グランド・ブダペスト・ホテルのレビュー・感想・評価
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ザ・何も考えていない決まり文句「おもちゃ箱をひっくり返したよう」(笑)
スタイルが変わらず、やってこれることは素晴らしいことだ。ましては超豪華キャストに支持される、ということは結果も伴っている、と言ってもいいだろう。
ウェス・アンダーソンはその代表格のような存在。本作も始まって、もう誰の映画か、なんてすぐわかる。
でも正直、この監督の、この世界に俺がなじむことはこれからもない。
前作「ムーンライズ・キングダム」でも思ったことだが、アンダーソンの十八番の「シンメトリーな画面」はあえての四角を意識しての、狭い空間世界を作り出すゆえ、ややもすれば、退屈な画面に陥りがち。
そのため、派手な音楽、急展開なストーリーの盛り上げを思いっきり邪魔をすることもしばしば。
音楽はめちゃくちゃ走っているのに、画面は止まっている。
ましてや、主なパートは画面自体が正方形になっているので、なおさら。
今回もそれも「あえての」演出とは思うが、徹底してワンパターンなので、まあ、カワイイネ!もさすがに飽きもくる。
どこぞのお偉い評論家が、おもちゃ箱をひっくり返したよう、って言ってるようだが、いやいや、違うでしょ。
そうじゃなくって、「おもちゃ箱に顔を突っ込んでる」って感じ。
飽きと退屈は、息苦しい、と言ってもいいかもしれない。そのうち違う意味で気持ちよくなれるしね。
それと英国的ブラックジョークって、正直なんのことかわからないが、前作「ムーンライズ・」も気持ち悪い性的描写があったが、今回は、もうちょっとわかりやすいテーマなのに、毒の盛り方が上滑りをしている印象。
また豪華キャストについても、前作同様、正直その意味が客寄せパンダ的に一層感じる
必要ねえし、むしろ、なぜか困る。
今回の収穫は、女性客を動員する、という点において、とても分かりやすい形で結果が出ているということ。
また今回諸事情にて、スイーツに着目したが、そんなに映画の中では、活きている気はしなかったが、ピンクとスイーツのイメージリンクはストレートで良かったと思う。
映画の内容以外の話題づくりで映画を観る、というのも今後もっと力が入る戦略かもしれない。
追記1
レイフ・ファインズの佇まいとエイドリアン・ブロディの顔のハマリ具合がツボだった。
追記2
音楽は楽しい。でも今回のエンドロールも前作とおんなじようで、そこまで徹底してもなあ。
"彼の世界は彼が来るずっと前に消えていた" 歪な時代に凛と咲く、パルプなおとぎ話。
ウェス・アンダーソン監督!!
正直言って、舐めてた。
果たして自分に合う映画なのか確証がもてなかったからだ。
だけどやっぱり、豪華キャストに惹かれてしまう。
レイフ・ファインズがコンシェルジュ!?!?
そんなん観るしかないだろっ!!
グランド・ブタペスト・ホテル
あーー面白かった!!
戦争の影がどことなく漂う時代でも、この物語は非常にコミカルに進行してゆく。
ブラックジョークもお手の物。
これ、マジで僕の好きな作風だ!
欧州の歴史文化、そこに残る遺産は、戦争によって失われた。
作中で毒殺された常連客の遺産を譲り受けたグスタヴは、それを息子のように可愛がったゼロに遺した。
少なくとも作家が訪れた、さびれたグランド・ブタペスト・ホテルにおいても、
「少年と林檎」の絵はそこにあったのだ。
お気に入りキャラはウィレム・デフォー。
やっぱ悪役だよあんた!!
言葉通じなさそうなホンモノを演じるのが上手すぎる。
それと同じくらい、エイドリアン・ブロディもかっこよい。
その髪型でその服装で、なんでそんなにかっこよいんだあんた。
インセプションのように、墓場で小説を読む女性→老いた作家→その回想→ゼロの回想と段階的に落ちていき、最後の最後に墓場に戻ってきてエンドロールに移行する。
なんてきれいで美しいんだろうか!
