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清水崇監督作品はオリジナルビデオ版『呪怨』、オリジナルビデオ版『呪怨2』、『呪怨』、『呪怨2』、『THE JUON/呪怨』、『犬鳴村』観賞済。樹海村の噂については未見。
前作の"犬鳴村"は存在は知ってるくらいの知識があったものの"樹海村"に関しては存在自体知らなかったのでまっさらな状態で観たけれど、どう話を展開していくのかと思ったら自分も知ってる"コトリバコ"を膨らませるとは…。
個人的に"コトリバコ"を扱う作品では"箱"そのものよりも箱から出てくる"呪い"をどう怖くしていくかって演出が多かったので、この作品で呪物とかした"箱"そのものが怖がらせてくるって演出は今まで見たことない使い方でかつ映像化作品だからこそ出て来たアイデアって感じで面白かったし、人が樹海の樹の一部と化しゾンビのように追ってくる演出や少し前のシーンで希望を持たせるような生存フラグを立てたすぐ後に全滅していたのが明かされる演出、『犬鳴村』であったような影が迫ってくるような恐怖演出も好きだったのでこの作品でも樹海の影が迫ってくるような演出もあって観客を怖がらせ面白がらせる方法はまだまだあるんだって示しているシリーズにも感じられた。
樹海村の"コトリバコ"による呪いから逃げ出せたはずの姉妹が再び箱に呼ばれて戻っていき、その周りにいる人々が無差別に犠牲になっていく様も前作とどこか繋がっているようにも見えて次の牛首村もそうなっていくのか…と思ったし、序盤で説明されていた薬指が心臓に繋がっているから結婚指輪は薬指に着けるって俗説から薬指を切り落とす行為が現世(命)との繋がりを絶つってメタファーに繋げてるのも見事だったなぁ…。
主人公天沢響役の山田杏奈さんを観るのは初めてだったけれど俳優活動始めて5年ほどとは思えないほど主役として観客を惹きつけるカリスマ性が出ていて、今までこんな役者さんが出てる作品を見逃してたのか…という気持ち。
脇を固める役者さんも豪華で、樹海をパトロールする國村隼さん演じる出口民綱は村田らむさんが実際に樹海で自死された人を探し出すのを趣味にしているって人を追った話を聞いてたので映像描写以上に想像してしまって実は黒幕はこの人なのでは…なんてことも考えてしまった。
響と鳴の母親の天沢琴音役が安達祐実さんだったのに全く気付かなかったくらい時代を経ているように感じない老けなさと反比例するような切羽詰まった母としての演技が素晴らしく、リアルタイムでは飛び飛びで見ていた『家なき子』以降安達祐実さんの出演作を観ていなかったのに気づき、こんな素晴らしい役者さんの出演作も観ねばと言う気持ちにもなった。
精神科医・野尻雄二役としてドランクドラゴンの塚地武雅さんが出てたのは個人的に嬉しかったけど、作品内での清涼剤…ではなく作品内で一二を争うくらい物理的に痛そうな最期だったのは悲しかったな…。