デルタ・フォース

劇場公開日:1986年5月24日

解説

ハイジャックされた707の人質を救出する、特殊部隊デルタ・フォースの活躍を描くアクション。製作・監督・脚本はキャノン・グループの総帥でもある「暗黒街の顔役(1974)」のメナヘム・ゴーラン、製作は他にヨーラム・グローバス、脚本は他にジェームズ・ブルーナー。撮影はデイヴイツド・ガーフィンケル、音楽はアラン・シルヴェストリが担当。出演はチャック・ノリス、リー・マーヴィン、マーティン・バルサムなど。

1986年製作/118分/アメリカ
原題または英題:The Delta Force
配給:松竹富士
劇場公開日:1986年5月24日

あらすじ

アメリカン・トラヴェル・ウェイ航空の707が、アラブ系ゲリラの1人、アブダル(ロバート・フォスター)とムスタファ(デイヴィッド・メナハム)にハイジャックされた。早速、特殊コマンド部隊デルタ・フォースに出撃命令が下る。707はベイルートに着陸し、乗客の内、ユダヤ系のカプラン(マーティン・バルサム)、ゴールドマン(ジョーイ・ビショップ)、神父オマリー(ジョージ・ケネディ)らは、ゲリラ本部へ連れていかれる。そして、707はアルジェリア向かい、そこでカプ一フン夫人(シェリー・ウィンタース)やゴールドマン夫人(レイニー・カザン)、デブラ(スーザン・ストラスバーグ)、チーフ・パーサーのイングリット(ハンナ・シグラ)ら女子供は解放された。だが、デルタ・フォースが待ち受けているのを知ると、707は再びベイルートヘ。一方、ワシントンでは、ウッドブリッジ将軍(ロバート・ボーン)が、デルタ・フォースの隊長アレクサンダー大佐(リー・マーヴィン)以下、マッコイ少佐(チャック・ノリス)らに、市内にラチされた、ユダヤ人と男の乗客たちの救出のGOサインを出した。イスラエルを基地とし、彼らは海からゲリラ本部に侵入。激しい応戦の末、人質たちを救い出す。ユダヤ人人質を連れ、混乱にまぎれ逃亡を続けるアブダルらも、マッコイの執拗な追撃の末、全滅。キャンベル機長(ボー・スヴェンソン)らの待つ707に残りの敵をやっつけて乗りこみ、無事に人質とデルタ・フォースの面々はイスラエルに向かった。作戦の成功に、空港では妻や家族たちが解放された人質たちを出迎える。そのにぎやかな喜びの陰には、最愛の部下を失ったマッコイらの活躍があった--。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

フォトギャラリー

映画レビュー

5.0 「アメリカ映画の叔父貴リー・マービンと西側陣営の懐かしのオールスターキャストが嬉しいチャック・ノリス・ファクト映画」

2026年2月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

キャノン映画の総帥でもあるメナハム・ゴーランの意外と手練れた演出と全編にずっと鳴り響く有名なテーマ曲(嘘です)が、観る者を幻惑して勘違いさせるアクション映画大作

映画の冒頭の撤退場面は実際の創立間もないデルタフォースが参加した、1979年にアメリカ軍がイランで行った人質救出作戦の失敗と撤退作戦をベースにしており、当時のアクション映画の基本でもあるあるトラウマの克服と名誉の回復のテーマが組み込まれいるのがわかる。
イーストウッド映画も、アクションも文芸作品も実はこれの繰り返しで、大抵の作品でリンチ受けたり半死半生なったり本当に死んだり(?!)した主人公がら何らか形で蘇ってトラウトを克服したり誰かに生き様を示し継承されるのを追求してる(ん閃光のハサウェイも毛色は違うけど基本は同じ)

ちなみにリベンジ作戦もあったけど事件が鎮静化した作戦は中止!デルタフォース自体はパナマ侵攻などに参加しているが、映画の様な功績は当時はあげてないので、宣伝映画を作ったと当時は皮肉くられてもいたと記憶(しかし失敗や過ちを認めて責任を取り、次に生かすのが世の中の基本だが最近はそれを認めずにのさばる権力者が多いけどね)

前半の丁重でリアリティのあるドラマは、ハイジャックの過程がリアルでサスペンスを基調として緊張感を持って描かれて、アメリカ議会やハイジャックされる機内の人物紹介もテンポ良くて「お!?」と思わせるが、逆上した敵役にアメリカ兵が射殺された辺りを頂点に舞台が変わり、徐々にノー天気な肉体アクションに変化し始めて行き監督(もしかして第二班監督のおかげ?)が変わったのか?と思わせるくらいにテイスト変化する。

キャストは当時でも10年以上の映画キャリアのある苦労人チャック・ノリスで、80年代のスタやシュワが先導していた肉体アクションブームにのって本格派として頭角を表し、製作監督のメナハム・ゴーランとは、『地獄のヒーロー』シリーズでタッグを組んだ作品としては、かなりの大作でこの辺りから更に大スターとして認められて来た印象でアクションやスタントは、本職のスタントマンからも評価が高い。

個人的には50年代から活躍してジョン・フォード作品などや様々な犯罪映画で敵役で存在感のあったアメリカ映画の叔父貴ことリー・マーヴィンの晩年の勇姿が見もの。ちなみに彼はアメリカ海兵隊出身で、日本対アメリカの太平洋戦争の激戦地でもあったサイパン戦に参加して負傷する経験までしており、軍人役が板に付いて、アカデミーの主演男優賞も受けておりハードボイル物やアクションなどに代表作が多い。
作品的にも60年代から70年代は後世に影響を与えた作品が多く好きな役者でもある晩年はやはり『最前線物語』が素晴らしい。
『最前線物語』は後年に追加場面を加えた再編集版DVDが多く出回っているが、研究用ならイイけど出来自体は蛇足なので最初の劇場版がオススメ。