まさか感動するなんて思わなかった。
ウェス・アンダーソン監督すごい。
他の作品もいっきに観たくなった!!
ウェス・ワンダーランド‼️
ウェス・アンダーソン監督の作品は常に美しいですね‼️中でも今作以上に美を追求した作品もないでしょう‼️まるで絵画のようであり、漫画のようでもあり、レトロであり、ロマンティックでファンタスティック‼️ミステリーなのにコミカルで、クラシックなのにポップ‼️これぞウェス・ワンダーランドの決定版ですね‼️美しい山々を背に優雅に佇むグランド・ブダペスト・ホテル。そこで究極のおもてなしで名高い "伝説のコンシェルジュ" グスタヴ・H。ある日、彼の長年のお得意様、マダムDが殺される事件が発生し、遺言で高価な絵画がグスタヴに贈られたことから、愛弟子のベルボーイ・ゼロともども容疑者として追われることに・・・‼️グランド・ブダペスト・ホテルの外観や登山列車、ケーブルカーなどの映像は、まるでイラストがそのまま動き出したようなワクワク感がありますね‼️精巧なミニチュアとアニメーションを駆使して再現されたグランド・ブダペスト・ホテルはホントに豪華‼️さらに美しい山々や世界遺産のドイツの町並みなど、素晴らしい迫力と美しさですね‼️全体を「パート1 ムッシュ・グスタヴ」「パート2 マダムC・V・D・u・T」「パート3 第19犯罪者拘留所」「パート4 鍵の秘密結社」「パート5 2通目の遺書の2通目」という5章に分けた物語構成‼️時間軸も1932年と1968年、1985年、そして現在と、4つの時代を画面サイズを使い分けたり、モノクロ映像を加えたりして観る者に認識させるのもアンダーソン監督らしい手法ですね‼️目を見張るゴージャスな衣装や小道具も、色とりどりの色彩が駆使されていて、映像的にもホントに豪華‼️猛スピードで展開する雪上アクションも出色‼️そして無表情なグスタヴを演じるレイフ・ファインズをはじめとする豪華キャスト‼️その名前を列記するだけでレビューになるくらいの凄まじい豪華キャスト‼️もうすべてが豪華すぎるウェス・アンダーソン監督の最高傑作だと思います‼️
ホテルという立場からある種客観的視点で戦争を見つめる
ヘンリーシュガーのような語り口で、1930年代の架空の国ズブロフカの山間にある一流ホテルブダペストホテルの持つ歴史が語りれていく。
初代コンシェルジュはムッシュグスタフ。
きめ細やかな配慮で目を光らせ、ホスピタリティの高いホテルを作り上げ、他の一流ホテルとのネットワークで上流顧客の要求に応える。
顧客には当然富豪も多く、実はブダペストホテルもオーナーは貴婦人。
実はグスタフとは添い寝の関係もあり、グスタフに全財産を遺すと最後の遺言書書き換えが届いたものだから、親族の手下に貴婦人殺しの罪を着せられ投獄されたりトラブルが巻き起こる。
その少し前に、グスタフに目をかけて貰った新人ベルボーイ、ゼロは戦争で家族を亡くし職を求めてブダペストホテルに入っており、グスタフのために尽くす。
グスタフはゼロとゼロの彼女、ホテルに生菓子を納めている菓子店の女の子アガサに助けられ、脱獄逃亡。
しかし、戦争はズブロフカにもやって来て、突然にホテルは兵宿舎に。グスタフが維持してきた美しく統制のとれたサービスを提供する一流ホテルではなくなってしまった。
グスタフがナチの手下のような軍に撃たれた後、ゼロはグスタフが貴婦人から引き継いだ遺産を引き継ぎ、グランドブダペストホテルは売らずに栄華なきあとも残した。
なぜなら、戦後数年でアガサと息子は流行病ペストで亡くなるが、新婚時代の幸せな思い出がブダペストホテルに詰まっているから。
ホテルコンシェルジュ題材のドラマや映画は数多く、内密な事情のあるお客様に余計な事を言わず漏らさず助ける職業なことは驚かない。
