グッバイ・クルエル・ワールド

   127分 | 2022年 | R15+

西島秀俊主演、大森立嗣監督で描くクライムエンタテインメント

豪華キャスト共演で、5人組の強盗組織、金に群がるクセ者たちの大波乱の物語が始まる。

スクリーン2

「ドライブ・マイ・カー」の西島秀俊を主演に、豪華キャスト共演で描くクライムエンタテインメント。「さよなら渓谷」「そこのみにて光輝く」などで知られる脚本家・高田亮によるオリジナル脚本作品で、「そよなら渓谷」「MOTHER マザー」の大森立嗣監督がメガホンをとった。

年齢もファッションもバラバラ、互いに素性も知らない5人組の強盗組織が、ラブホテルで秘密裏に行われていたヤクザの資金洗浄現場を襲い、1億円近い大金の強奪に成功する。強盗たちは金を山分けし、何食わぬ顔でそれぞれの日常に戻っていった。しかし、金を奪われたヤクザが裏金で現役の刑事を雇い、強盗組織を本気で追い始めた。騙されて分け前をもらえなかった強盗組織のひとりも、ラブホテルの従業員を巻き込んで立ち上がり、金に群がるクセ者たちの大波乱の物語が始まる。

主演の西島のほか、斎藤工、玉城ティナ、宮川大輔、三浦友和が強盗組織のメンバーを演じ、彼らを追い詰める刑事を大森南朋、ラブホテルの従業員を宮沢氷魚が演じる。

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監督: 大森立嗣
脚本: 高田亮
製作: 小西啓介 森田圭 甲斐真樹 小川悦司 田中祐介 石田勇 前信介 山本正典 檜原麻希 水戸部晃
出演: 西島秀俊斎藤工宮沢氷魚玉城ティナ宮川大輔大森南朋三浦友和奥野瑛太片岡礼子螢雪次朗モロ師岡前田旺志郎若林時英青木柚奥田瑛二鶴見辰吾
日本 / 日本語
(C)2022『グッバイ・クルエル・ワールド』製作委員会

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映画レビュー

細野真宏

PRO

期待して見るのか、平常心で見るのか、目線の位置で感想が大きく分かれそうな作品。期待し過ぎずに見るのがポイントか。

細野真宏さん | 2022年9月9日 | PCから投稿

本作は、大森立嗣監督がメガホンをとり、実の弟の大森南朋が刑事役で登場するという非常に珍しいキャスティングとなっていて、さらには、主演の西島秀俊、脇を固める斎藤工は「シン・ウルトラマン」コンビだったりと、何気に豪華な雰囲気を醸し出しています。
そこで期待が高まるのは分かりますが、あえて言いたいのは、「期待し過ぎないでください」ということです。
ハードルを上げた視点で見ると、きっと満足度は高くないのではと思います。
例えば、ラストの2人は、どういうカラクリで出会うことができているのだろうか、などと考え出すと、キリがなくなっていく気がします。
そこで、本作を見る際には、ノリの良い音楽に合わせて繰り広げられるクライム・エンターテインメント作品だと割り切って、細かいことを気にせずに見るのが一番楽しめると思います。
「R15+」指定になっているくらいに、割と真面目に登場人物らが人生をかけ、はじけています。
【年齢、ファッションもバラバラで、互いに素性も知らない5人組の強盗組織が、ヤクザの資金を強奪する】という設定自体で「クルエル・ワールド」を感じさせます。
その後に何が起こるのかを見届けましょう。