真夜中乙女戦争
永瀬廉(King&Prince)主演で新鋭作家Fの同名小説を実写映画化!
若者が漠然と抱く悩みや不安、退屈な未来に抗おうとする“青春のあがき”を描いた“最高に過激で美しい夜更かし”の物語。
映画レビュー

PRO
新感覚の胸くそ悪さに観客を誘い込む永瀬廉、池田エライザ、柄本佑の調和力
大塚史貴さん | 2022年1月7日 | PCから投稿
完結にひと言で申し上げると、「新感覚の胸くそ悪さ溢れる映画」。
同名原作は若者を中心に支持を集めているので読了の方も多いだろうが、映像にしてみると一味異なる印象を作品全体が覆っている。
登場人物はほぼ3人。上京したての大学生・私役の永瀬、聡明で正義感の強いな先輩役の池田、圧倒的なカリスマ性で他人の心を一瞬で掌握する謎の男・黒服役の柄本。
芝居場としては永瀬が池田、柄本の両方と絡むが、受け身の役どころを抑え気味でよく演じている。
池田は大学4年生のアンニュイな雰囲気を漂わせながら、ジャズスタンダードナンバーを熱唱している。柄本は言わずもがな、それが計算なのか否か分からない難解さを醸し出している。
悪戯の制御が効かなくなったとき、胸くそ悪さは不意にやってくる。