それでも、愛してる

劇場公開日:2012年6月23日

それでも、愛してる

解説・あらすじ

ジョディ・フォスターが「ホーム・フォー・ザ・ホリデー」(1995)以来16年ぶりにメガホンをとった監督第3作。メル・ギブソンを主演に迎え、ビーバーのぬいぐるみを心の支えに苦難を乗り越えようとする男とその家族の姿を描くファミリードラマ。2人の息子にも恵まれ順風満帆な家庭を築いていた玩具会社社長のウォルターと妻のメレディス。しかし、ウォルターがうつ病を発症してしまい、働けなくなってしまう。メレディスは夫の分まで仕事や家事に奮闘するが、ある日、ウォルターが捨てられていたビーバーのぬいぐるみを拾ってきたことから事態が好転していき……。

2011年製作/91分/G/アメリカ
原題または英題:The Beaver
配給:ツイン
劇場公開日:2012年6月23日

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映画レビュー

3.5 【”心の重みは一人で抱えない。そして、【全ての解決】を求めない。”今作は心に重さを抱えた人達が徐々に再生する様を描いた、少し変わった斬新な設定のヒューマンドラマである。】

2026年2月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■2人の息子ポーター(アントン・イェルチン)、ヘンリーに恵まれ、幸せな家庭を築いていた玩具会社CEOのウォルター(メル・ギブソン)と妻・メレディス(ジョディ・フォスター)。
 だが、ある日突然ウォルターが鬱病になってしまう。カウンセリングなども効果がない中、彼はひょんなことからビーバーのパペットと出会い、それを左手に装着する事で自分の思いをビーバーパペットに喋らせる中で、症状は改善していくように見えた・・。

◆感想

・斬新な作品設定である。ジョディ・フォスターが監督も務めたそうである。才女である。

■今作では、心に重みを背負った人が複数登場する。

 1.父から会社を禅譲された男、ウォルター。自分はCEOの器ではない事を自覚しており、且つ、亡き父に対し複雑な想いを抱えている。

 2.ポーターの級友、ノラ(ジェニファー・ローレンス)。優秀であるが、兄を亡くした事が、心の重みになっている。

 3.ポーター。父、ウォルターと上手く接する事が出来ない。

・今作では、この3人を軸として物語は進む。
 特に、メル・ギブソン演じる鬱になったウォルターが、左手にビーバーのパペットを装着して、ビーバーが彼の思いを喋るシーンは、クスクス可笑しい。序でに彼はシャワーを浴びる時も、妻とセックスする時もビーバーを装着したままである・・。邪魔じゃないのかなあ。
 ノラは答辞を任されるが、敢えて文才の或るポーターに依頼する。そして、彼女は卒業式の時に、ポーターが書いた答辞を喋るのである。【全部、解決する】なんて、嘘だ、と。

・ウォルターは、左手のビーバーのパペットに依存しすぎ、支配されそうになる。そして、彼は決死の思いで、左手を切断するのである。
 彼は、病院に入院するが、鬱は治っており何処かスッキリとしているのである。
 CEOも、有能な副CEOに座を譲るのである。
 そこに、父と距離を置いていたポーターが、見舞いにやって来るシーンは、中々良いのである。

<今作は心に重さを抱えた人達が、再生する様を描いた、少し変わった斬新な設定のヒューマンドラマである。>

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NOBU

4.0 私にはこの映画を支持する理由がある

2022年9月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

おとぎ話をおとぎ話にまとめず、リアルな現実に引き戻した力業の脚本
特殊効果を使えば、「TED」のようにもできたのに、左手のビーバーが勝手に喋るのではなく、ウォルターも喋っているので、ファンタジーを期待する観客に「これは辛うじてリアルをキープしているんだよ」と分からせる
まるで現実に起きた出来事かのように簡潔に、かつエモーショナルに進行

メルの素晴らしい演技
鏡を使った演技は「スパイダーマン」のウィレム・デフォー
自分の左手と戦う「死霊のはらわた」ジム・キャンベルを彷彿
子供との掛け合いは「顔をなくした天使」の雰囲気そのまま
叫び声は拷問を受けるマーティン・リッグス
「マーベリック」の名コンビ再び。ジョディとメル…ま、前回は軽妙なコメディだったが
ジョディはLGBTを公言しつつメルと激しいベッドシーン、やはりエロティックさは感じない
ジョディ監督としてはメルに指示を出したのか自由にやらせたのか
ジェニファー・ローレンスの子役キャリア時代やはり光るものがある
アントン・イェルチンがティーンエイジャーを好演

うつを患った父親は仕事と左手を失い家族との絆を取り返したかのようだ
ゴーストライター稼業を糾弾された息子は痛いしっぺ返しに合うが本当の理解者を得たようだ
兄を失った才媛の美人は皮肉に満ちたスピーチを披露し何かを吹っ切れたようだ
見守るしか手立てのなかった母親はひとときの安らぎを得たようだ

2016.4.3

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うそつきカモメ

3.5 ビーバー

2014年10月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

幸せ

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チヌテ

3.5 クマのぬいぐるみじゃないよ、ビーバー人形だよ

2014年3月19日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

幸せ

鬱病を患った玩具会社社長ウォルター。そんな彼を救ったのは、ビーバー人形だった…。

まず主人公を、メル・ギブソンが演じているのが意外。
タフなイメージのあるメルが、鬱に苦しみ、家族や人生に悩む主人公を繊細に演じる。
ひとえにジョディ・フォスターの采配もある。
メルがあの発言でハリウッドから干された時もメルを擁護し、今回監督として(妻役も兼任)、メルから新たな一面を引き出した。
持つべきものは友。

ビーバー人形に救われてから、片時も人形を離さないウォルター。
ちなみにこの映画はファンタジーではない。喋るクマのぬいぐるみの映画みたいに、人形に命が宿っている訳じゃない。
腹話術のように喋る…と言うより、ウォルターが人形を介して、自身を代弁するのだ。
なかなか変な感じもするが、誰にだって自分の本心を言えない時がある。そういう時、代弁して貰った経験もある筈。ウォルターの場合、それがたまたまビーバー人形なだけ。
(人形片手に喋るメルが何だか可愛らしい)

ビーバー人形を手にしてから、鬱も克服し、仕事も復帰、家族との関係も良好。全てが良い方向に。

…ところが見ていたら、妙な違和感を感じた。
まさかジョディ・フォスターが、毒にも薬にもならないファミリー・ムービーを作る訳がない。
もしそうであっても、展開は淡々としているし、何処か冷たさを感じる作風。
予感は的中した。終盤、思わぬ展開へ。

シビアでもある。ドキリともする。
ありのままの自分で居る事、それを受け入れる事は、苦しいかもしれない。
しかし、一番身近に居る家族は、“アナタ”で居て欲しいと願う。
その時こそ本当の意味で、人形を手離す事が出来るのだ。

それにしても、この邦題は…。
原題の“ビーバー”のままでいいと思う。

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近大