犯罪都市 THE ROUNDUP

   106分 | 2022年 | PG12

マ・ドンソク主演、「私の解放日誌」のソン・ソック共演のクライムアクション

型破りな刑事が犯罪組織を相手に繰り広げる壮絶な戦いを描き韓国で大ヒットを記録!

スクリーン1
配信期間:2024年4月4日(木)まで

「新感染 ファイナル・エクスプレス」「悪人伝」のマ・ドンソクが主演を務めた2017年製作の映画「犯罪都市」の続編で、型破りな刑事が犯罪組織を相手に繰り広げる壮絶な戦いを描き韓国で大ヒットを記録したクライムアクション。

クムチョン署の強行犯係に所属する怪物刑事マ・ソクトらは、国外逃亡した容疑者を引き取るためベトナムへ行くよう命じられる。ソクトとチョン・イルマン班長は容疑者から怪しい気配を感じ取り、秘密裏に捜査に乗り出す。やがて、残忍な凶悪犯罪を重ねるカン・ヘサンの存在が浮上。ソクトらは韓国とベトナムを行き来しながらヘサンを追い詰めていくが……。

悪役ヘサンを、Netflixドラマ「私の解放日誌」のソン・ソックが演じる。

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監督: イ・サンヨン
製作: ユ・ヨンチェ マ・ドンソク
脚本: キム・ミンソン イ・サンヨン イ・ヨンジョン マ・ドンソク
出演: マ・ドンソクソン・ソックチェ・グィファパク・チファンホ・ドンウォンハジュンチョン・ジェグァン
英題:The Roundup
韓国 / 韓国語
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映画レビュー

高森 郁哉

PRO

超強くて型破りで愛嬌もある。マ・ドンソクの魅力すべてを推進力にして勢いづくシリーズ2作目

高森 郁哉さん | 2022年10月31日 | PCから投稿

マ・ドンソクの代表作の1本となった「新感染 ファイナル・エクスプレス」が2016年、その翌年に製作された主演作が「犯罪都市」。R指定の韓国映画の中で歴代3番目に高い興行収入を記録したといい、その勢いがシリーズ第2作となるこの「犯罪都市 THE ROUNDUP」に受け継がれ、前半のベトナムロケからも予算規模が拡大したことが見て取れる。

マ・ドンソクが演じる刑事マ・ソクトは、凶暴な犯罪者らを拳で次々に叩きのめし、昨今のコンプラなどお構いなしで被疑者を拷問して情報を引き出したり(“真実の部屋”シーンも前作からのコミカルなお約束)、捜査から犯人確保の過程で乗用車やバスを破壊しまくったりと、とにかく型破り。それでいて、相棒の班長とのユーモラスな掛け合いなどは愛嬌いっぱいで、“マブリー”の魅力が全部詰まったようなはまり役なのだ。

すでに第3作がクランクインしており、日本のヤクザ役で青木崇高が出演しているとか。2023年の公開を目指しているようで、こちらも今から楽しみだ。

牛津厚信

PRO

観ながら思わず拳に力が入ってしまう

牛津厚信さん | 2022年10月30日 | PCから投稿

この映画は快活な「緊張と緩和と興奮」でできている。幕開けはベトナムで起こった残忍な惨劇、と書くと妙に身構えてしまうものの、ストーリー的になんら小難しいことがないし、描写が残虐すぎることもない。要は、世に放たれた狂犬のような悪人と熱血刑事マ・ドンソクとの戦いだ。一方で気心しれた刑事たちによる思わず笑ってしまうほどのセリフの応酬やコンビネーションがあり、もう一方では狂犬側が仕掛ける気迫みなぎるアクション・シークエンスがある。それも狭い室内やエレベーター内での死闘など、チャレンジングな状況設定に観る側のテンションも高まるばかり。だがカメラがいざマ・ドンソクを正面から捉えると、彼はなんら身を守る武器を持たずして、その強靭な肉体ひとつで果敢に立ち向かうのだから、これ以上の興奮はない。筋肉がしなる。正義のパンチがぶちかまされる。その瞬間、我々も自ずとグッと拳を握りしめている。単純明快に楽しめる一作だ。