でも、大手ホテルがサブスク制で部屋貸ししたり、建て替えと交通アクセスの良い拠点に新設したりと変化が激しい中で、1930年代の思い出を形として遺すためにブダペストホテルはずっとある。
ゼロにとっては初めて社会的立場を持ち、愛を知り、刺激に満ちて人生の若さを捧げた場所。
自身より大切な守りたい存在なのかも知れない。
戦争しても、そういう精神までは変えられないから、無意味だよと語っているような毒を織り交ぜた口調のグスタフのスタンスと、戦争もので存在感のある役を複数見たことがあるレイフファインズの役選びが重なっているように思えて、メッセージ性を感じた。
コミカルな内容、印象的な画面
場面が目まぐるしく変わり、話もどんどん進むコミカルな話だった。
人も死ぬしシリアスっぽいような雰囲気もあるが、めちゃくちゃ小ネタがあってミニチュアの中で追いかけっこしてたりどういう感情で見たらいいのか?と言った感想。
雰囲気が独特すぎて、話の内容より場面場面の綺麗さが印象に残る。
話で感動したい時より芸術がみたい時の作品と感じた。
面白かった
とにかく贅沢な作りで、場面の一つ一つが凝りに凝っています。美しく煌びやかで、アンティークな要素が詰まってて可愛い。おしゃれ。洗練されていてため息が出ます。すべて緻密に計算されたカットなのでしょう、色彩もとても素敵です。
最初は深刻な感じはほぼ無く、バカバカしい作り話という雰囲気で、こういうタイプの映画にありがちなグロやシュールをスパイスに、テンポよく進んで行きます。
コンシェルジュグスタヴは、富豪の老婦人の遺産相続に巻き込まれてしまいます。遺産の絵画を受け取れないばかりか、命まで狙われて、ドタバタ劇の末、巨万の富を受け継ぎ大円団に終わる…
ところがどっこい、最後は彼は軍に反発して銃殺されるのです。え??遺産トラブルの殺人事件じゃないの?と思うでしょ。違うんです。
まずは冒頭の列車のシーン。グスタヴの連れゼロ(ムスターファという名前なのでアラブ系と思われます)に市民権が無いことから、乗車を拒否されそうになりますが、この時は相手と面識があったこともあり、逆に「これは大変失礼した」と上品な口調で謝罪され、臨時通行証を発券してもらい事なきを得ます。しかし、物語の終盤で同じく列車のシーンが出てきた時は、グスタヴたちは軍の検閲を受け、臨時通行証は破り捨てられ、人間の誇りも尊厳も、野蛮な暴力によってあっけなく踏みにじられます。もはや人間らしい社交はそこには存在しません。ナチスが台頭してくる時代で、戦争の足音がもうすぐそこまで来ている…というシーンです。
ブダペストというのはハンガリーの首都で、中央ヨーロッパになりますが、社会主義国の影響が強いです。物語では架空の国のホテルという設定ですが、名前は意図されたものと考えるのが自然。ベルマンのゼロが、せっかく受け継いだホテルを国に没収され、自分で買い戻さなければならなかったのも納得。
昔はこんな時代だったみたいな話をする時、今の私たちから見れば「えーっ、ウッソ〜!笑」という少し滑稽にすら感じてしまうことがあると思うのですが、そういう非現実的な、おとぎ話みたいな感じを上手く利用して作品にしつつ、やっぱりグスタヴは時代に、戦争に殺されたと言いたかったのかなと感じました。
グスタヴは、ゼロが戦争で家族を無くしたことを知り、「君は難民だったのか」と心から自分の暴言を謝罪します。2人は盃を交わし義兄弟の契りを結びますが、またしても戦争を色濃く感じさせる最後の列車のシーンへと続くのです。威圧的な軍人に向かって「ゼロに指一本でも触れてみろ!私が許さない」と言い放つところは思わずウルッと。人を人とも思わない理不尽な物語の結末にはただ悲しくて悲しくて、もう、しんみり…
