日本独立

日本独立

3.2    127分 | 2020年 | G

社会派・伊藤俊也監督がスリリングに描く歴史の裏側

動乱の時代に熱き魂をぶつけ駆け抜けた先人たち。日本の“現在”を決めた歴史の真実を目撃あれ。

日本独立

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3.2 127分 | 2020年 | G

社会派・伊藤俊也監督がスリリングに描く歴史の裏側

動乱の時代に熱き魂をぶつけ駆け抜けた先人たち。日本の“現在”を決めた歴史の真実を目撃あれ。

スクリーン1

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第二次大戦終戦直後、GHQに占領された日本において、GHQと互角に渡り合った二人の男がいた。その名は、白洲次郎(浅野忠信)と吉田茂(小林薫)。終戦の年の晩秋、外務大臣になって間もない吉田は、24歳年下の白洲に、GHQとの交渉役を委ねた。海外を飛び回る実業の第一線を退いて郊外で農業に専念していた白洲は、妻・正子(宮沢りえ)の後押しもあり、吉田の力になることを決意する。米国主導で早急に憲法改正を推し進めようとするGHQに抵抗し、熾烈な交渉の場に臨む二人。彼らの心にあったものは、一刻も早い日本の独立への思いだった。本音で激論を交わすことをいとわない、親子ほども年の違う二人の絆、そして日本の未来を見据えた熱い思いと覚悟を描く、人間ドラマが幕を開ける。

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監督: 伊藤俊也
脚本: 伊藤俊也
ゼネラルプロデューサー: 森千里
出演: 浅野忠信宮沢りえ小林薫アダム・テンプラーロバート・D・ヒース・Jr.ベネディクト・セバスチャン柄本明渡辺大松重豊伊武雅刀佐野史郎石橋蓮司大鶴義丹青木崇高浅田美代子梅宮万紗子野間口徹
日本 / 日本語
(C)2020「日本独立」製作委員会

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映画レビュー

高森 郁哉

PRO

新憲法制定をめぐる交渉や攻防のドラマを通じ、真の“独立”とは何かを考えさせる

高森 郁哉さん | 2020年12月30日 | PCから投稿

第9条で戦争の放棄を宣言し、世界でも類のない平和憲法と評される日本国憲法が、第二次世界大戦敗戦後の連合軍占領下にあったこの国でどのように作られ、制定に至ったのかを描く。戦後内閣の外務大臣・吉田茂と、彼からGHQとの交渉役に起用された白洲次郎、それぞれの名前に聞き覚えはあっても、2人が新憲法制定にかくも深く関わっていたことを本作で初めて知り、彼らがもしこの難しい交渉に失敗していたら今の憲法は違った内容になっていた可能性もあったのだと思い知らされた。

面長の小林薫は、「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」でゲイリー・オールドマンに辻一弘が施しアカデミー賞のメイクアップ賞を受賞した特殊メイクと同様に、頬の肉を足して丸顔に寄せ、吉田茂そっくりの容貌になった。浅野忠信が演じた白洲は、日本の敗戦を予測し郊外で農業をしていたなど身の振り方が独特で、彼の生き様や価値観をもっと掘り下げてほしい気もした。

本筋とは直接関係のない、戦争体験記「戦艦大和ノ最期」に対するGHQの検閲と出版差し止めの話を敢えて組み込んだのは、占領下にあり独立していない国の状態がどういうものかを、別の側面から伝えるためだろう。9条をめぐる護憲・改憲の論争や、言論・表現の自由など、今の日本と真の独立について改めて考えるよう諭された気がした。

映画レビュー

高森 郁哉

高森 郁哉さん PRO
2020年12月30日 | PCから投稿

新憲法制定をめぐる交渉や攻防のドラマを通じ、真の“独立”とは何かを考えさせる

第9条で戦争の放棄を宣言し、世界でも類のない平和憲法と評される日本国憲法が、第二次世界大戦敗戦後の連合軍占領下にあったこの国でどのように作られ、制定に至ったのかを描く。戦後内閣の外務大臣・吉田茂と、彼からGHQとの交渉役に起用された白洲次郎、それぞれの名前に聞き覚えはあっても、2人が新憲法制定にかくも深く関わっていたことを本作で初めて知り、彼らがもしこの難しい交渉に失敗していたら今の憲法は違った内容になっていた可能性もあったのだと思い知らされた。

面長の小林薫は、「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」でゲイリー・オールドマンに辻一弘が施しアカデミー賞のメイクアップ賞を受賞した特殊メイクと同様に、頬の肉を足して丸顔に寄せ、吉田茂そっくりの容貌になった。浅野忠信が演じた白洲は、日本の敗戦を予測し郊外で農業をしていたなど身の振り方が独特で、彼の生き様や価値観をもっと掘り下げてほしい気もした。

本筋とは直接関係のない、戦争体験記「戦艦大和ノ最期」に対するGHQの検閲と出版差し止めの話を敢えて組み込んだのは、占領下にあり独立していない国の状態がどういうものかを、別の側面から伝えるためだろう。9条をめぐる護憲・改憲の論争や、言論・表現の自由など、今の日本と真の独立について改めて考えるよう諭された気がした。