ドッグヴィル

劇場公開日:2004年2月21日

解説・あらすじ

「奇跡の海」で審査員グランプリ、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」でパルムドールと、2作連続カンヌ映画祭を制したデンマークの異才、ラース・フォン・トリアー監督。彼がブレヒトの「三文オペラ」の挿入歌「海賊ジェニー」にインスパイアされ、ダシール・ハメットの「血の収穫」やカフカの「アメリカ」を参考に“想像上のアメリカ”を描いたと語る実験的作品。監督自身がDVカメラで撮影にも参加している。

2003年製作/177分/R15+/デンマーク
原題または英題:Dogville
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
劇場公開日:2004年2月21日

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映画レビュー

4.5 人間は人間と自覚したすべきか?それは違うと思う。

2026年1月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

驚く

斬新

凄まじい傑作。3時間という時間が苦にならないほど目が釘付けになる。
途中は人間というものの醜さを見せつけ、心をざわつかせる。監督の本領発揮と言ったところ。素人が何を語っても陳腐化するので素人は素人なりの感想しか書きようがないが、主人公であるグレースは善人である。だがその善人たらしめる信念を自覚していない。一方、村人は慎ましいながらも力強く生きる様子が描写されるが、その力強さ故にあまりにも人間的で自らを正しいと思い生活している。故に余所者であったグレースを仕方なく迎え入れ、徐々に受け入れ、最終的には奴隷のように扱う。自らの利益を追求するのは人間として当たり前であり生きるための本能だからだ。そんな村人達と比較すると主人公を支える立場となるトムもまた、自らの正義に酔いしれていたことが終盤にかけて分かってくる。
グレースが、自らが思っていた立場と違っていたことが分かると救いすら求めることができずただ、俯くだけの動物となるのだ。
ラストシーンでグレーズが放つ「でも すぐに泣く女なのよ」という言葉は印象的だ。グレースが自らの善を自覚することを諦めたように思えた。

最小限の美術で舞台演劇を観ているかのような錯覚に陥るが、これは映画。ラストの文字通り"DOG"と書かれた白線のみになり、初めて村人の一人として実体化するモーゼス。その演出には固唾を飲んだ。

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ezio

5.0 タイトルなし(ネタバレ)

2025年8月12日
PCから投稿
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yv

3.0 【映画において、如何に意匠、背景を含めた美術の効果が大切かを、逆説的に示した作品。】

2024年12月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

ー 今作での、ラース・フォン・トリアー監督の斬新すぎる作品設定 ー床に線を引いただけの空間ー の中での人間模様を描く手法には、主演のニコール・キッドマン始め数名の俳優が大いに戸惑い、彼らは二度とラース・フォン・トリアー監督作品には出演していない。-

■少数しか住人がいない廃れた鉱山町・ドッグヴィル。
 作家になることを夢見るトム(ポール・ベタニー)は、ギャングに追われる美しい女性グレース(ニコール・キッドマン)を匿う。
 トムは村人たちにその事実を話し「2週間で彼女が村人全員に気に入られる」という条件で同意を得る。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・ストーリー展開は、長尺にしてはシンプルである。だが、その中でドッグヴィルの小さな町の人達のグレースに対する悪意が徐々に醸成されて行く。

・主演のニコール・キッドマンは、舞台の様なセットの中で迫真の演技を披露するが、例えば彼女がチャック(ステラン・スカルスガルド)に犯されるシーンなどは、部屋の壁が一切ないために、どうしても違和感を感じてしまうのである。
 監督の意図としては、そこは観客が”想像する”ことを求めているのか、斬新な演出を狙ったのかは、分からないがカメラアングルが、俯瞰した撮影にほぼ徹しているために、サスペンス要素が俳優の演技に頼らざるを得ないのである。

<今作の設定を観ていると、邦画の三谷幸喜監督作の、「ギャラクシー街道」や近作の「スオミの話をしよう」を想起させるが、当たり前だが両作とも今作よりも遥かに内装が凝っている。
 どうも、私は映画には”如何に意匠、背景を含めた美術の効果が大切か”を重視し、求めているかと言う事を感じてしまった作品である。>

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NOBU

5.0 人間のあらゆるいやらしい面をくまなくリアルに描き切った作品。 一貫...

2024年8月14日
PCから投稿

人間のあらゆるいやらしい面をくまなくリアルに描き切った作品。
一貫して全登場人物が至極不愉快な人ばかり。平和な場面は一瞬しかない。
この映画に快を感じたり気持ちが楽に感じた部分があったなら、それは自分の姿なのだろう。

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ぞうみゃお

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