もし、私だったら。果たして私は彼のように、人間らしさを失わずに振る舞えるだろうか。
そんな沈んだ気持ちのところへ、エンドロールで気が狂ったように鳴り響く、コサックダンスが炸裂!息つくひまを一切与えない陽気な躍動するリズムが、半ば力技で落ちた気分を盛り返します。おおっ…楽しいぞ!湿っぽく作品が終わってしまうのを回避し、最後は明るくバランス良く着地します。(せっかくブラックユーモアでコメディの方向に振った作品ですからね)
原作者がユダヤ人というのが気になってちょっと調べてみたのですが、かつてハンガリーではユダヤ人社会が非常に繁栄していた時代があったようです。しかしナチスドイツに友好的だったハンガリー政府は、反ユダヤ主義の法律を作った。ナチスドイツによる迫害があったのです。(恐らくこの作品は本当はかなりセンシティブな要素満載です)こういう背景って島国の日本人で不勉強な自分にはあまりピンと来ないのですが、欧米ではこの作品を見ると「あっ、…ハイハイなるほどね」みたいな感じになる、強めなメッセージ性があるんだと思います。移民や難民というキーワードも重要なポイント。ユダヤは祖国を追われて各国へ散らばり、長年に渡り苦難の道を歩んで来た人々です。ゼロが難民であり、移民だったことは大きな意味があるのです。原作者の思いの強さを想像せずにはいられません。
現在ウクライナとロシアは戦争中だし、トランプさんは難民をグアンタナモに収容する!と鼻息を荒くしていることも、非常に複雑な気持ちになります。(トランプさんがファシストと言っているわけではありません、念のため。むしろ彼は戦争を終わらせてノーベル平和賞を狙ってるともっぱらの…以下割愛)
しかし、コサック音楽ってなんであんなにアップテンポなの??身体あったまるから?という素朴な疑問から、ググって動画を見まくってしまった。大変興味深かかったです。
また、この映画はたくさんの仕掛けがあるようで、色んな人が作品について考察しています。自分とは違う気付かなかった視点を知り、その後もう一度鑑賞すると、また異なる面白さがあるのかもしれません。重いテーマを持ちながら、エンタメも、こだわりの美術的要素も盛りだくさんです。
グスタヴは口は悪いしクズみたいなことを平気で言うので、一見下品な人間に見えますが、婆さまの訃報を聞いて駆けつけるところも、監獄でお粥をルームサービスしながら、色んな囚人と仲良しなところも大好きです。彼がまさかハリーポッターのヴォルデモートだとはね!全然分からなかったよ…
人生の可笑しさ、面白さ
第二次世界大戦前のヨーロッパ(国としてはズブロフカ共和国という架空の国だが)が舞台、しかもステファン・ツヴァイクに影響を受けた作品とあってもう少し重苦しい話かと勝手に想像していたが、全く違った。あるホテルマンとその助手の大冒険譚で、ジェットコースターのようにストーリーがどこに転がるか分からない面白さ、それを生真面目に演じる豪華俳優陣(世界的に売れる前のレオ・セドゥもいる!)に引き込まれ、最後まで飽きることがなかった。
時代が何層にも重なる物語構成、画面に向かって早口で長台詞を話す俳優たち、カラフルでポップな舞台装飾等、ウェス・アンダーソン監督の映画作りの拘りがこれでもかというほどよく出ており、ひと目見たらこの監督の強烈な個性を忘れることはできない。
結局最後は何が言いたいのか分からないという人もいるかもしれないが、個人的にはこの映画から、(グランド・ブダペスト・ホテルのように)栄華を極める人・物も最後は廃れるのであり、万物には始まりがあって終わりがあるという諸行無常を感じ、儚いからこそ人生は面白いのだということを再確認する機会になったように思う。ちょっと考えすぎかもしれないが。
好きな人は好きかも!こだわりの映像は圧巻...
