終点のあの子

劇場公開日:2026年1月23日

解説・あらすじ

小説家・柚木麻子の連作短編集「終点のあの子」を、「Sexual Drive」「愛の病」の吉田浩太監督が映画化した青春映画。全4編からなる原作小説の第1話にあたる柚木のデビュー短編「フォーゲットミー、ノットブルー」を中心に映画化し、狭い世界に固執する私立女子高校を舞台に、揺らぎやすい少女たちの友情と複雑な心情を、リアルかつ切なく残酷に描き出す。

私立女子高校の入学式の日。中等部から進学した希代子と奈津子は、通学途中に青い服を着た見知らぬ少女から声をかけられる。彼女は高校から外部生として入学してきた同級生の朱里で、海外暮らしが長く、父親は有名カメラマンだった。自由奔放で大人びた朱里は、学校では浮いた存在でありながらも羨望のまなざしを向けられ、希代子もそんな彼女にひかれていく。徐々に朱里と行動をともにするようになった希代子の世界は明るく輝き出すが、そんな矢先、希代子は朱里の日記帳を見つける。

希代子役で當真あみ、朱里役で中島セナが主演を務め、同級生の奈津子を平澤宏々路、クラスのリーダー的存在・恭子を南琴奈、希代子の先輩で美大生の瑠璃子を深川麻衣、希代子の母・美恵子を石田ひかりが演じた。

2026年製作/125分/G/日本
配給:グラスゴー15
劇場公開日:2026年1月23日

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(C)2026「終点のあの子」製作委員会

映画レビュー

4.0 原作のイメージと少しずつずれたキャスティングが惜しい

2026年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

知的

柚木麻子の「終点のあの子」、映画化を知ってから去年読み、結構好きな小説だった。そんなわけで比較的記憶に残っているが、本編を鑑賞しながら、主要人物のキャスティングが原作のイメージとちょっとずつずれている気がして、そのわずかな違和感が残り続けた。よくまとまった実写化だけに、惜しい、もったいないと思う。

単行本の第1話「フォーゲットミー、ノットブルー」の視点人物である希代子は、人目を引く美少女ではない。黙っていたら周囲に埋もれてしまうような、クラスでも地味目の生徒たちと一緒にいるのが自然な女子でないと。その点で當真あみは希代子役として微妙。去年のドラマ「ちはやふる-めぐり-」での天真爛漫(少し屈託もあるが)で頑張り屋なキャラクターはよく合っていた。

朱里は著名写真家の娘で帰国子女、アーティストの卵のような強い個性とカリスマ性を感じさせる人物なのだが、中島セナにはちょっと荷が重かったか。孤高の感じを出す演出側の狙いがあったかもしれないが、表情が乏しいというか、仏頂面に見えてしまう場面が多いのもマイナスだった。

クラスの女王的存在・恭子役に、南琴奈のルックスはかなり合っている。ただ、昨年の「ミーツ・ザ・ワールド」やドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」で表現力豊かな演技を披露していただけに、恭子の繊細さに欠けたキャラクター造形がやはりもったいない。多分原因は脚本と演出だろう。南琴奈が朱里役でもよかった気がする。中島セナには申し訳ないが、南琴奈なら“あの子”を説得力十分に体現できたのではと思う。

他のクラスメイトを演じた、台詞がわずかか皆無の若手たちにも、目をひく女優が何人かいた。彼女らもきっとこの先すぐに映画やドラマでよく見かけることになるだろう。

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高森郁哉

4.5 女子高生のドロドロした人間関係を描いた良作

2026年2月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

簡単に言うと女子高の人間関係を描いたドラマなんだけど、あまりないタイプのサイコサスペンスみがあり、おもしろい。

男社会より女社会のほうがドロドロしてるのは、子どもの頃から母親の職場が女性しかいないことでわかってた。

呉服屋の跡取りとして何不自由なく、育ったキヨコ。中高一貫の女子校に高校から入ってきた美大志望のアカリ。

アカリが得意の漫画で似顔絵を描く。漫☆画太郎先生みたいな画風で不穏でしかない。これがきっかけで分断を生む。ですよね、と思った。

ボクはどちらかと言うとアカリ側の人間だった。今は自己分析できてると思ってるけど、若い時は友だちにいきなり冷たい態度をとられたこともあった。アカリのようにマイペースで友だちを巻き込んでいたんだろう。友だちにとっては迷惑なヤツだったんだろう。

マリー・アントワネットのエピソードもおもしろい。何不自由なく育ったいいところの子が集まる私立の女子高で、贅沢を極めてフランス革命でギロチンおくりにされた女王をコンセプトにする出し物なんて、醜悪でしかない。

アカリ側に立つと「出る杭は打たれる」のか「憎まれっ子世にはばかる」なのか、どちらに着地するかというストーリーラインの方が観たかったが、ヒロインの當間あみさんのことを物語にそってしっかりブサイクに撮り、狂気まで描いた姿勢に感嘆した。

ラスト近くで母親がキヨコに話してる内容がトンチンカンでおもしろかった。もちろん、わざとだと思うが、あれではキヨコは理解できないだろう。

たとえシリアスなドラマでも観たいシーンが予想通り展開されると楽しくなって笑ってしまう。だが、会場の真剣な雰囲気になるべく静かに観ないとと我慢していた。後半、明らかにおじさんが嗚咽していて、その時は少し醒めたが、今思えば娘さんが同じような経験をされたのかもしれない。

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minavo

5.0 「歩んできた人生と再会する」

2026年1月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

今年19本目。

高校の時夏休み友達と2人で片瀬江ノ島へ海で楽しかったなあ。昨年4月下北沢のシモキタエキマエシネマK2に「映画を愛する君へ」見に行って小田急線ですね。歩んできた人生と再会するのが映画の醍醐味。2022年9月「この子は邪悪」タイトルの意味が良くて今作もタイトルがすばらしい。自分の中で傑作中の傑作でした。

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ヨッシー

5.0 たぶん鑑賞する人間の学生時代が影響しそうですが、学級カーストの下層...

2026年1月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

ドキドキ

たぶん鑑賞する人間の学生時代が影響しそうですが、学級カーストの下層で瞬間的に注目されたことのある人間には我が事のように感じる。瞬間的な注目から自分の立ち位置を見失い調子に乗る姿が胸に突き刺さる。終盤の演出が理解できない部分もあったため原作が非常に欲しくなりました。

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ショカタロウ