NETFLIX 世界征服の野望

   104分 | 2019年 | G

世界が震撼した、映画で見るネットフリックス最強軍団の正体

初めて明かされる業界裏話と極秘情報満載の禁断の暴露ドキュメンタリー。

配信は終了しました。

映画・ドラマなど映像コンテンツのストリーミングサービス最大手として成長を続ける巨大企業「Netflix(ネットフリックス)」の裏側を描いたドキュメンタリー。世界190カ国以上での事業展開、有料契約者数1億8300万人、コンテンツ投資額年間1兆5000億円、さらにアカデミー賞や各国の映画祭でも受賞やノミネート作品を送り出すなど快進撃を続け、国際的な映像ビジネスに革命をもたらしたNetflix。その徹底した思想と戦略の原点は、同社の創業期にあった。ベストセラー「NETFLIX コンテンツ帝国の野望 GAFAを超える最強IT企業」の著者ジーナ・キーティングが脚本を手掛け、共同創業者で初代CEOのマーク・ランドルフら主要創業メンバーや、当時の競合相手たちが多数登場。創業秘話やライバルとの攻防、致命的な失敗、大量解雇、倒産危機から偵察活動に至るまで、知られざる事実を解き明かしていく。

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映画レビュー

細野真宏

PRO

いま大成功している企業でさえビジネスって「一寸先は闇」なんだと思わずにはいられない作品。

細野真宏さん | 2020年12月11日 | PCから投稿

まず、本作を見て思ったことは大きく3つ。
1つ目は、インタビューに答える人が意外といて、「この人、誰?」となる場面がちょいちょいあること。
2つ目は、こんな大成功している企業でも、実は、倒産危機さえあって、近年やっと軌道に乗り出した感じだったのか、と素直に驚いたこと。
3つ目は、やっぱり経済って面白い、ということでした。

そもそも「ネットフリックス」という会社が1997年に作られた「郵便によるDVDレンタルの会社」くらいは知っていました。そして、ライバル企業は、アメリカ最大のレンタルビデオチェーンの「ブロックバスター」で、「ブロックバスター」と「ネットフリックス」は「プロ野球」と「少年野球」くらいレベルが違うことも知っていました。
ただ、時と共にネットの技術革新が急速に進んで、それぞれの企業が変化をしていきます。でも、まさかそんな過程で、「ネットフリックス」が倒産危機にまで陥っていたとまでは考えていませんでした。
ライバル企業と共に、どのように彼らが変わっていったのか。この実録ドキュメンタリーはかなりダイナミックで面白いです。

新型コロナウイルスによるパンデミックの危機もあり、「ネットフリックス」は目下、よりパワーアップしていますが、私は、まだ「ネットフリックス」が勝者だとは思っていません。まだまだ第2幕、3幕はあり得ると思っています。

駒井尚文|映画.com編集長

PRO

ネットフリックスVSブロックバスターの壮絶なる戦い

駒井尚文|映画.com編集長さん | 2020年12月9日 | PCから投稿

ネットフリックスは、もともとは郵送DVDセル&レンタルというビジネスモデルでしたが、全米中に何千もの店舗を展開していたレンタルDVDチェーン、ブロックバスターとガチで戦って勝利します。その後、今に到るストリーミング配信のモデルに移行して大成功を収めるのですが、この映画はそんなネットフリックスの誕生から全米を制するまでが、関係者の証言で描かれています。初代CEOのマーク・ランドルフはたくさん出てきます。20年7月から共同CEOのテッド・サランドスも出番多め。だけど、最大の中心人物である現CEOリード・ヘイスティングスのインタビューはなし。恐らく、ネットフリックスでは配信されない「ネットフリックス正史」っていうところですかね。