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ジェシー・バックリーが“感電”した愛と破壊の逃避行 マギー・ギレンホールとの出会いは「世界一の幸運」【「ザ・ブライド!」インタビュー】

2026年4月2日 18:00

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ジェシー・バックリー(左)、マギー・ギレンホール(右)
ジェシー・バックリー(左)、マギー・ギレンホール(右)
(C)2026 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

孤独な不死身の怪物・フランケンシュタインと、墓場からよみがえった花嫁・ブライドが繰り広げる愛と破壊の逃避行を描いた「ザ・ブライド!」(4月3日公開)。同作のメガホンをとったのは、俳優としても知られるマギー・ギレンホール。刺激的な物語の萌芽となったのは、とあるパーティーでの出来事だった。

ギレンホール「新しい物語を探していたとき、パーティーで『フランケンシュタインの花嫁』のタトゥーをしている人を見かけました。その時に『このキャラクターには、私たちの文化を捉えている何かがある』と思いました。そして実は映画を観たことがなかったので、その後に初めて観てみたんです。興味深かったのは、彼女が実際にはほとんど映画に登場しないことでした。エルザ・ランチェスターはわずか3分ほどの出演時間にも関わらず、大きな印象を残しています。しかし彼女は言葉を発しません。自分を表現する機会を与えられていない。そこが興味深いパズルのように思えました。フランケンシュタインは当然のように孤独で、伴侶を求めている。でも『誰でもいい』と、主体性を持たない女性を蘇らせる。では、同じ物語構造のまま、彼女に強い主体性、欲求、知性、魂、脆さ、力を与えたら何が起こるのか? そのパズルに挑む価値があると思いました」
画像2(C)2026 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

こうして紡ぎあげた物語は、フランケンシュタインの“花嫁(=ブライド)”にまつわるものになった。

ギレンホール「この物語は『フランケンシュタインの花嫁』であり、最終的にはタイトル通りブライドの物語です。でも今までとは異なる物語です。私がこの題材が興味深いと思ったのは、私は”怪物性”に関心があるからです。外の世界にある怪物性にも、自分の内側にある怪物性にも。この映画を構想し始めた頃、特に自分の中の怪物性に興味がありました。『私たち全員の中にある恐ろしいものとは何だろう?』と。原作のフランケンシュタインは共感できる怪物で、内なる怪物性を見つめさせてくれる。でも本作はそこから出発しつつ、別の物語へと進みます」
画像3(C)2026 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

意欲的な物語の制作には、信頼のおけるパートナーが不可欠。ギレンホールが声をかけたのは、「ロスト・ドーター」でもタッグを組み、「ハムネット」で第98回アカデミー賞主演女優賞に輝いたジェシー・バックリーだ。“ブライド”という役柄については「『どう演じればいいのか全然分からない』それが脚本を読んだ後の最初の反応でした」というが、脚本を読み終えたあとすぐに、ギレンホールに「感電したみたい」とメッセージを送った。

バックリー「挑発的で、生き生きとしていて、本当にオリジナルで、野性的な声に完全に揺さぶられました。私がずっと『感じたい』と思っていた声だったと思います。あんな脚本はこれまで読んだことがありませんでした」
画像4(C)2026 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

さらにアカデミー賞常連の名優クリスチャン・ベールや、ピーター・サースガード、アネット・ベニング、ジェイク・ギレンホール、ペネロペ・クルスら実力派俳優たちが集結して完成へと至った「ザ・ブライド!」。

映画.comでは、マギー・ギレンホール&ジェシー・バックリーへのオンラインインタビューを敢行。再タッグの感想や、撮影のの裏側を語ってもらった。

オンラインインタビューの内容は、以下の通り。

画像5(C)2026 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
――お二人は「ロスト・ドーター」以来のタッグとなりました。2作目でお互いへの信頼も厚いかと思いますが、一緒に作品を作り上げていく過程での互いの印象を教えて下さい。
ジェシー・バックリー(以下バックリー):信頼はどんどん深まっていったのだと思います。相棒に出会えたというのは、真の喜びであり、贈り物だと思うのです(笑)。初めて一緒に仕事をした時、私たちはある意味、互いに共通する好奇心を認識したと感じました。
マギー・ギレンホール(以下ギレンホール):すぐに、だったわね。
バックリー:そう。そしてお互いにそれを感じた時、相手が自分の好奇心を包み込み、それを広げ、抗うのを許し、失敗しては立ち上がらせてくれる人だと確信するのだと思います。芸術や創作活動の本質を成す全ての要素ですね。だから、人生でマギーに出会えたことは、世界一の幸運だと思うんです。同性の仲間としてだけでなく、芸術的な共同制作者として、そして死ぬまで共に成長し続けると確信できる存在としてね(笑)。
ギレンホール:その通りです。次作を見れば分かるわ(笑)。きっと私が女優として経験したからこそなのでしょうね。「ロスト・ドーター」の初日を思い出します。あなたの最初のシーンを覚えているわ。そして、私たちがまるで一緒に困難に立ち向かっているかのようにすぐに通じ合い、あなたが私を理解し、私があなたを理解していることを覚えている。あなたのことが見えたの。

それと、本作での初日も覚えています。初日だったか、2日目だったかは定かでないけれど、事前撮影でのことです。階段転落シーンの直前の撮影をやっているときのことでした。すぐにまた一緒に仕事を再開したかのようで、私は彼女に指示を飛ばしていました。私たちは、瞬く間に深みに入っていったのです。そして大切なのは、どんなことがあっても、私がジェシーを、そして彼女の心も、体も、精神も、彼女が私に与えてくれる素晴らしい演技も守るつもりだと、自覚していることです。だから私は彼女が安全だと知っている。そしてあなたも自分が安全だと分かっているのです。

バックリー:ええ。
画像6(C)2026 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
画像7(C)2026 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
――本作では、ひとりの女性としての揺るがされるアイデンティティとその確立、すべての女性のための革命を描いているように感じました。ジェームズ・ホエール監督の「フランケンシュタインの花嫁」では、花嫁は言葉を話せず、唯一の自己主張が「拒絶」でした。本作ではまったく別のメッセージを選ばれましたが、脚本を執筆するうえでどのようなことにインスパイアされ、何を重視していましたか?
ギレンホール:はい、あなたが言うように、「フランケンシュタインの花嫁」という映画では、花嫁役はせいぜい2分間しか登場しないのです。しかも一言も話しません。それでもエルザ・ランチェスターは、激しい反抗心や野性味のようなもの、そして断固たる拒絶を伝えているんです(笑)。
バックリー:そうね。
ギレンホール:1935年、1936年当時、それはかなり過激だったはずですし、今でもまだ相当過激です。それからもう一つ言いたいのは、あの作品は特に彼女に関心を持っているわけではないと思うということです。あの映画には、愛おしいほど無防備で孤独なフランケンシュタインの怪物が登場しますが、彼は伴侶を必要としています。それは、そうですよね。あのような孤独は誰もが共感できるものですが、では、彼女についてはどうでしょうか? あの映画は、その点を考え始めてもいないと思うのです。
インスピレーションについて質問していらっしゃいましたが、もちろん、あの映画を見た時、私はすぐに「ああ、これは問題だ」と、気づきました。それは非常に興味深い問題で、映画をかけて考える価値があるのです。「彼女についてはどうなの?」、とね。

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