作のレイシオ・デシデンダイ(裁判例で核心的な判示とされる事項=当該の裁判例のエッセンスとも言うべき部分)は3.11にあるのではなく、3.11という艱難辛苦を背景に浮き彫りになる、貞一・隆子の夫婦愛の厚さにあったたのだろうと思いました。
(飽くまでも「いちレヒュアー」としての、評論子の受け止めてとしては。
その意味では、観終わって、なかなか味わいの深い佳作だったと思います。
評論子は。
〈映画のことば〉
「いくら俺の女房だからといって、俺の女房の悪口を言う奴は許さんぞ。」
(追記)
それにしても、本作で光るのは、夫としての貞一の包容力の厚さ、深さということではなかったでしょうか。
そして、同性の男性である評論子の目から見ても、昨今、こんなに包容力のある夫は、そうそうにはお目にかからないようにも、評論子には思われます。
(もちろん、評論子自身を省みても。)
隆子が、思わす夫の貞一にキスを迫ったのも、その厚い貞一の包容力に気圧(けお)されてのことだったのだろうとも、評論子は理解しました。
この点、是非とも女性レビュアーのご意見も、評論子的には伺いたいところてす。
察するに、奥さん目線から見ても、こんなに包容力の厚い夫は素敵なのではないでしょうか。