ソング・トゥ・ソング

ソング・トゥ・ソング

3.2    128分 | 2017年 | PG12
ソング・トゥ・ソング

ソング・トゥ・ソング

3.2 128分 | 2017年 | PG12

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アメリカで指折りの音楽の街オースティンで、それぞれに幸せを探す4人の男女の人生が交差する。何者かになりたいフリーターのフェイ。成功した大物プロデューサーのクック。売れないソングライターのBV。夢を諦めたウェイトレスのロンダ。それぞれに幸せを探す4人の男女の人生が交差する。恋愛、成功、夢、友情……一番欲しかったものは何か?そして自分はいったい何者なのか?リアル過ぎる彼らの人生の行き着く先にあるものとは!?

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映画レビュー

牛津厚信

PRO

実験性に満ちた愛の物語

牛津厚信さん | 2020年12月31日 | PCから投稿

テレンス・マリックの映画は、確たる脚本やストーリーに基づいているものもあれば、一方で、ほぼ脚本がない状態で俳優たちの即興性に委ねて映像を撮り貯めていったものもある。音楽業界を舞台にした本作はその典型だ。マリック監督や撮影のルベツキ、さらにはこうして集結したことが信じられないほどの豪華俳優たちが、映像の新たな可能性を求めてその瞬間瞬間、カメラの前で全身全霊を捧げる。が、タイプとしては実験性が高く、商業性を度外視しているというべきか。ストーリーラインによって観客を惹きつける作品とは根本的に違うから、これについていくには観客としてもある種の忍耐や覚悟が必要だ。その点、意識やイメージの連鎖にうまくシンクロできるかどうかが評価の分かれ目となろう。個人的には「聖杯たちの騎士」よりは楽しめたものの、まだまだ全然理解が及ばない。作り手が求める意識や感覚のレベルに追いつくまでには、もっと修行が必要なようだ。

細野真宏

PRO

世界で賛否両論のテレンス・マリック監督作。私は初めて本作でテレンス・マリック作品を評価できました。

細野真宏さん | 2020年12月27日 | PCから投稿

本作は、カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した「ツリー・オブ・ライフ」やベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した「シン・レッド・ライン」など、映画業界では名高いテレンス・マリック監督作です。
ただ、正直なところ、これまで私はテレンス・マリック監督作は非常に苦手で評価できませんでした。
最大の要因は「映像ポエム」というか、脚本が無いに等しいような作風だからです。
ところが本作では、初めて「あ~、これは凄い!」と素直に心が動かされました。
これは、ルーニー・マーラ、ライアン・ゴズリング、ナタリー・ポートマン、マイケル・ファスベンダー、ケイト・ブランシェットといった「超豪華俳優陣」×「エマニュエル・ルベツキによる撮影」という結果だと思います。
エマニュエル・ルベツキは、2013年の「ゼロ・グラビティ」、2014年の「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」、2015年の「レヴェナント: 蘇えりし者」と、史上初の3年連続でアカデミー賞で撮影賞を受賞した、「世界一の映像作家」と言えるでしょう。
本作で驚くのが、どのカットも「信じられないくらいの画」になっているのです!
ルーニー・マーラなども本当に美しく、人物、風景など、とにかく美しすぎます。これは、日本の映画監督も見習うべきところが多数あるでしょう。
例によって脚本は無いに等しいですが、それでも本作は、まだまとまっていてキチンと主題は伝わるようになっていました。
斬新な撮影方法でアカデミー賞の撮影賞を受賞した「ゼロ・グラビティ」の簡単なパロディがあったり、エマニュエル・ルベツキの凄さが存分に楽しめる映画だと思います。
また、「ラ・ラ・ランド」と同様にライアン・ゴズリングは音楽を仕事にしているので、そこも楽しめます。
点数は難しいですが、やはり映画は脚本こそが最も重要な要素なので、その面では1.0点くらいですが、映像、演技は満点で、結果として3.5点と、かなり高い点数になりました。
特にアート系の作品が好きな人は是非見てみてください。本音では、映画ファン全員に見てもらいたいレベルの作品でもあります。

映画レビュー

牛津厚信

牛津厚信さん PRO
2020年12月31日 | PCから投稿

実験性に満ちた愛の物語

テレンス・マリックの映画は、確たる脚本やストーリーに基づいているものもあれば、一方で、ほぼ脚本がない状態で俳優たちの即興性に委ねて映像を撮り貯めていったものもある。音楽業界を舞台にした本作はその典型だ。マリック監督や撮影のルベツキ、さらにはこうして集結したことが信じられないほどの豪華俳優たちが、映像の新たな可能性を求めてその瞬間瞬間、カメラの前で全身全霊を捧げる。が、タイプとしては実験性が高く、商業性を度外視しているというべきか。ストーリーラインによって観客を惹きつける作品とは根本的に違うから、これについていくには観客としてもある種の忍耐や覚悟が必要だ。その点、意識やイメージの連鎖にうまくシンクロできるかどうかが評価の分かれ目となろう。個人的には「聖杯たちの騎士」よりは楽しめたものの、まだまだ全然理解が及ばない。作り手が求める意識や感覚のレベルに追いつくまでには、もっと修行が必要なようだ。

細野真宏

細野真宏さん PRO
2020年12月27日 | PCから投稿

世界で賛否両論のテレンス・マリック監督作。私は初めて本作でテレンス・マリック作品を評価できました。

本作は、カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した「ツリー・オブ・ライフ」やベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した「シン・レッド・ライン」など、映画業界では名高いテレンス・マリック監督作です。
ただ、正直なところ、これまで私はテレンス・マリック監督作は非常に苦手で評価できませんでした。
最大の要因は「映像ポエム」というか、脚本が無いに等しいような作風だからです。
ところが本作では、初めて「あ~、これは凄い!」と素直に心が動かされました。
これは、ルーニー・マーラ、ライアン・ゴズリング、ナタリー・ポートマン、マイケル・ファスベンダー、ケイト・ブランシェットといった「超豪華俳優陣」×「エマニュエル・ルベツキによる撮影」という結果だと思います。
エマニュエル・ルベツキは、2013年の「ゼロ・グラビティ」、2014年の「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」、2015年の「レヴェナント: 蘇えりし者」と、史上初の3年連続でアカデミー賞で撮影賞を受賞した、「世界一の映像作家」と言えるでしょう。
本作で驚くのが、どのカットも「信じられないくらいの画」になっているのです!
ルーニー・マーラなども本当に美しく、人物、風景など、とにかく美しすぎます。これは、日本の映画監督も見習うべきところが多数あるでしょう。
例によって脚本は無いに等しいですが、それでも本作は、まだまとまっていてキチンと主題は伝わるようになっていました。
斬新な撮影方法でアカデミー賞の撮影賞を受賞した「ゼロ・グラビティ」の簡単なパロディがあったり、エマニュエル・ルベツキの凄さが存分に楽しめる映画だと思います。
また、「ラ・ラ・ランド」と同様にライアン・ゴズリングは音楽を仕事にしているので、そこも楽しめます。
点数は難しいですが、やはり映画は脚本こそが最も重要な要素なので、その面では1.0点くらいですが、映像、演技は満点で、結果として3.5点と、かなり高い点数になりました。
特にアート系の作品が好きな人は是非見てみてください。本音では、映画ファン全員に見てもらいたいレベルの作品でもあります。