他にも多数のスターやアカデミー賞受けている名優が顔出しからロケ撮影まて出演していてざっくりあげると
マーティン・バルサム
ロバート・フォスター
ジョージ・ケネディ
ハンナ・シグラ
スーザン・ストラスバーグ
ボー・スヴェンソン
ロバート・ヴォーン
シェリー・ウィンタース
と枚挙にいとまない

撮影はメナハム・ゴーラン(1941年生まれ)の出身地?(イスラエル建国は1948年だよな?)とされるイスラエルの全面協力で行われていて、近年のイスラエル自体の蛮行には否を唱えたいが、当時はアメリカ軍など協力がなくて本国で撮影出来ない戦争アクション映画などが結構作られていて隠れて映画大国でもある(このへんは70年代のユーゴスラビアに近い)
ちなみにリー・マーヴィンと代表作でもある傑作『最前線物語』や航空戦争アクションの佳作『アイアン・イーグル』シリーズなどもイスラエル軍の全面協力で撮影されている。
日本だと今や世界的な有名メーカーでもあるタミヤ模型が、本格的に戦車模型を作る時に紛争地帯のイスラエルの砂漠まて戦車の取材に行っていた。
当時のイスラエルは第二次対戦に使われた実際のアメリカ戦車などを供給されて実戦投入しており本国より多数残っていた模様(アメリカ軍の兵装は大量生産品で合理的かつ簡素な構造の物が多くて、製造が容易な為、戦後にヨーロッパなどから持って帰るのもコストがかかる側面もあったので現地に供給してた)

今回の敵役は味のある準主役や脇役ロバート・フォスターは、ジャッキーブラウンが有名ですが、個人的には動物ホラー『アリゲーター」(1980年)で、頭の髪の毛が薄いの気にしてる主役の警官役が、印象的で、今作では中東系の方に扮していて、憎々しい悪役を見事にこなしているが、この人は両親がイングランド・アイルランドとイタリア系なのにメイクすると!とても似合うのと、ノリス映画の定番のやられぷりもお見事(当時も今もこの雑で偏見バリバリな悪役造形は無いけどね)

デルタフォースが現地で使う機動車両は、武装バギーとバイクで、ロケット弾やマシンガンを内蔵していて、敵バリバリ発砲したりロケット弾で吹っ飛ばすなど特撮ヒーロー物などにあるマンガ感が、強く既視感があるなぁ?と思うと1982年にアメリカで製作されたバカアクション映画(褒めます)『メガフォース』のメカ設定そのまんまで、最後の見せ場までそっくりで、ひょっとしてリメイクじゃないのか?と当時は疑ったくらい。

全体的には、少しダレる点や折角の俳優の見せ場も少な目など不満もあるが、メナハム・ゴーラン(同じテロリストによるハイジャックと人質救出をテーマにして幾つか競作のある実録系映画の『サンダーボルト救出作戦』などの手堅い監督作もあるが、ゴーラン本人の風貌はジャン・リック・ゴダールによるとマフィアの親玉(梶田では無い)に見えるそうです。の意外と手練れた演出で、コマンドアクション物としては、充分に満足出来て、なんと言ってもアラン・シルヴェストリの軽快でテンションのメインテーマ曲が流れると駄目な面も許せてしまうので、ラストまで結構楽しめる。
ただし!本作自体は完全にアメリカやイスラエル側から史観の作品でもあるので、バイアスがありイスラム側を勧善懲悪の視点で見てるので、こんな経緯や描写もあったのか程度観るべし!(映画見た程度で本気にするなよ)

その後にノリスはキャノン映画で何本かのアクション映画に主演しているが、本作と同じ時期に出た『野獣捜査線』(不遇だったトミー・リー・ジョーンズの魅力を引き出しスターにしたアンドリュー・デイビス監督作品でこちらなかなかの出来)や『地獄のコマンド』(ホラーとアクションに独特の感覚や冴えがあるジョセフ・ジトー監督の怪作)あたりがスケールや作品的に頂点だと思う。
個人的には、ロジャー・コーマン門下で当時の玄人映画ファンから一定の評価があった職人監督スティーヴ・カーヴァーとのコンビ作の『テキサスSWAT』(1983年)あたりがよく出来いる。

余談
テレビで吹き替えが制作された時に、テレビシリーズ以外にリー・マーヴィンの声を殆ど専属でしていた小林清志氏ではなく納谷悟朗氏だったのは何故なのか?とは本作を見直す度に思う(納谷さんも上手いので良いけど)

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ミラーズ

2.5 前半:社会派/後半:脳筋

2026年1月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
しゅうへい

4.0 80年代懐かしい

2025年10月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

楽しい

ドキドキ

荒削りだけど今のハリウッド作品より楽しい
邦画よりは100倍面白い
あの頃活躍していた役者が勢揃いで見応えあり。
滑走路に着陸シーンとかCGじゃないし
飛行機の飛行を俯瞰で撮影してるのも今はあんまり無いよね。
80年代は映画にも娯楽と活気があったなぁ。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
koo

4.0 こんなすごい内容だったのか

2025年1月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
りう

「デルタ・フォース」シリーズ関連作品