本編を視聴する前は、予告からすると、おそらくは映像美が中心の映画なのかと思っていた。
実際、様々な"真正面の画角"から繰り出される映像のこだわりは圧巻だった。
照明の角度や人物、物の配置など、展開される場面自体が絵画のよう。
しかし、ストーリーがドタバタコメディ風で結末もあっけない。
最後急にまとめてきた!!と思わざるを得ないぐらい。
個性に触れるという点では、感性が豊かになるかもしれないが、映画として満足度は人の好みによるかも。
こんな映画もたまにはいいか、程度で鑑賞するのが良いかもしれない。
グランド・ブダペスト・ホテルにこめられた古き欧州の煌びやかさと、その崩壊
ウェス・アンダーソン 監督による2014年製作(100分/G)のアメリカ映画。
原題:The Grand Budapest Hotel、配給:20世紀フォックス映画、
劇場公開日:2014年6月6日。
主に第二次大戦前の東欧においての豪華ホテルを舞台としたコメディタッチの映画。確かに、美術や衣装、デザイン等は見事とは思えた。ただ、殺人事件のミステリー的な物語展開を期待してしまって見たせいか、自分にはあまり面白くは無かった。
原案・製作・脚本・監督のウェス・アンダーソンが主に何を描いているのか、描きたいのかが、自分には十分に掴みきれなかったせいかも。ファシストの横暴、それとも若い男女の恋愛、ホテルボーイと経営者の師弟愛、おもてなしとして客と寝るホテル経営者グスタブ(レイフ・ファインズ)の数奇なドラマ、ベルボーイのゼロ(トニー・レボロリ)の出世物語、ホテルを舞台とした「シャイニング」等の映画へのオマージュなのか?
と書き進んだところで、この映画は元ネタとされるオーストリアのユダヤ人作家シュテファン・ツヴァイも含めて監督憧れの古き欧州の煌びやかさと、その崩壊を描いてるのかなと思えてきた。ただ、ゼロの妻アガザ(シアーシャ・ローナン)の頬にある大きなメキシコ形の痣の意味が、自分には大きな謎である。
キャスト
監督ウェス・アンダーソン、製作ウェス・アンダーソン 、スコット・ルーディン、 スティーブン・レイルズ 、ジェレミー・ドーソン、製作総指揮モリー・クーパー 、チャーリー・ウォーケン 、クリストフ・フィッサー 、ヘニング・モルフェンター、原案ウェス・アンダーソン 、ヒューゴ・ギネス、脚本ウェス・アンダーソン、撮影ロバート・イェーマン、美術アダム・ストックハウゼン、衣装ミレーナ・カノネロ、編集バーニー・ピリング、音楽アレクサンドル・デプラ、音楽監修ランドール・ポスター。
出演
レイフ・ファインズムッシュ・グスタヴ・H、F・マーレイ・エイブラハムミスター・ムスタファ、マチュー・アマルリックセルジュ・X、エイドリアン・ブロディドミトリー、ウィレム・デフォージョプリング、ジェフ・ゴールドブラム代理人コヴァックス、ハーベイ・カイテルルートヴィヒ、ジュード・ロウ若き日の作家、ビル・マーレイムッシュ・アイヴァン、エドワード・ノートンヘンケルス、シアーシャ・ローナンアガサ、ジェイソン・シュワルツマンムッシュ・ジャン、レア・セドゥクロチルド、ティルダ・スウィントンマダムD、トム・ウィルキンソン作家、オーウェン・ウィルソンムッシュ・チャック、トニー・レボロリ若き日のゼロ、ルーカス・ヘッジズルーカス・ヘッジズ。
すれ違うはずの人がすれ違わないとき、物語がうまれる。
ウェス・アンダーソン監督作品は、絵本のような雰囲気が個人的に好みではなかったのだが、本作は楽しめた。
ストーリーは比較的シンプルで、名門「グランド・ブタペスト・ホテル」の初代コンシェルジュであるムッシュ・グスタヴ(レイフ・ファインズ)と、その弟子であるゼロ(トニー・レヴォロリ)の冒険を描く。
グスタヴは、優秀なコンシェルジュで、宿泊客の中には彼を恋人のように思っている人も多くいた。その中のひとりであるマダム・D(ティルダ・スウィントン[)は、ホテルを去るときに、ひどく不安を感じるので一緒に来てくれないかと頼んだが、グスタヴは断る。
その後、マダム・Dは毒殺される。彼女の不安が的中したのだ。グスタブはゼロとともに、マダム・Dの葬式に向かう。そこには遺産を狙う親戚が勢ぞろいしていた。代理人のコヴァック( ジェフ・ゴールドブラム)が遺言書を読み上げる。そこには、グスタヴの名前も入っており、名画「少年と林檎」を相続すると記載されていた。親戚でもないグスタヴに途方もない価値のある絵画が譲られたことで、その場は騒然となる。暴力沙汰となり、その場を立ち去ったグスタヴは、「少年と林檎」の絵画を取り外して、立ち去った。もちろん、それで済むわけがなく、マダム・Dの息子ドミトリー( エイドリアン・ブロディ)は、殺し屋のジョプリング( ウィレム・デフォー)を差し向ける。
