ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

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劇場公開日:2025年12月12日

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

解説・あらすじ

1995~96年に放送され社会現象を巻き起こした庵野秀明監督によるテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」を、リビルド(再構築)して新たに描き直す「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」4部作の第2部。

汎用ヒト型決戦兵器エヴァンゲリオンに乗り、自ら戦うことを選んだ14歳の少年・碇シンジ。そんな彼のもとに、新たにエヴァ2号機とそのパイロットである式波・アスカ・ラングレーらが加わり、謎の敵「使徒」との戦いは激しさを増していく。

前作「序」はテレビシリーズと同じ出発点からスタートしたが、本作からは新キャラクターの真希波・マリ・イラストリアスやエヴァンゲリオン仮設5号機の登場など、新たな要素が加わり物語のポイントが大きく切り替わっていく。新キャラクターであるマリ役は坂本真綾が担当。主題歌は前作に続き宇多田ヒカルが手がける。

2025年12月には、「エヴァンゲリオン」シリーズ30周年を記念した上映企画「月1 エヴァ EVANGELION 30th MOVIE Fest.2025-2026」にて期間限定リバイバル上映(※上映バージョン:2.22)。

2009年製作/108分/日本
配給:カラー
劇場公開日:2025年12月12日

その他の公開日:2009年6月27日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

オフィシャルサイト

スタッフ・声優・キャスト

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受賞歴

第33回 日本アカデミー賞(2010年)

受賞

優秀アニメーション作品賞  
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映画レビュー

4.5 【93.7】ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 映画レビュー

2026年4月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ゼロ年代の終焉に突如として現れた『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』は、アニメーション史における「再構築」の概念を根底から覆した、極めて野心的な傑作である。1990年代に社会現象を巻き起こしたオリジナル版という巨大な亡霊を、単なるリメイクでなぞるのではなく、神話の解体と新生という形で見事に昇華させた。本作が提示したのは、過去の呪縛からの脱却であり、閉塞した時代に対する力強い肯定の意志である。
脚本とストーリーの構成において、本作は極めて大胆な選択をしている。物語の端々にはテレビシリーズという強固な伏線が敷かれており、観客の共通認識を前提とした「破壊」の快感は凄まじい。前半で丁寧に描写される日常が、中盤から後半にかけて冷酷なまでに崩壊し、未知の領域へと押し流されていく。特筆すべきは、個人の意志が世界の在り方を決定づける終盤の展開だ。テレビ版での停滞を知る者にとって、このシンジの主体的な選択は、単なるプロットの変化を超えた思想的転換として映る。物語としての自立性と文脈依存のバランスにおいて議論を呼ぶ構成ではあるが、そのカタルシスは他の追随を許さない。
庵野秀明総監督による演出と編集は、情報の密度において極限に達している。1カットに込められた視覚情報の多さと、それらを瞬時に理解させるレイアウトの精度は、実写映画の巨匠と比較しても遜色ない。デジタル技術を駆使した映像表現は、使徒の異形さと汎用ヒト型決戦兵器の質量感を圧倒的なリアリティで描き出している。美術面においても、第3新東京市の無機質な美しさと、そこに移ろう夕景の詩情が見事なコントラストを成している。
音楽を語る上で欠かせないのは、鷺巣詩郎による荘厳なスコアと、あまりに衝撃的な形で使用された昭和歌謡の対比である。「今日の日はさようなら」や「翼をください」といった、誰もが口ずさめる合唱曲が、残酷な殺戮の場面や超越的な瞬間に流れる演出は、日常の延長線上にある悲劇という真実を浮き彫りにする。また、宇多田ヒカルによる主題歌は、切実な祈りのように物語を締めくくり、作品の情感を完璧に補完している。
キャスト陣の演技は、本作を魂の記録へと昇華させている。主演の緒方恵美(碇シンジ役)の演技は、まさに神懸かっている。他者との距離感に怯えながらも、誰かを求めずにはいられない人間の根源的な渇望を見事に体現した。終盤の「綾波を返せ」という絶叫に至るまでの感情のグラデーションは、理性を踏み越えた狂気的な熱量を放ち、観客の胸を締め付ける。
助演陣も盤石である。林原めぐみ(綾波レイ役)は、無機質な佇まいから温かみを獲得していく過程を繊細なトーンで表現し、宮村優子(式波・アスカ・ラングレー役)は、孤高の裏に潜む孤独を攻撃的な口調に滲ませた。三石琴乃(葛城ミサト役)の奥行きのある演技、そして新風を吹き込んだ坂本真綾(真希波・マリ・イラストリアス役)の軽やかさは、この再構築された世界に新たな命を吹き込んでいる。
本作は第33回日本アカデミー賞において優秀アニメーション作品賞を受賞したのをはじめ、海外の主要な映画祭でも大きな注目を集めた。映像、音楽、演出のすべてが最高潮の状態で融合した本作は、21世紀のアニメーションを定義する一本であり、運命に抗うすべての人間に捧げられた、残酷で美しい叙事詩である。
【最終表記】
作品[EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE.]
主演
評価対象:緒方恵美(碇シンジ役)
適用評価記号と点:A9
助演
評価対象:林原めぐみ、宮村優子、三石琴乃、坂本真綾
適用評価記号と点:A9
脚本・ストーリー
評価対象:庵野秀明、薩川昭夫、榎戸洋司
適用評価記号と点:A9
撮影・映像
評価対象:庵野秀明、増尾昭一、福士享
適用評価記号と点:S10
美術・衣装
評価対象:山下いくと、加藤浩、菊地正典
適用評価記号と点:S10
音楽
評価対象:鷺巣詩郎
適用評価記号と点:S10
編集(加点減点)
評価対象:庵野秀明
適用評価点:+2
監督(最終評価)
評価対象:庵野秀明
総合スコア:[93.7]

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共感した! 0件)
honey

4.0 良かった

2026年1月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

難しい

癒される

挿入歌の是非かな。まぁ、アリだと思った。

コメントする (0件)
共感した! 9件)
おいおい

4.0 エヴァシリーズの中でも個人的に気に入っている作品

2025年12月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

ドキドキ

ヱヴァンゲリヲン新劇場版の、「序」に続く2作目です。シンジ君や彼の周りの人々含めて物語が大きく動いて印象的なため、エヴァシリーズの中でも個人的に気に入っている作品です。

1週間限定公開の期間は過ぎましたが、かなり少ないながら延長上映しているところもあるようです。気になっている方で、場所や都合が何とかできそうであれば、ぜひ終前に映画館でも見ておくことをおすすめします。

コメントする 2件)
共感した! 4件)
Bigcat

4.0 劇場で観るべき

2025年12月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

個人的な事情ですが、公開時は忙しく、劇場で観ることができませんでした。
その後、テレビでは何度も見ていますが、ぼんやりとした印象しか持っていませんでした。
今回の、週1企画で旧作から観なおし、序も良かったですが、破も良いですね。
ラストなど、このまま終了でも良いかなと思ったくらい。
この後の展開は正直好きではないのだけど、劇場で観ると印象が変わるかも。
Qの公開が楽しみです。

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BUJI