愚行録

劇場公開日:2017年2月18日

愚行録

解説・あらすじ

妻夫木聡と満島ひかりの共演で、第135回直木賞の候補になった貫井徳郎の小説「愚行録」を映画化。羨望や嫉妬、駆け引きなど、誰もが日常的に積み重ねている「愚行」が複雑に絡み合っていく様を描いたミステリーを描く。ロマン・ポランスキーらを輩出したポーランド国立映画大学で演出を学び、短編作品を中心に活動してきた石川慶監督がメガホンをとり、長編監督デビュー。脚本を、「松ヶ根乱射事件」「マイ・バック・ページ」などを手がけた向井康介が担当した。ある時、エリートサラリーマンの一家が殺害され、世間を震撼させる。犯人が見つからないまま1年が過ぎ、改めて事件を追おうと決意した週刊誌記者の田中は取材を始める。関係者へのインタビューを通して、被害者一家や証言者自身の思いがけない実像が明らかになっていき、事件の真相が浮かび上がってくる。主人公の田中役を妻夫木が演じ、田中の妹・光子を満島が演じる。

2017年製作/120分/G/日本
配給:ワーナー・ブラザース映画、オフィス北野
劇場公開日:2017年2月18日

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(C)2017「愚行録」製作委員会

映画レビュー

4.0 愚かさは、見る人によって姿を変える

2026年8月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

最後、真実を知った時、嫌悪感と不快感で思わず顔を歪めてしまった。

けれど、これも人によって感じ方は様々なんだろう。

この作品自体、立場や見る視点によって、その人に対する感じ方や見方が変わることを描いているから。

私から見れば「最低な奴だ」「愚行だ」と思うことでも、その友人たちは「あんなに良い奴だった」と語る。
悪いことをしている仲間を、それでも「あいつは良い奴だ」と庇う人たちを見ているような感覚に少し似ている。

そもそも「愚行」というもの自体、外側から見ているからこそ愚かだと気づけるもので、当事者にとっては案外そうではないのかもしれない。

この作品では、「ある人は善人、ある人は悪人」という単純な話ではなく、人間は見る人によってまったく別の人物になるということを延々と見せられる。

同じ人物について語っているはずなのに、「優しい人」「嫌な女」「憧れの人」「最低な男」と、語る人が変わるたびに人物像までどんどん変わっていく。

愚行を犯している本人には、それが愚行に見えていない。
それどころか、誰かにとっての愚行が、別の誰かにとっては善意や魅力にすら見えるのだ。

最初から最後まで人間の汚い部分を見せ続けられ、嫌悪感がシトシトと降り積もっていくような作品に気が滅入ってしまう。

それでも最後まで集中して観ていられるのは、役者陣の演技が素晴らしいからだと思う。

正気のない瞳で、ある事件を取材する妻夫木聡。
もう気が触れているようにしか見えない満島ひかり。
女のプライドの塊のような臼田あさ美。
心の奥深くが見えない松本若菜。
そして、もろもろのクズ男を演じる男性俳優陣たち……。

それぞれのキャラクターがまとっている不快感、不安、異物感。
それを役者たちが見事に演じているからこそ、これだけ気が滅入る作品でありながら、映画としては妙に惹きつけられるものになっていると思う。

観終わったあと、人が怖くなるような作品だった。

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AZU

4.0 面白かった!!

2026年7月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

驚く

面白いな!!
原作の小説は未読だが、ネタバレサイトを見てだいたい把握(ごめんなさい)。

映画と小説の構成は違うが、ええ感じに映像化したんちゃうかな!!原作未読やけど!ごめんなさい!!

面白かったなー!
誰が犯人やねん、よりも、うわあ、こいつ嫌なヤツ、とか、あーそーやったんか〜orzとなって、あんまり犯人はわからず。
からのわかるんですけどね!

すごいな!!

ミステリなんやけど、見てよかったし、皆さんの演技が素晴らしすぎて満足。イヤミスやけども。(「理由」を見たあとやからホンマに満足!)

■友達にオススメする?
せやなー、ミステリ好きの友達にはオススメしたい。が、やはりイヤミスなので、それでもいけそーな子に。

■友達に「見たほうがいい?」って聞かれたら?
うーん、なんか、嫌な気持ちの時に見てもいいかも。イヤミスなんで笑

■もう一度見たい?
あー、見たいかもしれんなー

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磯野ゆな

3.5 ラストで真実を知ったとき、残るのは割り切れない感情

2026年7月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

驚く

斬新

兄妹が刑務所で面会する場面から物語は始まります。

妹は、自身の娘へのネグレクトで服役中。しかし、二人が交わす会話はどこか異様で、その意味を理解できないまま、回想を交えながら物語は進んでいきます。

主人公は編集者である兄。彼は、ある一家殺害事件の真相を追い始めます。

なぜ事件を調べているのか。犯人は誰なのか。妹はなぜネグレクトに至ったのか――。

物語は複数の謎や伏線を巧みに散りばめながら進み、それらがラストで一本の線としてつながります。

ただ、この作品は真実が明かされても爽快感を味わえる映画ではありません。

すべてを知ったあとに残るのは、驚きだけではなく、悲しみや虚しさ、やるせなさなど、さまざまな感情が入り混じった複雑な余韻でした。

観終わったあとも、人間の本質や「愚かさ」とは何かを考え続けてしまう、そんなミステリー作品です。

⸻

▼こんな方におすすめ
・伏線回収が巧みなミステリー作品が好きな方
・後味の良い作品よりも、余韻の残る作品を楽しみたい方
・人間の善悪や本質を描いた重厚な人間ドラマが好きな方
・観終わったあとに考察したくなる映画を探している方

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RICO🌼

4.0 なぜか好きな映画、、、

2026年3月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

出演者がみんな「愚行」してるってお話しで、最後のオチがさらに愚行録という題名に相応しいと思いました。最初に観てからこの気持ち悪い感じがとても印象に残って、結局何度も何度も観てしまっています。実は、この気持ち悪い感じが好きなのかもしれません、苦笑
あっけらかんと愚行できる人間と、結果、愚行になってしまう人間、そこから抜け出そうともがく人間、巡り巡って自分に降りかかる、、、 面白い映画でした。それにしても満島ひかりさんの演技は素晴らしいですね。こういう役は演技が光りますね。

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みのん