Paramount+とHBO Max、ひとつの配信サービスに統合へ
2026年3月3日 17:00
Photo by Jakub Porzycki/NurPhoto via Getty Imagesパラマウント・スカイダンスがワーナー・ブラザース・ディスカバリー(以下WBD)を買収した暁には、Paramount+とHBO Maxをひとつの配信サービスに統合すると、パラマウントのデビッド・エリソンCEOが3月2日の投資家向け説明会で明言した。
エリソンによれば、統合後の加入者数は2億人を超える見込みだという。ただし、両サービスの加入者には重複があるため、実際のユニークユーザー数はこれを下回るとみられる。エリソンは説明会で次のように語った。
「2つのサービスを合わせると、DTC(消費者向け直接販売)の加入者は2億人を少し超える。この分野のリーダーと競争できるポジションに立てると考えている。パラマウントでは今年半ばまでに3つのサービスをひとつの統合基盤に集約する予定であり、今後も同様のアプローチを取っていく。コンテンツの規模とテクノロジーの両面で、DTC分野で最大級のプレーヤーと競争できるようになる」
注目すべきは、エリソンがHBOの独立性を強調したことだ。HBOは現在ケイシー・ブロイズのもとで運営されているが、エリソンはパラマウント側からの過度な干渉を避ける方針を明確にした。
「HBOはHBOのままであるべきだ。彼らは素晴らしいブランドを築いてきた。この分野のリーダーだ。我々はただ、もっと続けてほしいだけだ。プラットフォームを統合すれば、すべてのコンテンツがいまより幅広い視聴者に届くようになる」
なお、エリソンは「ゲーム・オブ・スローンズ」がお気に入りのHBO作品だとも明かしている。
統合が実現すれば、HBO側の「ゲーム・オブ・スローンズ」「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」、パラマウント側の「イエローストーン」「スター・トレック」シリーズなど、テレビ史を彩る名作フランチャイズがひとつの屋根の下に集まることになる。ただし、統合後のサービスの名称や価格設定はまだ発表されていない。HBO Maxが独立したタイトルとして残るのか、完全に統合されるのかも不明だ。
先週、Netflixが買収レースから撤退したことで、パラマウントは1株31ドル、総額約1110億ドル(約17兆3000億円)でWBD全体を買収する道が開けた。ただし、WBDの株主投票は3月20日に予定されているほか、規制当局の承認も必要であり、巨大プラットフォームの誕生にはまだいくつかのハードルが残されている。