音楽

音楽

3.8    71分 | 2019年 | PG12
音楽

音楽

3.8 71分 | 2019年 | PG12

スクリーン1
配信期間: 2021年10月7日(木)まで

俳優としても活躍する漫画家・大橋裕之の「音楽と漫画」をアニメ化。楽器も触ったことがない不良学生たちが思いつきでバンドをスタートさせるロック漫画を、岩井澤健治監督が実写の動きをトレースする「ロトスコープ」という手法で7年の時間をかけて映像化。4万枚以上の作画を手描きし、ダイナミックな映像表現のためにクライマックスの野外フェスシーンでは、実際にステージを組んでミュージシャンや観客を動員してライブを敢行するなど、これまでのアニメ作品にはないさまざまな手法が取り入れられている。ミュージシャンの坂本慎太郎のほか、駒井蓮、前野朋哉、芹澤興人、平岩紙、竹中直人、岡村靖幸らが声優として参加。

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監督: 岩井澤健治
原作: 大橋裕之
脚本: 岩井澤健治
出演: 坂本慎太郎前野朋哉芹澤興人駒井蓮平岩紙山本圭祐大山法哲鈴木将一朗林諒早川景太柳沢茂樹浅井浩介用松亮澤田裕太郎後藤ユウミ小笠原結松竹史桜れっぴーず姫乃たま松尾ゆき天久聖一岡村靖幸竹中直人
日本 / 日本語
(C)大橋裕之 ロックンロール・マウンテン Tip Top

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映画レビュー

ホンダケイ

PRO

アニメと実写のいいとこ取りをした青春(SFファンタジー)ドラマ

ホンダケイさん | 2021年7月19日 | PCから投稿

懐かしいところだとa-haのMV「Take On Me」、最近では岩井俊二監督の「花とアリス殺人事件」やアニメシリーズ「悪の華」などで採用されたロトスコープ形式の長編アニメ。1度実写で撮影したものを一コマずつアニメーションに置き換えていく非常に手間がかかる手法で、本作品も71分の本編に4万枚の作画と7年の歳月が費やされた。繊細な動きや表情と、リアルな背景を再現出来るのが特徴で、その効果は冒頭でのペースの違う歩き方をする複数のキャラをつま先まで丹念に描き込んでいることでも伝わってくる。逆にこの方式の弱点「不気味の谷」的な生々しさや、動きへの制約に関しては、アニメ的な表現を使うことで上手く克服していて、普通のバンド演奏シーンが、ファンタジーやSFにまで高まっていく過程も、ワクワクしながら楽しむことが出来る。見終わった後はなぜか「セッション」や「2001年宇宙の旅」を思い出した。

村山章

PRO

原作コミックを音楽で膨らませまくった傑作。

村山章さん | 2020年2月29日 | PCから投稿

絵柄からも想像できるのではないかと思うが、原作のコミックは非常にミニマリズムを感じさせる作品であり、マンガという特製からもちろん音楽は「ボボボ」という文字で伝達されている。そのド素人三人が鳴らす「ボボボ」が本人たちだけでなく周囲にも波紋を起こすのだが、その「ボボボ」が音として、音楽として本当に説得力を持って迫ってきた瞬間に、まんまと感動した。原作がどんなフォーマットかに限らず音楽を扱った原作ものの映画化は、実際に鳴らす音楽の説得力に成否がかかっているわけだが、いやあ、すごい、これはすごい。そして原作を超えてくる(あの人の)シャウト。もうなにがなんだかわからないけど感動するという意味で、絵と音が織りなす映像の強みをここまで感じさせてもらえる作品に出会えるのは幸運というほかないが、これを7年がかりで作り上げた監督にとっては幸運などであるわけがなく、この完成形を狙って作ったことにも感動せずにいられない。

