過去に幾度も映像化されてきた谷崎潤一郎の名作を「彼女について知ることのすべて」の井土紀州監督が新解釈の脚本で映画化。女性同士の性愛からはじまり、男女4人の絡み合う業を描く。
歯科医である夫の孝太郎の支えを得て、服のセレクトショップを経営する柿内園子。誰かよいモデルがいないか探していた彼女は、孝太郎から光子という若い女性を紹介される。光子は喫茶店の店員で、孝太郎が偶然店に立ち寄って知り合ったという。仕事を通して親しくなった園子と光子だったが、園子は小悪魔のような光子に魅了され、2人は同性愛の関係となっていく。ある日、園子の前に光子の彼氏と名乗るエイジがやってくる。光子と園子の関係に気付いているエイジは園子に「光子を2人で共有しよう」との提案をする。同じ頃、孝太郎は光子と園子の情事を裏付ける証拠を見つけ出していた。
光子役を「遠くへ、もっと遠くへ」の新藤まなみ、園子役を「ちょっとかわいいアイアンメイデン」の小原徳子がそれぞれ演じ、大西信満、黒住尚生、仁科亜季子らが脇を固める。
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