久々の黒澤明監督作。黒澤節全開のパワフル且つコメディも大胆に取り入れた時代劇エンターテイメント。この思い切りの良さや爽快感、そして時代劇でありながら分かりやすく現代でも楽しめる作風は唯一無二ですね!時代劇よく知らんけど(笑)
毎度お馴染みのメンバーがチラホラ…っていうかメインキャラはみんなそうね(笑)安定のキャスティング、そして抜群の演技で応える俳優陣。今作も黒澤組は絶好調です。本当にキャラクターの描き方が上手く、それぞれの個性が際立っている上にお互いがぶつかり合わずに調和しているので、自然とストーリーに没入してしまいます。テンポの良さも相まって、退屈な瞬間が皆無という超濃密なエンターテイメントに仕上がっています。
本作でも黒澤流リアルな時代劇がしっかり描かれているので、本当にその時代にタイムスリップしてしまったかのような錯覚に陥ります。しかし、上原美佐は可愛すぎましたね!口調や仕草が現代の「かわいい」にピタリとハマってしまったので、ちょっと浮いてたかも?でも本作で一番好きなキャラクター🩷この凛とした雪姫のおかげで太平、又七という2人の百姓の浅ましさや醜さが際立っていたのも良かったです。
そして三船敏郎!乗馬のシーン凄くない!?ビックリしたんだけど!あの速度を両手離しで乗りこなし、しかも刀を振るなんて!かなりの速度で馬走ってましたよね…。超人技に見えたのですが、練習すれば出来るもんなんですか?いや…無理やろ…。演技もしつつだし…。
火祭のシーンも圧巻。実在する何かの祭りを参考にしているのでしょうか。燃え盛る炎を囲った民衆の踊り、それに加わる雪姫一行のそれぞれの表情。非常に面白いシーンです。
最後の最後まで楽しませてくれました!この尋常ならざる高揚感、爽快感。こんな分かりやすい(単純とは違う)極上のエンターテイメントを現代で撮っている監督はいるだろうか。思いつくのがS・S・ラージャマウリ監督くらいしかいない…。