1986年に起きたパンナム73便ハイジャック事件で359人の命を救い、自らは命を落とした実在の客室乗務員ニールジャーの英雄的活躍をスリリングに描いた感動の実話。主演は『ラーンジャナー』(2013)や『パッドマン ５億人の女性を救った男』(2018)のソーナム・カプール。彼女は本作の熱演で第62回フィルムフェア賞批評家選出主演女優賞ほか数々の賞に輝き、ボリウッドのトップ女優のひとりとなった。映画のモデルとなったニールジャー・バノートは、飛行機の離陸そのものを阻止し、乗客を避難させる最中にテロリストの凶弾に倒れた。その日は23歳の誕生日の2日前だった。インド政府は彼女の勇敢な行動に対し、最高勲功賞であるアショーカ・チャクラ賞を授与、同賞の最年少にして女性初の受賞となった。さらに、アメリカ政府や航空安全財団など数多くの団体が彼女の勇気ある行動を賞賛して賞を与え、2004年にはインドで彼女の切手も発行された。
1986年9月5日、モデル業の傍ら飛行機の客室乗務員の仕事をしているニールジャーは、ムンバイ発ニューヨーク行のパンナム73便に搭乗した。73便は、経由地カラチの空港でパキスタンの武装組織によるハイジャックに遭遇、ニールジャーはいち早くパイロットに知らせて飛行機を空港に足止めすると、恐怖に怯える乗客たちを救うべく、勇気を振り絞り、テロリストたちに抵抗するが…。
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