劇場公開日 1954年2月10日

花と波涛のレビュー・感想・評価

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3.5まどろっこしい恋愛模様には全く共感しないが、俳優と映像は楽しんだ。

2026年7月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:その他

原作:井上靖『花と波濤』
監督:松林宗恵
脚色:池田忠雄

 YouTubeの新東宝【公式】チャンネルで、【久慈あさみ没後30年追悼・2週間限定無料配信】と称して、2026/7/3(金)13:00~2026/7/17(金)12:59に無料配信されていたので観ました。

 筑紫あけみさん演じる佐竹紀代子は、育ちが良い田舎っぽいお嬢さんだが、歯に物が挟まったような物言いをして男性達を振り回す。
 上原謙さん演じる真崎秋彦は、美貌と魔性で女性達を振り回す。
 そんな煮え切らない男女の恋愛模様が「実にまどろっこしい」と思いましたね。二人に振り回された側に思わず共感しました。

 物語にはあまり共感出来ませんでしたが、古き良き東宝の文芸映画を思わせるカメラワークと照明(「新東宝」という映画会社自体、東宝から分裂したからそれも当然か)、今の俳優には絶対に出せない格調高い配役陣のオーラを楽しみました。
 1950年代の京都は、清潔感溢れる都会だったんですね。撮り方によって、アール・デコ風に見えたり、水墨画みたいに見えたりする面白い都市です。

 「久慈あさみ没後30年追悼」と称された2週間限定無料配信企画ですが、筑紫あけみさんが主演で、久慈あさみさんの出番はそれ程多くないので「本当に久慈あさみさんの没後30年追悼企画配信か?」と思われるのも当然でしょうが、私はこの映画はそれに相応しいと思います。
 最初は鼻持ちならない女性でしたが、話が進むにつれて健気な所が見えて、煮え切らない主人公の筑紫あけみさん演じる佐竹紀代子より共感しましたから。

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高坂凪穂 Nagiho Takasaka