綾瀬はるか「生きている存在がラブレター」に夫役・妻夫木聡「いいことを言うようになった」【「人はなぜラブレターを書くのか」完成披露試写会】
2026年3月23日 21:25

2000年3月に発生した地下鉄脱線事故にまつわる実話をもとに描いた映画「人はなぜラブレターを書くのか」の完成披露試写会が3月23日、都内で行われ、主演を務める綾瀬はるか、當真あみ、細田佳央太、菅田将暉、妻夫木聡、佐藤浩市、石井裕也監督が出席した。
綾瀬はある出来事をきっかけに、事故で亡くなった初恋相手・富久信介さんに24年の時を超えて、再びラブレターを書く主人公・寺田ナズナを演じた。映画のお披露目に「皆さんにラブレターをお渡しするようなドキドキな気持ち」だと胸中を明かし、「石井監督と答え合わせしながら、ナズナに命を吹き込む時間は、かけがえのないものになった。(物語の)きっかけになった女性にも感謝したい」と思いを語った。

夫・寺田良一を演じる妻夫木とは、08年の「ザ・マジックアワー」以来の共演となり、初の夫婦役。綾瀬が「ナズナが複雑な感情を表現するシーンは、優しくも厳しい目で見守ってくださいました」と感謝を伝えると、妻夫木は「分からないことは分からないと言える。それも強さなので、そばで見ていて頼もしかった」としみじみ語った。


続けて、綾瀬が「皆さんの生き様が、きっと誰かの幸せのためにあるはず。生きている存在がラブレターなんじゃないかと思う」と作品のメッセージを語ると、妻夫木は「いいことを言うようになったなと」と“成長”に目を細めていた。
学生時代のナズナを演じた當真、初恋相手の富久信介さん役を務めた細田は、大河ドラマ「どうする家康」以来の共演となる。当時の恋愛模様について、2006年生まれの當真は「いまは連絡先が気軽に交換できるが、当時のちょっと距離感がつかめていない、見ているこちらがドキドキする姿は新鮮に見えました」「手軽じゃないからこそ、行動の1つ1つに重みや責任が感じられた」と話していた。

細田は撮影を前に、信介さんの実家を訪問したといい、「お父様にお会いして、自分が背負うものの大きさに改めて気づいた」と述懐。かつて、主演に大抜てきされた「町田くんの世界」(19)以来となる石井作品で「ずっとご一緒したかったし、覚悟を決めなければと。ボクシングが精神的な支えになった」と再タッグの武者震いを振り返った。

妻夫木同様、石井監督作に欠かせない佐藤は、信介さんの父・富久隆治を演じ、「お父様は執筆業を生業にされているので、実話の映像化にいい意味での演出が必要だということに理解がおありだった。聞きにくい質問もさせていただき、答えていただいた」と感謝していた。
石井監督の作品に初めて出演する菅田は、信介さんが通うボクシングジムの先輩・川嶋勝重を演じた。実在する元WBC世界スーパーフライ級王者である川嶋を演じるため、菅田もボクシングジムに通い、2017年第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した「あゝ、荒野」から7年ぶりにボクサーを演じた。

菅田はオファーについて「悩みましたね」と明かし、「誰かの思いを背負って、リングに立つ姿を通して、富久信介くんが生きた証をスクリーンに残す。その使命であれば、ぜひお受けしたいと思った」と決断の理由を説明。石井監督と初めて対面した際は「5時間くらいお話をして。自分は次の仕事もあったみたいですけど(笑)」とスケジュールを変えてまで、熱く会話したと明かした。
一方、石井監督は「菅田さんから『断ろうと思っていました』と言われて、ちょっと微妙な気持ちになりました」と告白。「でも、この役を演じるのはすごいプレッシャーだし、出番も多くないので、費用対効果も悪い。菅田くんは頭がいいから、断ると思ったが、これを引き受けるというのは、菅田将暉、センスあるんだなと」と語ると、佐藤は「(菅田が)断ったら誰が?」と禁断の質問。さすがの石井監督も苦笑いで、言葉を濁していた。
「人はなぜラブレターを書くのか」は、4月17日に公開される。
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