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カンバーバッチの新境地「フェザーズ」緊迫の最終予告 喪失の淵に立つ家族の前に現れる“クロウ”とは?

2026年3月18日 11:00

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ポスタービジュアル
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© THE THING WITH FEATHERS LTD / THE BRITISH FILM INSTITUTE / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2025 ALL RIGHTS RESERVED.

ベネディクト・カンバーバッチ主演作「フェザーズ その家に巣食うもの」の最終予告映像、各界の著名人からのコメントが公開された。

本作は、2016年に出版された作家マックス・ポーターのベストセラーデビュー小説「Grief is the Thing with Feathers(原題)」の映画化。イギリスのロックバンド「ブラー」の音楽ドキュメンタリー「ノー・ディスタンス・レフト・トゥ・ラン」で知られるディラン・サザーンが監督、脚色を務める。主演のカンバーバッチはプロデューサーを兼ねる。

突然、妻に先立たれたコミック・アーティストの父(カンバーバッチ)。幼い二人の息子を抱え、慣れない家事にも手をそめ、手探りで新たな生活を始めようとしていたある日、1本の謎の電話がかかってくる。「彼女は逝ったが、私はいる」――その正体不明の男は、その日から父につきまとい、遂には “クロウ”となって姿を現わす。彼がコミックとして描く生き物に似た“クロウ”。それは現実なのか、幻なのか? 最後に父が遭遇する衝撃の真実とは……?

このほど公開された予告映像は、真っ白な雪が降る平原を、父と子が足跡を刻みながら歩く遠巻きのショットで幕を開ける。「父子3人だけだ、ママを恋しがっている」――切実なナレーションとともに、突然の母との別れに拠り所なくさまよう父子の喪失感が静かに伝わってくる。そんな悲しみに沈む一家の前に現れたのは、正体不明の存在“クロウ”だった。

「見つけたぞ。哀れな父親」――と、家だけでなくスーパーマーケットにまで現れる“クロウ”に振り回されるシーンなどが収められ、絶望に打ちひしがれる父だけでなく、幼い息子たちをも翻弄していく“クロウ”の不可解さが印象的な映像となっている。

「フェザーズ その家に巣食うもの」は、3月27日から新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開。

▼コメント詳細 ※敬称略
●ISO(ライター)
大切な存在に恵まれたほどに失ったときの痛みは大きい。
心にぽっかりと穴が空き、視界からは色が消え、何をするにもうわの空。
誰もがいつか味わうその途方もない悲嘆を、この映画は物悲しく不気味に、だが慈しみを持って見つめていく。
翼の欠けた鳥が、また羽ばたくときを願うように。
●植本一子(写真家)
ときに人は、自分を見失うほどの暗闇に放り込まれ、飲み込まれてしまうタイミングがある。
そこから逃げ出さず、心に巣食うカラスを飼い慣らしてみる。
もしも共に生きることができれば、それは大きな味方となり、人生を羽ばたかせてくれるから。
●木原善彦(翻訳者・英語圏現代文学研究者)
一種の散文詩とも呼べる原作の詩的世界に正面から挑む映画化。
後半、子供たちの視点に移行すると物語は鮮やかに立ち上がる。
謎めいたカラスという存在の曖昧さこそが、喪失と共に生きる時間の生々しい感触を静かに残す。
●桑原洋子(翻訳家)
いわゆる〈大の男〉の脆さ弱さを見事に体現したカンバーバッチと、優しさと悲しみゆえの暴力性を同時に抱えた兄弟を演じた幼き名優たちの、演技とは思えぬ演技に胸をつかまれる。
愛しいひとを亡くしたら、いつまでだって悲しんでいいのだと、黒い羽根をまとったカラスになって、父と息子たちを抱きしめたかった。
●SYO(物書き)
多くの場合、空想は喪失の処方箋として機能する。
だが本作は責め苦を与え、現実を漆黒に塗り潰す。
この狂気と混沌こそ愛する者を喪った真実の痛み。
大切だから、泣き壊れる。自分もきっとこうなる。
●ジャガモンド斉藤(映画紹介人/お笑い芸人)
人間は"人生の暗部"を切り捨てず、受け入れることで再起することができる。
でも、それって大人になればなるほど難しいのかもしれない。
それをカラスマンが教えてくれる。物理的に殴りながら…!
●辰巳JUNK(ライター)
稀代の名優ベネディクト・カンバーバッチが挑むホラーは、かくもディープな人間ドラマ。
妻を亡くした父親が悲しむ間もなく育児に翻弄され、やがて摩訶不思議な暗闇へ。
ゴシックで奇妙でほろ苦い、エドワード・ゴーリーの絵本のような余韻が響きわたる。
●ヒグチユウコ(画家)
喪失の表現がすごい。
すごく愛に溢れた作品でした。
平山夢明(シネマdeシネマ主宰)
これ、ただのホラーじゃなくて「究極の再生劇」なんです。最愛の妻と母を失った一家。
その絶望から光を見出すまでを、カンバーバッチの精緻な演技が残酷なほど美しく描き出す。
恐怖を煽るカラスの羽が慈愛の象徴に変わる“超絶技巧”はまさに圧巻。
愛とホラーの究極のハイブリッドに心がぶるぶる震えますよ!
●渡辺祐真(作家・評論家)
大切な人を喪った悲しみは不意にくる、執拗にくる、時に敵の顔をして時に分かち合う顔をして、
やがて周りの人間にも広がっていく。どうすべきなのだろうか。
過ぎ去るのをじっと耐えるのか、打ち克つべきなのか、仲良くすべきなのか。
いずれにせよ、無理だけはしない方がいいらしい。あんなカラスが来るくらいなら……。

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