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イングマール・ベルイマン監督の「ファニーとアレクサンデル」と並んで、五時間越えの上映時間が苦にならない双璧の一本‼️1900年夏の同じ日に生まれた地主の息子アルフレードと、小作人の息子オルモは仲良く遊んでいたが、やがて成長するにつれ、アルフレードは地主の跡継ぎに、オルモは農民運動の闘士になる。ファシズム吹き荒れた戦争が終わった時、逞しくなったオルモと、人民裁判にかけられるアルフレード・・・‼️ロマンスや官能、欲望と純真、そして猟奇と殺戮に彩られた五時間は、天才的なベルトルッチ監督の演出に支えられて、まったく緩むことなく、まったく飽きることなく、アッという間に過ぎ去ってしまう‼️地主と小作人という身分・貧富の差や、ファシズムや独立運動といった歴史の荒波に呑まれていった人間たちの無常が、農村の美しい風景の中に描き出されていて、それに被さるエンニオ・モリコーネの音楽もホントに素晴らしい‼️「ミーン・ストリート」「ゴッドファーザーPARTⅡ」「タクシー・ドライバー」「ディア・ハンター」と向かうところ敵ナシの70年代のデ・ニーロと、フランスの実力派ドパルデュー、ちょっと佇まいがジュリア・ロバーツに似ているドミニク・サンダ、そしてバート・ランカスターとアリダ・ヴァリという名優たちの存在感も圧倒的‼️デ・ニーロとサンダの濡れ場にはホントにドキドキしました‼️ただ一番スゴいのは、冒頭で農民たちに発砲しまくる残虐なファシスト男を演じたドナルド・サザーランド‼️一世一代の怪演ですね‼️ベルトルッチ監督は「ラスト・エンペラー」でアカデミー賞なんか獲っちゃってますけど、映画としては断然今作や「暗殺の森」の方が上ですね‼️ラスト、年老いたアルフレードが線路に寝転がるとそこに汽車がやって来て、彼の体を轢いたと思いきや、実は・・・‼️この不思議でマジカルなエンディングで、これまでの物語や時間の重みを払拭し、後に残るのは底知れぬ満足感‼️実は詩人出身というキャリアも納得のベルトルッチ監督の神がかり的な作劇で、イタリア映画の頂点を極めた作品の一つだと思います‼️