といったもの。
ストーリー展開はかなりスピーディーで、うまくまとめたと思う。
製作費は2500万ドル(37億円)で、興行収入は1億7200ドル(250億円)。30 億円が大ヒットの目安だとすると、めちゃくちゃ売れた、といっていいだろう。
こうして書くと、人気のある監督が、スター俳優を大量に使って撮った個性的で楽しい大ヒット映画、という感じになるのだが、本作で語られるのは「孤独」についての考察だ。
登場人物がみんな孤独なのだ。グスタヴの家族は登場しないし、ゼロは両親を殺されて国を逃げてきた移民。マダム・Dも親戚はたくさんいるのだが、孤独だったからこそグスタヴを愛したのだった。
本当の家族との愛はなくても、孤独な人々がつながり、助け合う。
本作で語られる人とのつながりは、本来つながらないであろう人々のつながりだ。ホテルを統括するコンシェルジュと移民のボーイ、そのコンシェルジュと富豪の老婆、そのコンシェルジュとナチス的な軍隊の司令官、またはそのコンシェルジュと収容所の囚人たち。ボーイと、お菓子屋で働く娘。
こういった、顔は知っているけれど、すれ違うだけであろう人々が、不思議な縁でつながる。
本作が公開されたのは2014年。撮影されたのは2013年。そう考えるとシナリオは2012年あたりの世界情勢が影響しているのではないかと思う。当時は世界の指導者が変わり、ユーロ圏の債務危機、シリアの内戦、といった出来事があり、不安に包まれていたのではないかと思う。
そういう時代に「孤独とは、誰ともつながらないことではない」というメッセージを伝えるのが、この映画の目指したところなのではないか。
映画は人間が作るものだ。そこには作られるための意図があり、メッセージがある。それを自分なりに読み取るというのが大切なことだと思う。
独特の世界観
この監督の映画を観るのは初めてである。ヒッチコックのミステリー映画をバズ・ラーマンがリメイクしたような感じの作品。
サスペンス・コメディというジャンルの映画は少ないと思うが、その中では出来の良い作品である。ただ最後はなんともあっけない締めくくり方だ。流れから言ってハッピーエンドにするべきでしょう。
ひとつひとつのシーンが絵画のごとく
第64回ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞作。
第72回ゴールデングローブ賞作品賞(ミュージカル・コメディ)受賞作。
Disney+で鑑賞(吹替)。
ウェス・アンダーソン監督の映画を初めて観ました。こだわり抜かれたアングルや鮮やかな美術がおしゃれ。ひとつひとつのシーンが絵画みたいに計算し尽くされていて無駄も隙も一切無い。懐かしさまで喚起させる画づくりに魅せられました。
グスタフ氏とゼロの、ユーモアがたっぷりあって、友情に満ち、示唆に富んだところもあるやり取りが良い。キャストも豪華で、それぞれ個性的なキャラクターを熱演していて魅せられました。ミステリー仕立ての物語も大変面白かったです。
Nest of Vipers. 不思議な魅力に満ちた作品
一人で勝手に「シアーシャ・ローナン強化月間」の第三回は「グランド・ブダペスト・ホテル」です。あら?でも、シアーシャ・ローナン大して出てなかったですね。出てたシーンも可愛かったですが、演技は通常運行といった感じでした。
本来の趣旨とは外れてしまいますが、それでも本作は不思議な魅力に満ちた作品です。ウェス・アンダーソンって面白い監督ですね。話を見せるのが上手いというか。まさかホテルから脱獄劇に変わり、殺人犯との追いかけっこや銃撃戦まで見せてしまうとは。ここ!っていう盛り上がる所がなくても、話が上手く転がって行くので観るのを止められない、そんな作品です。
キャストが異様に豪華です。グスタヴ役のレイフ・ファインズは真面目な役が多い印象でしたが、コメディイケるやん!あの飄々とした感じがなんとも上手い。ティルダ・スウィントン出てたっけと思ったらまさかのマダムD!レア・セドゥいたっけ?と思ったらメイド!ビル・マーレーも含めて皆さんちょい役過ぎるやろ!
