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できません。
原作ゲームプレイ済み。
映画として見てもゲームからの続きとして見ても中途半端。
何がしたいか分からない映画です。
アニメの部分に関してはかなり斬新さを感じました。
原作ゲームのようなビビットな色使いや、直線的な描画など良かったと思います。
メカのCGはとてもかっこよく、動いてる姿も様になってました。
原作ゲームをしている人ならニヤリと出来るような小ネタや要素など、様々な場面に散りばめられており、そういったファンサービスは懐かしさも感じてとても楽しめました。
だけど、それは原作ゲームを知っていたからこその感想。
そもそも、星と翼のパラドクスというコンテンツ力があまりない物を映画化する、というのが間違いだったんじゃないかと見ながら思いました。
映画化が発表された時のニュース記事には原作の壮大なストーリーがどうのこうの、など書かれていた記憶があります。
しかし、原作ゲームの中でそういったストーリーが語られるのは、星翼ナビという専用アプリ内です。
こちらもゲームと同じくサービスが終了しているのもあって、見れません。
じゃあ、どんな内容だったのか?と聞かれると、サービス終了して4年も経ってるからそもそも覚えてないです。
断片的にある記憶だと、キャラ同士の掛け合いみたいな内容だったと思うので、壮大なストーリーなどなかったとおもいます。
映画にするにはかなり素材が不足していると思います。
パンフレット曰く、ゲームのシナリオを元々は映画化する予定だったらしいので、大人の事情って大変なんやなぁと思いました。
これのせいもあってか、シナリオはかなり単調。
なおかつ、よく分からん考察要素までねじ込んでくる変な映画になったのかなぁと思います。
友達と見に行ったのですが、考察要素について友達曰く『これがホントの星と翼のパラドクスってことかぁ』と言っていたので、ゲームタイトルだけで単調なシナリオをどうにか誤魔化そうとしたハリボテのように見えてしまいます。
また、映画中に出てくる星の血の結晶。
ゲームだとこれをコアとし、映画中に出てきた二国のチームに別れ、コアを割りあって勝敗を決めるゲームになっていたので、前日譚にあたるこの映画の話は意味なかったんやなぁと鑑賞し終えたあとにうっすら感じてしまい、虚無感でした。
主人公のヨウ役の人がJO1というアイドル?の人らしいのは上映後に知ったのですが、正直に言うと下手で、うーんという感じでした。
雰囲気は出せてると思うんですけど、全部棒読みに聞こえるし、完全に劇中歌(エンディング曲)と客寄せパンダで呼ばれたんやろなぁという風に自分は感じました。
実際、客寄せパンダとしての効果はある程度あるんやなぁと、劇場で感じるくらいには謎の映画に対して若い女の子が多かった印象です。
先程の友達曰く『子供のお遊戯会』と言っており、Twitter(現X)だと、そういった感想が多いので、すごい的を射てる意見だと感じ、その場で思わず笑ってしまいました。
劇中歌に関して、作品の筋であるヨウの成長を見せるというところで、エンディング含めて4回も流されるんですが、正直擦りすぎてしんどかったです。
歌でゴリ押してるだけ、という印象を植え付けられます。
まあ、実際そうなんやろなぁとも思います。
ヨウ以外の声優さんは良かったかなぁと思います。
また、他の方がレビューに書かれているとおり、メカの戦闘シーンが少なく、メカ同士で戦うのは最後の最後だけになっており、メカを目当てに来ると絶対満足出来ないだろうなぁと感じます。
アニメ部分において使い回しが自分でもわかるくらい多く、予算がない中で頑張ったんだろうなぁと涙ぐましい努力に感動を覚えました。
総じて、この映画に思ったことは、『無理に中途半端になりながら復活するより、静かに眠ってたほうがマシだったんじゃない?』です。
そもそも、鬼滅の刃と被ってるので、鬼滅の刃に勝てるポテンシャルを持たない中途半端な出来である本作だと本当に誰も話題にしないで終わって、そのまま星と翼のパラドクスというコンテンツは終わるんだろうなぁと思いました。
だったら、無理に映画の企画を動かさずに凍結していたほうがよかったんじゃないかなぁと思わざるを得ません。
再生怪人は弱いっていうあれですね。
追記
あれから個人的に何が引っかかってるのかなぁと考えていたのですが、シナリオにおいて
1.もうちょっと上手く使えそうな尺が所々にあると思う。
2.劇中歌を擦るにしろ、もう少しやり方があると思う。
ここが特に気になりました。
1に関してはカーチェイスに尺使いすぎじゃね???となりました。
その尺ちょっと減らして、キャラの深堀に使ったり関係性の構築に使ったらまだマシになったんじゃないかなぁ?と思ってしまいます。
2に関して、巡星に行ってから歌う最初の歌。
地球にいた時に歌詞を全消ししてたのに、カーチェイスぐらいしかしてないし考える暇も無さそうなのに、既に歌詞が出来上がってることにとてつもない違和感がありました。
そういうギャグ映画だとか言われたらなら納得できますが、真面目にやってる(?)物語で説得力がなく歌詞が生えてくるのは前述の通り歌でゴリ押しているという印象になります。
1にも繋がってきますが、歌詞を消しているというのを使い、ヨウの掘り下げや成長を描けたんじゃないか?と思ってしまいます。
巡星に来た時には歌詞がなくて、いつか完成するといいねとかラコと距離を縮めるキッカケになります。
そこから旅の中で少しづつ歌詞が出来ていき、巡星にもう一度戻る時に初めて歌詞付きの歌のお披露目。
ヨウの成長を見せることもできるし、彼の強い想いなどを表現出来るのではないか?と考えてしまいます。
総じて、この作品は細部の説得力がなく、それがとても大きいノイズになってるんじゃないか?と思いました。
説得力の部分に関して、物語の盛り上がりなどで誤魔化したりしているお話もあります。
この作品は盛り上がれる場所が本当になく、4回も擦られる歌でゴリ押そうとしているのが見え見えで、本当に不愉快です。
歌でごり押すにしろ、もう少しシナリオを練るべきだったのでは?と愚考してしまいます。