ダンサー・イン・ザ・ダーク

   140分 | 2000年

第53回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールと主演女優賞受賞

「奇跡の海」のラース・フォン・トリアー監督が、アイスランドの歌手ビョークを主演に撮り上げた人間ドラマ。

「奇跡の海」のラース・フォン・トリアーが、アイスランドの歌手ビョークを主演に撮り上げたドラマ。アメリカの片田舎。チェコ移民のセルマは息子ジーンと2人暮らし。つつましい暮らしだが、隣人たちの友情に包まれ、生きがいであるミュージカルを楽しむ幸せな日々。しかし彼女には悲しい秘密があった。セルマは遺伝性の病で視力を失いつつあり、手術を受けない限りジーンも同じ運命を辿ることになる。カンヌ国際映画祭でパルムドールと女優賞を受賞。

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監督: ラース・フォン・トリアー
製作: ビベケ・ウィンデレフ
製作総指揮: ペーター・オールベック・イェンセン
出演: ビョークカトリーヌ・ドヌーブデビッド・モースピーター・ストーメアジャン=マルク・バールジョエル・グレイビンセント・パターソンカーラ・セイモアブラディカ・コスティックシオバン・ファロンウド・キアーステラン・スカルスガルド
英題:Dancer in the Dark
デンマーク / 英語、デンマーク語、チェコ語
(C)ZENTROPA ENTERTAINMENTS4, TRUST FILM SVENSKA, LIBERATOR PRODUCTIONS, PAIN UNLIMITED, FRANCE 3 CINÉMA & ARTE FRANCE CINÉM

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映画レビュー

細野真宏

PRO

映画館で体感したい「不朽の名作」。4Kデジタルリマスター版を見て、改めて「悲しい」と「切ない」の違いを実感するミュージカル映画。

細野真宏さん | 2021年12月10日 | PCから投稿

本作は、2000年のカンヌ国際映画祭では最高賞のパルム・ドールを受賞しています。しかも、主演のビョークは主演女優賞を受賞しています。
音楽も担当したビョークの主題歌「I've seen it all」は、ゴールデングローブ賞とアカデミー賞で「歌曲部門」にノミネートされています。

正直、最初は割と単調で、やや退屈な雰囲気もあります。
ただ、物語が進むにつれ、作品の世界観がつかめると引き込まれていく強さがあります。
映像は、かなり独特でドキュメンタリー映画のようなカット割りが多用されたりします。
そして、本作の最大の魅力は、主人公の空想におけるミュージカルシーンでしょう。
衝撃的なラストも含め、この映画でこそ「切ない」という言葉を使うべきだと感じました。
主人公の境遇もさることながら、性格も含め、ただただ「切ない」のです。

そんな「不朽の名作」が4Kデジタルリマスター版として蘇りました!
しかも、日本での上映権は2022年6月で切れてしまうので、これが映画館で体感できる最後のタイミングとなりそうです。
フランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴの姿から時に流れも感じますが、日本で興行収入24.2億円の大ヒットとなったのも納得です。
何度か見てみると、やはり本作のメリハリの利いたミュージカルシーンは素晴らしく、ラストの言葉も含め、余韻が凄く、この機会に改めて映画館で体感できて良かったです。