A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー
ケイシー・アフレックとルーニー・マーラ共演のファンタジードラマ
デビッド・ロウリー監督のメガホンで、幽霊となった男が残された妻を見守る切ない姿を描く。
映画レビュー
PRO
Artsy, Easy to Digest
Dan Knightonさん | 2020年12月28日 | PCから投稿
A cute concept of a central ghost character covered in a bedsheet. The film is a hodgepodge of pieces of great cinema, edited together like the final aging sequence in 2001 Space Odyssey while the sequences are slowly performed a-la Tsai Ming-liang. Scenes of the apparition are acutely spooky while the film is a tender love story. Optimistic themes of reincarnation. Off-balance music sequence.
PRO
地縛霊。
村山章さん | 2018年12月31日 | PCから投稿
ネタバレ
PRO
人間の視点で観ない映画
杉本穂高さん | 2018年12月24日 | PCから投稿
死んだ男がゴーストになり、愛する女性を見つめている。これはそれだけの映画である。しかし、ゴーストは愛する者がいなくなった後も、その場にとどまり続け、変化を見届ける。全く起承転結のない作品で、ともすれば眠くなる作品だろう。しかし、異様な魅力を持った作品であると思う。
人間は自分の一生しか生きられず、自分の目線でしか物事を観察できない。しかし、ゴーストは悠久の時を生きる。歴史の大きな流れ、世界全体の時の流れの雄大さを、ただ白いシーツをかぶせただけのゴーストをそこに佇ませているだけで表現しているような、そんな不思議な作品なのだ。
人間の視点ではないなにかを映像化したと言えばいいだろうか。この映画を見る観客は主人公のゴーストと同じ視座にたって人間の営みを見つめることになる。この映画を観ている最中、普通の社会生活を送る人間の視点ではない視点に自分が立っていると感じさせてくれる。
PRO
ゴーストという名の、流れゆく時間を見つめる定点カメラ
牛津厚信さん | 2018年11月27日 | PCから投稿
見た目は可愛らしくてキャッチーでポップ。だがその実、本編そのものは極めてアーティスティックで実験性に富み、よくぞまあ、これほど作り手の意志をとことん尊重したモノづくりが貫かれたものだと感心させられる。もちろんこれを観て、あまりに起伏やセリフの少ないストーリーラインにすっかり飽きちゃう人もいるはずだ。しかしそれと同じ分だけ、ファーストカットから瞬時に惚れ込み、猛烈に心掴まれる人も多かろう。死んでもなお愛する人を想うラブストーリーとしても秀逸ながら、それ以上に人の意識や魂といったものが時空を超えてたゆたう様が、一瞬にして10年、100年をまたいで見せるスケール感が、ありきたりの死生観や宗教観のレベルをはるかに超えて胸を揺さぶってやまない。いつしか時の流れをじっと見つめ続ける悠久の視座のような役割を担うゴースト。ほんのわずかな壁の穴から壮大な宇宙を垣間見せてくれる”映像詩”にとことん魅了された。