やー、でもこれだけ豪華な役者を集められるのも監督の人徳なんでしょうね。正直シアーシャ・ローナン目的としては物足りないですが、作品としては十分面白かったです。
映画らしい映画
きれいな絵本を読んだ気分になれた映画。
映像美を主張しない、美しく流れる映像とコミカルな演出。
魅力的なキャラクター達。
テンポもいいし笑えるし好きな映画。
見てて満足というか、うっとりした気分になれた。
出演者・演出・映像・音楽が良いのに、物語は普通
総合75点 ( ストーリー:70点|キャスト:80点|演出:80点|ビジュアル:75点|音楽:75点 )
登場人物とそれを描く独特の演出が上出来。そして質感の高い映像と音楽もその演出の一部として軽快さを出していた。
物語はそうたいした役割はない。だが突然のグスタブの最後や、ホテルの謎であり幸せの源泉だった妻子を失ったことをあっさりと片付けられたのは不満。もっと違う描き様があったのではないか。さんざん途中まで登場人物の波乱の物語を展開しておきながら、彼らの最後や重大な出来事をろくに描きもせずに片付けてしまうのはいったいどうしたものか。上手くすればしんみりとした感動をもたらすことも出来たろうに。
やっぱりおもしれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
世界観と映像、技術そのものがやはり好きだなあ、アンダーソン監督。
最初見たときは三谷幸喜みたいな映画で豪華キャスト出演でジュード・ロウやビルマーレイなど意外な役柄で登場してきたので無駄遣いだなってもおもったところはありました。(とくにティルダスウィントンの老婆特殊メイクに仰天!)
でもストーリーはなかなかよかったですよ
笑えるところもあるし、はらはらドキドキするところも素晴らしかった!!
絵本の中に入り込んだような世界観もキレイでやっぱり、こういうファンタジーあふれる映画は好きなんだよな
物語は小説の中から始まって、作家が経験した話をもとに、昔の話に入ってボーイだったおじいさんにその昔話を聞かされてやっと物語が本格的に入り込みました。
コンシェルジュ(ヴォルテモートのひと)が婦人の残した遺産の謎を解くべく、ボーイとともに捕まったり逃げたり、他のコンシェルジュたちに助けてもらいながら白銀の世界を駆け巡る内容となっています。
ちょっと過激なシーンがあって、生首や恒例の動物死亡が含まれているのですがこれもアンダーソンお約束なのかな?って時々思ったりした。
どんどん見るたびに衝撃的な展開に入ってくるので本当にやばい、面白いって感じました。
スキーの追跡シーン、速すぎだろwww
しかし、謎はわかったものの最後が切ない展開になってしまいました、、、、
舞台は戦争の時代だったのでコンシェルジュさんのところ、悲しいなぁ。
せっかくハッピーエンドになるかと思った矢先にアンハッピーに変わってしまうけどガッカリしませんでした。
今までアンダーソン作品を見てきたなかで最高傑作だと思っています。
たくさんネタバレしてしまいました。すみません。
ファンタジーな世界が広がるような作品で、ストーリーも面白かったです。
ウェスアンダーソンについて賛否両論が出ていますがこの作品はなかなかいいとのでオススメかと思います。
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