杉本穂高

PRO

「音を楽しむ」と書いて音楽

杉本穂高さん | 2020年1月31日 | PCから投稿

音楽とは「音を楽しむ」と書くが、その音を楽しむ原初的な部分が大切に描かれていた。単調に楽器を鳴らすだけでも楽しいという感覚がとても大事にされている。アニメーションはロトスコープで制作されているが、演奏シーンの迫真の作画は鳥肌ものだった。演出面では独特の間が醸し出す可笑しみが良い。技術的な問題も作画カロリーの問題などいろいろあっての間なのかもしれないが、それを個性ある「演出」に昇華できているのが素晴らしい。
フェスでの演奏シーンでは髪の毛一本一本まで丁寧に動かす緻密な作画に感動した。細かい動き一つ一つに魂が宿り、それが演奏される音楽の熱さと相まって胸が高まる名シーンとなっていた。こうしたアニメーション映画が商業ベースで成功するのは、日本のアニメーション業界にとっても良いことだと思う。今後、ユニークな個人制作アニメがどんどん生まれていって、インディーズ映画にもアニメーションの時代が到来してほしい。日本のメインストリームのアニメにもおおいに刺激を与えるはずだ。

映画レビュー

ホンダケイ

ホンダケイさん PRO
2021年7月19日 | PCから投稿

アニメと実写のいいとこ取りをした青春(SFファンタジー)ドラマ

懐かしいところだとa-haのMV「Take On Me」、最近では岩井俊二監督の「花とアリス殺人事件」やアニメシリーズ「悪の華」などで採用されたロトスコープ形式の長編アニメ。1度実写で撮影したものを一コマずつアニメーションに置き換えていく非常に手間がかかる手法で、本作品も71分の本編に4万枚の作画と7年の歳月が費やされた。繊細な動きや表情と、リアルな背景を再現出来るのが特徴で、その効果は冒頭でのペースの違う歩き方をする複数のキャラをつま先まで丹念に描き込んでいることでも伝わってくる。逆にこの方式の弱点「不気味の谷」的な生々しさや、動きへの制約に関しては、アニメ的な表現を使うことで上手く克服していて、普通のバンド演奏シーンが、ファンタジーやSFにまで高まっていく過程も、ワクワクしながら楽しむことが出来る。見終わった後はなぜか「セッション」や「2001年宇宙の旅」を思い出した。

村山章

村山章さん PRO
2020年2月29日 | PCから投稿

原作コミックを音楽で膨らませまくった傑作。

絵柄からも想像できるのではないかと思うが、原作のコミックは非常にミニマリズムを感じさせる作品であり、マンガという特製からもちろん音楽は「ボボボ」という文字で伝達されている。そのド素人三人が鳴らす「ボボボ」が本人たちだけでなく周囲にも波紋を起こすのだが、その「ボボボ」が音として、音楽として本当に説得力を持って迫ってきた瞬間に、まんまと感動した。原作がどんなフォーマットかに限らず音楽を扱った原作ものの映画化は、実際に鳴らす音楽の説得力に成否がかかっているわけだが、いやあ、すごい、これはすごい。そして原作を超えてくる(あの人の)シャウト。もうなにがなんだかわからないけど感動するという意味で、絵と音が織りなす映像の強みをここまで感じさせてもらえる作品に出会えるのは幸運というほかないが、これを7年がかりで作り上げた監督にとっては幸運などであるわけがなく、この完成形を狙って作ったことにも感動せずにいられない。

杉本穂高

杉本穂高さん PRO
2020年1月31日 | PCから投稿

「音を楽しむ」と書いて音楽

音楽とは「音を楽しむ」と書くが、その音を楽しむ原初的な部分が大切に描かれていた。単調に楽器を鳴らすだけでも楽しいという感覚がとても大事にされている。アニメーションはロトスコープで制作されているが、演奏シーンの迫真の作画は鳥肌ものだった。演出面では独特の間が醸し出す可笑しみが良い。技術的な問題も作画カロリーの問題などいろいろあっての間なのかもしれないが、それを個性ある「演出」に昇華できているのが素晴らしい。
フェスでの演奏シーンでは髪の毛一本一本まで丁寧に動かす緻密な作画に感動した。細かい動き一つ一つに魂が宿り、それが演奏される音楽の熱さと相まって胸が高まる名シーンとなっていた。こうしたアニメーション映画が商業ベースで成功するのは、日本のアニメーション業界にとっても良いことだと思う。今後、ユニークな個人制作アニメがどんどん生まれていって、インディーズ映画にもアニメーションの時代が到来してほしい。日本のメインストリームのアニメにもおおいに刺激を与えるはずだ。