オリーブの林をぬけて

   1994年

イランのアッバス・キアロスタミ監督「ジグザグ道3部作」の完結編

前2作に登場した村とジグザグ道を舞台に、映画製作の裏側で巻き起こるドラマをユーモアたっぷりに描き出す。

映画作りの最中にひとりの青年が相手役の娘に愛を告白しようと試みるひたむきなラブ・ストーリー。製作・監督・脚本・編集はイランを代表する監督でロベルト・ロッセリーニを継承する手法で近年国際的な評価を得ているアッバス・キアロスタミ。今回の作品は彼の「友だちのうちはどこ?」「そして人生はつづく」の続編で実際に撮影中に生じた出来事を元にしている。撮影はホセイン・ジャファリアン、録音はマハムード・サマクバシが担当。音楽はオープニングにピンク・フロイドの『タイム』、エンディングにはドメニコ・チマローザの『オーボエのための協奏曲』が使用されている。出演は、モハマッド・アリ・ケシャヴァーズ、ホセイン・レザイ、タヘレ・ラダニアン、ザリフェ・シヴァなど。

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