ネバダ・スミス

劇場公開日:1966年7月23日

解説

ハロルド・ロビンスの原作『大いなる野望』を素材に「栄光の丘」のジョン・マイケル・ヘイズが脚本を執筆し「エルダー兄弟」のヘンリー・ハサウェイが監督した西部劇。撮影も「エルダー兄弟」でコンビのルシエン・バラード、音楽はアルフレッド・ニューマンが担当した。出演は「シンシナティキッド」のスティーヴ・マックィーン、「西部開拓史」のカール・マルデン、「生きる情熱」のスザンヌ・プレシェット、「ビッグトレイル(1965)」のブライアン・キース、「ハーロー」のラフ・ヴァローネ、「エルマー・ガントリー 魅せられた男」のアーサー・ケネディ、「リサの瞳のなかに」のジャネット・マーゴリンなど。製作はヘンリー・ハサウェイ。総指揮にはジョセフ・E・レビンがあたった。

1966年製作/アメリカ
原題または英題:Nevada Smith
配給:パラマウント
劇場公開日:1966年7月23日

あらすじ

白人の父とインディアンの母の間に生まれ、砂漠と山の中を走りまわって育ったマックス(スティーブ・マックィーン)にとって、人生は何一つくったくのない、のん気なものであった。ところがある日、マックスの両親が、3人の殺し屋ジェシ、ビル、トムに殺された。この事件を境にして、マックスの心には、どす黒い怒りと、悲しみが沈殿するようになった。やがて、マックスは、3人の殺し屋に復讐するために、1頭の馬と1挺のライフルをたずさえて、旅立った。そして、とある日。マックスは、町から町へと流れ歩く鉄砲かじ屋ジョナスにめぐり会い、彼から拳銃の扱いかたを習った。―ーどんな時にも油断してはいけないー―というジョナスの言葉は世間知らずのマックスにとって、貴重な教訓であった。やがて、町から町、酒場から酒場へ流れ歩いたマックスは、遂に殺し屋の1人ジェシを見つけ、壮絶な死闘の末、彼を倒した。この闘いでマックスは総身に傷を負ったが、彼を慕うインディアン娘ニーサの手厚い介抱で、身体も次第に回復していった。そうするうちに、マックスは、ルイジアナの刑務所に2人目の殺し屋ビルが服役していることを知り、彼は、わざと強盗をたくらみ保安官に捕まって刑務所に入った。そして、巧みにビルをそそのかして2人は脱獄し、彼らに同情したフランス人の血をひく娘ピラー(スザンヌ・プレシェット)に助けられて逃げのびた。やがて、マックスは素性をあかし、ビルと対決し、ビルを撃ち倒した。5年の月日が流れ、今ではマックスは、お尋ね者の身になっていた。そしてある日、マックスは遂に念願の3人目の殺し屋トムに会いトムの両足を撃ち抜いた。が、今、念願を果たしてみるとマックスの心に宿るのは、復讐を成就した快感ではなく、血なまぐさい生活を続けてきた、自らに対する幻滅でしかなかった。マックスは過去から脱け出すため、銃をすて、かつて彼に、目がさめたらまともな仕事を世話すると約束してくれた、ジョナスを探しに旅立った。彼はその後、ネバダ・スミスと呼ばれるようになった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5 ネバダ・スミス

2026年1月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

TVの洋画劇場で何度か観ていてなかなか良かった記憶があるのと、アルフレッド・ニューマン作曲のテーマ曲を当時、関光夫さん解説のNHK FMの映画音楽の番組「夜のスクリーンミュージック」、若しくは「ポピュラーアラカルト」でのニューマン特集で聴いていて、記憶に残っていたのでとても懐かしい。
今回は最近発売された国内版Blu-rayで、初めてパナヴィジョンサイズのノーカット版で観たのだが、撮影監督ルシアン・バラードの西部の風景が非常に美しく、画面を観ているだけで心地良かった。監督のヘンリー・ハサウェイもまだまだ現役バリバリの頃で、1960年代の西部劇ではジョン・ウェインと組んだ「アラスカ魂 ('60)」「エルダー兄弟 ('65)」「勇気ある追跡 ('69)」が有名だが、本作では当時メキメキと力を付けてきた若手俳優のマックイーンと組んでの本格派ウエスタンとして成功している。
両親を殺害され復讐の鬼と化すマックイーンが追う悪役3人組を演じる個性的な名優たち(カール・マルデン、アーサー・ケネディ、マーティン・ランドー)が素晴らしい。当時の他の西部劇を見渡しても、セルジオ・レオーネ監督作品「ウエスタン ('68)」以前で、他の映画で主役を演じられる程の名優を悪役として起用した作品はそうそう有るものではない。やはり悪役が映える映画は素晴らしい。この3人を追って、映画は舞台を、西部のテキサスから南部のルイジアナへ、そしてまた西部に戻るという豪華なロケーションが敢行されている。
当時の西部劇としては珍しく、アルフレッド・ヒッチコック監督のお気に入りで、「裏窓 ('54)」「泥棒成金 ('55)」「ハリーの災難
('55)」「知りすぎていた男 ('56)」と1950年代のパラマウントでのヒッチコックの代表作を4本も書いたニューヨーカーのジョン・マイケル・ヘイズが脚本を担当している。復讐鬼と化したマックイーン演じるネバダ・スミスが旅をする中で出会い、銃の扱い、撃ち方、心構え等を教えられる銃商人を演じたブライアン・キース(ニューヨーク・パパ)、読み書きやキリスト教について伝授され、また復讐を遂げることの虚しさを問いただされる神父役を演じたラフ・ヴァローネが印象的で、主人公スミスが徐々に人間として成長していく過程が上手く描かれていることをみても味わいがあるウエスタンである。

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ナオイリ

5.0 男の復讐物語

2024年7月20日
PCから投稿

楽しい

場面も良く変わるし見てて飽きなかった
ラストもどんでん返しがあって良き映画

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えいがまん

3.0 おなじみ、復讐譚。 当時30代のマックィーンをガキ扱いするのはやは...

2023年4月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

おなじみ、復讐譚。
当時30代のマックィーンをガキ扱いするのはやはり違和感。しかし、この主人公の復讐法はガキよりアホです。最初のうちはそのアホさに笑えるが、いっこうに成長しないのでだんだん腹立たしくなって来る(笑)
挙げ句ラストは、「なんでやねん」あれだけ暴言浴びせられてるのに…
また信仰かよ。もうええわ(笑)

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はむひろみ

3.5 かっこいいスティーブ・マックイーン

2022年7月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

スティーブ・マックイーン演じる主人公マックスは、父母を三人組に殺される。マックスの父が金を独り占めしていると勘繰って犯した身勝手な犯行だった。マックスは無惨な死体を見て復讐を決意。死体と家を焼き払い、復讐の旅に出る。復讐劇を中心に据えながらも、その過程で国語を学び、キリスト教を学び、主人公が成長していく姿を描いている。古臭さは否めないが、いわゆるドンパチ物の西部劇とは異なる人間劇である。銃のイロハを教える銃商人が渋くてカッコいい。

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ねりまっくま

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