SLEEP マックス・リヒターからの招待状

SLEEP マックス・リヒターからの招待状

3.9    99分 | 2019年 | G

【先行独占配信】天才音楽家マックス・リヒターが贈る奇跡の体験

かつてない真夜中のコンサートを追ったドキュメンタリー。美しき眠りの世界へ、ようこそ。

SLEEP マックス・リヒターからの招待状
予告編

SLEEP マックス・リヒターからの招待状

3.9 99分 | 2019年 | G

【先行独占配信】天才音楽家マックス・リヒターが贈る奇跡の体験

かつてない真夜中のコンサートを追ったドキュメンタリー。美しき眠りの世界へ、ようこそ。

予告編

プレミアムスクリーン
配信期間: 2021年5月21日(金)~ 6月17日(木)

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真夜中のロサンゼルス。グランドパークに設営された野外ライヴ会場に、一人の音楽家がやって来る。深夜から明け方まで続くコンサート、「スリープ」の作曲を手掛けたマックス・リヒターだ。コンサートは8時間に渡って切れ目なく続くため、リヒターをはじめ演奏者たちは準備に余念がない。やがて観客が入場。ステージの前には簡易ベッドが並び、観客は寝袋を出したり、毛布を広げたり、それぞれのやり方でコンサートに備える。ミュージシャンが演奏中に観客は寝てもいいし、会場を自由に歩き回っても、外に出ても構わない。そんな型破りなコンサートをリヒターが思いついたのは、睡眠に対する興味からだった。睡眠は人間にどんな影響を与えているのか。リヒターは脳科学者のデイヴィッド・イーグルマンに話を訊き、睡眠状態に適した音楽を探求していく。  作品ごとに大胆なコンセプトに挑戦するリヒターを支えるのが、映像作家として活動する妻のユリア・マールだ。「スリープ」のコンサートもリヒターとマールの共同プロジェクト。マールが自分の体験をリヒターに話したことがきっかけで、リヒターは長年温めていたアイデアに着手することになった。そして、リヒターが曲を書いている間、マールは理想的なコンサート会場を探して奔走する。マールはリヒターとの出会いや、デビューしたものの野心的な作品が認められずリヒターに仕事がなかった苦難の日々を振り返る。どんな時も2人を結びつけていたのは、家族の絆とアートに対する強い信念だった。一方、コンサートに参加した観客たちは、「スリープ」を聴きながら様々な思いを巡らせていた。パートナーとの関係を語るLGBTのカップル。教えている子供達のことを語る音楽教師など、彼らは「スリープ」を体験することで自分自身と向き合っていた。やがて空が白み始め、コンサートのフィナーレが近づいていく……。

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映画レビュー

高森 郁哉

PRO

現代の都市生活者という“魂の難民” 眠りの音楽に癒され再生する

高森 郁哉さん | 2021年3月29日 | PCから投稿

夜の公園で静かに穏やかに音楽が始まる
舞台にはピアノとシンセと小編成の弦楽器とボーカル
交代で休憩をはさみながら8時間にわたり音を紡いでいく
客席に相当するスペースにゆったり並ぶ簡易ベッド
空気を優しく揺らす音の波を浴び聴衆は眠りに落ちる

鍵盤でミニマルな分散和音のリズムを刻むマックスリヒター
聴衆と音楽の関わり方を模索してきた現代音楽家
脳科学者に話を聞き
睡眠時の脳波に適する楽曲を追求した

映像作家の妻ユリアマールとの共同プロジェクト
ハンガリーで生まれ難民を体験したユリア
難民問題に迫ろうとする気持ちを持ち続けていた
なるほどベッドが並ぶ会場は難民や被災者の避難所のよう
騒音のなか時間に追われる都市生活者はいわば魂の難民
癒しと救いを求めSLEEPにやって来る

リヒターの低周波を強調する音作りは胎児の聴覚を意図
聴衆はまどろみのなか母胎にいた記憶を呼び覚ますのか
明るくなった空に最後の一音が溶けて消える
目覚めた人々は生まれ変わった気分を愉しむ

