落語天国紳士録

劇場公開日:1960年2月14日

解説

安藤鶴夫の『落語国・紳士録』より、「槍一筋日本晴れ」の蓮池義雄と、椿澄夫が共同で脚本を書き、「サザエさんの脱線奥様」の青柳信雄が監督した喜劇。撮影は「僕は独身社員」の飯村正。

1960年製作/91分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1960年2月14日

あらすじ

郊外の住宅地にある清兵衛荘は近代的なアパートだが、大家である質屋の伊勢屋清兵衛は昔気質の変り者だ。大の落語好きで、落語の中に出て来る人物と同じ名前の人でなければ部屋を貸さない。清兵衛の楽しみは、住人たちを一月に一度、一堂に集めてお説教をすることだった。アパートの人たちの心配は、細川さんが事業に失敗して借金に苦しんでいることと、九州まで古物をあさりに出かけて音沙汰のない源兵衛が残して行った一人娘のツル子がキャバレーで、歌って自活していることである。ツル子にせめていい婿さんでもと、アパートでただ一人独身の島田先生を世話することになった。ツル子の働いているキャバレーに乗りこんだ。そこでツル子に言い寄っていた川島を退散させたが、川島は清兵衛の娘照子の養子になるはずの質屋のボンボンだった。おかげで養子の口はご破算になった。ツル子と島田先生との縁談も、島田先生に恋人があってダメ。ツル子は源兵衛から電報が来て、三万円を送るために芸能社と契約して関西へ行くことになったという。インチキ芸能社に任せられないと社長にかけ合うと、三万円の他に違約金の十万円を持って来れば契約を破棄するということになった。が、十三万円では清兵衛もどうにもならない。仕方なくツル子を関西に送ることになった。ところがその日、源兵衛が虫干しに出した皿が、通りかかった清涼飲料の社長赤井が探していた先祖伝来の品と分り、十三万円を手つけ金として渡そうということになった。源兵衛も帰って来た。ツル子は細川さんに会社再建のために費って下さいと金を出した。

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映画レビュー

2.0 アパートメント・ゼロ

2026年1月13日
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鑑賞方法:映画館

これまで聞いたことがない映画で、監督も知らない人だけど、落語好きだし、なおかつ安藤鶴夫原案というのも気になって、足を運んでみた。
安アパートの住人たちの巻き起こす騒動をアチャラカ風に描いた一本で、古典落語のネタが随所に引用される。登場する落語は、「小言幸兵衛」「不精床」「鰻屋」「心眼」「道具屋」などなど。
群像劇なので、誰が主役というものではなく、榎本健一が落語好きの大家を演じているが、特に出演時間が多いということでもない。落語の登場人物と同じ名前の人にしか店を貸さないという偏屈なしばりを設けているので、借家人は八五郎とか熊五郎とか源兵衛とか徳三郎とか、そんなのばかりだ。
プログラムピクチャーとしては及第点なのではないだろうか。
最後に八代目桂文楽が新参の入居者としてちらと顔を見せる。

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梨剥く侍