「どこか懐かしい香港郊外の街での暮らしを背景に迷いながら惹かれあうふたりが美しい」幻愛 夢の向こうに めいこさんの映画レビュー(感想・評価)
どこか懐かしい香港郊外の街での暮らしを背景に迷いながら惹かれあうふたりが美しい
テレンス・ラウとセシリア・チョイ、ふたりの表情が、幸せを感じている時も苦しんでいる時も一コマ一コマがとても魅力的。
多用されたアップでふたりの息遣いが聞こえるような臨場感がある。
戸惑いながら迷いながらも手を取り合うようになる二人がいとおしい。
ずっと見ていたいような二人を、香港郊外の生活感あふれる街や軽電がいろどり、幻のようなやさしい灯火が散りばめられて、ふたりがライトを点滅しあうシーンなど、どんな場面も美しかった。
病気の描き方は、この映画をそのまま現実のものとして見るのは危ないとはいえ、主人公が幻聴を疑ってスマホで録音して確かめるシーンは、テレンス・ラウの迫真の演技とあいまって心に迫るものがあった。
最後のシーンをどうとらえるか。結末のとらえ方は人によって異なりそう。
私は、愛にはルールもあるべきも未来の約束もなく、最終的には、ひとりひとり自分で、今・ここの気持ちで選ぶものだ、と思えた。
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