ナタリージョンズ監督は優れた音楽的感性と詩心ある映像で
一夜がかりのSLEEPを手軽に疑似体験させてくれる
観始めて早々に寝落ちしたとしてもそれはきっと正解
リヒターの音楽に心と体が反応したのだから

牛津厚信

PRO

眠りの神秘や至福に心を寄せるひととき

牛津厚信さん | 2021年2月27日 | PCから投稿

マックス・リヒターといえば、その音の調べで様々な名作映画を彩ってきたことで知られる。そんな彼が「眠り」をテーマに紡ぎ上げた8時間に及ぶ楽曲が「Sleep」。本作はリヒターが世界各地の会場で夜な夜な「sleep」の生演奏に挑む姿を追いかけ、企画の意図やそもそもの人となりに迫っていく。例えば、そこで語られる一つは、眠りに落ちていく瞬間のこと。いま自分が寝ているのか覚めているのか判然としない状態でこみ上げる何とも言えない幸福感ーーー。我々がタルコフスキーの映画で感じる至福はまさにこの典型だろうし、さながらリヒターの一連の試みはその音楽版といったところなのかも。一方、会場に並んだ夥しい数のベッドは実に壮観だし、本公演中は寝ても起きても歩き回ってもよしとする自由さは前代未聞。観客の姿も込みで何もかもが美しい。本作を見ると眠りについての考えが変わる。日々の眠りともっと大事に向き合いたいと感じるはずだ。

映画レビュー

高森 郁哉

高森 郁哉さん PRO
2021年3月29日 | PCから投稿

現代の都市生活者という“魂の難民” 眠りの音楽に癒され再生する

夜の公園で静かに穏やかに音楽が始まる
舞台にはピアノとシンセと小編成の弦楽器とボーカル
交代で休憩をはさみながら8時間にわたり音を紡いでいく
客席に相当するスペースにゆったり並ぶ簡易ベッド
空気を優しく揺らす音の波を浴び聴衆は眠りに落ちる

鍵盤でミニマルな分散和音のリズムを刻むマックスリヒター
聴衆と音楽の関わり方を模索してきた現代音楽家
脳科学者に話を聞き
睡眠時の脳波に適する楽曲を追求した

映像作家の妻ユリアマールとの共同プロジェクト
ハンガリーで生まれ難民を体験したユリア
難民問題に迫ろうとする気持ちを持ち続けていた
なるほどベッドが並ぶ会場は難民や被災者の避難所のよう
騒音のなか時間に追われる都市生活者はいわば魂の難民
癒しと救いを求めSLEEPにやって来る

リヒターの低周波を強調する音作りは胎児の聴覚を意図
聴衆はまどろみのなか母胎にいた記憶を呼び覚ますのか
明るくなった空に最後の一音が溶けて消える
目覚めた人々は生まれ変わった気分を愉しむ

ナタリージョンズ監督は優れた音楽的感性と詩心ある映像で
一夜がかりのSLEEPを手軽に疑似体験させてくれる
観始めて早々に寝落ちしたとしてもそれはきっと正解
リヒターの音楽に心と体が反応したのだから

牛津厚信

牛津厚信さん PRO
2021年2月27日 | PCから投稿

眠りの神秘や至福に心を寄せるひととき

マックス・リヒターといえば、その音の調べで様々な名作映画を彩ってきたことで知られる。そんな彼が「眠り」をテーマに紡ぎ上げた8時間に及ぶ楽曲が「Sleep」。本作はリヒターが世界各地の会場で夜な夜な「sleep」の生演奏に挑む姿を追いかけ、企画の意図やそもそもの人となりに迫っていく。例えば、そこで語られる一つは、眠りに落ちていく瞬間のこと。いま自分が寝ているのか覚めているのか判然としない状態でこみ上げる何とも言えない幸福感ーーー。我々がタルコフスキーの映画で感じる至福はまさにこの典型だろうし、さながらリヒターの一連の試みはその音楽版といったところなのかも。一方、会場に並んだ夥しい数のベッドは実に壮観だし、本公演中は寝ても起きても歩き回ってもよしとする自由さは前代未聞。観客の姿も込みで何もかもが美しい。本作を見ると眠りについての考えが変わる。日々の眠りともっと大事に向き合いたいと感じるはずだ。