アマゾン、決算発表で映画事業の成功を誇示
2026年5月12日 13:00

アマゾンが1~3月期決算の発表で自社の映画事業を四半期の主要な成果に挙げた。アンディ・ジャシーCEOが名指しで強調したのは、ライアン・ゴズリング主演のSF映画「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の興行的なヒットだ。
同作はアンディ・ウィアーの同名ベストセラー小説を原作とする宇宙冒険もので、世界興収はすでに約6億1500万ドル(現在のレートで約980億円)に達している。北米オープニング興収8060万ドルは、続編でもフランチャイズものでもないオリジナル作品として、ノーラン監督「オッペンハイマー」(同8250万ドル)に次ぐ近年第2位の数字だ。
アマゾンの決算では、映画やストリーミングを担う映像部門の数字は単独では開示されず、Amazonサービス部門に内包される形で報告される。ただ、4月初旬に開かれた米劇場興行業界の年次会議シネマコンでは、Prime VideoとアマゾンMGMスタジオを統括するマイク・ホプキンスが、劇場公開について次のように約束していた。
「これは試験運用でも実験でもありません。年間15本以上の作品を劇場公開するというお約束は、予定通り進めています」
1~3月期のアマゾン全体の売上高は前年同期比17%増の1815億ドル(現在のレートで約28兆9000億円)と市場予想を上回った。純利益は300億ドル(同約4兆8000億円)で、このなかには出資先である米AI企業アンスロピックへの投資から生じた税引前利益168億ドル(同約2兆7000億円)も含まれている。クラウド事業AWSとAI投資が生む潤沢な利益が、映像事業への積極投資の原資にもなっている。
ストリーミング大手各社が劇場公開から距離を置きはじめるなかで、アマゾンはあらためて劇場重視の姿勢を示した格好だ。
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